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2024年5月21日 ぼんやり頭の思考実験



昨日は暑かったのに、今日は少しひんやりしています。
気温が乱高下するのは身体にこたえますね。
昨日はかなり早く寝たのですが、それでもスッキリとは目覚めませんでした。
今夜はさらに早く眠ってみようかと考えています。
早く寝たところで、ひどい眠さは消えないものの、昨日よりはマシです。
やはり睡眠時間はしっかり取るに限ります。
睡眠時間が必要な時期なのだと割り切って、しっかり眠るようにしたいと思います。

はやく頭がスッキリと働くようになってほしいと思いつつ
この気だるさの中でこそ、考えられることもあるかもしれないと思いました。
社会人だと考えるまでもないと切り捨てていくようなことを
掘り下げて考えるには、ぴったりかもしれません。
そこで、物語を考えたり、仕事や生活の様々な引っかかりについて改めて考えてみています。

はっきりした頭で考えると、かえって息が詰まるということがあるのです。
夢のような、夢でないような中で、色々なことについて考えを巡らせるのです。
巡らせる、その言葉がピッタリです。
ぐるぐるとまわる思考、
大した結論は出ずに終わる思考、
別にそれが正解ではないということが、「巡らせる」と言う一言に含まれている気がします。

例えば、
自分が勘のような、あるいは経験則のようなもので
やっている動きや判断を他者に伝えることの難しさについて少し、考えていました。
結局のところ、全く同じ人間はいないので、
阿吽の呼吸でわかるなどと言うことは
ほとんどの場合、勘違いでしかありません。
距離感や立場が違えど、伝える努力をしなくては相手には伝わらないのです。
そして、真剣に伝えたところで、
正確に伝わらないとしても,わりとあるのが現実です。
それでも伝える努力は必要です。
コストパフォーマンス、タイムパフォーマンスと言う考え方は
こう言う時に非常に有害だと感じます。
なかなかうまくかない、スムーズに分かり合えないなら、
無駄であるという結論に一足とびに到達してしまうからです。
さて、誰かに自分のやっている動きや判断を伝えようとするなら
まずは自らの行いを振り返る必要があります。
どうしてその動き,その判断に至ったかを自ら再点検するのです。
これ無くしては、誰かに伝えると言うことは難しいかもしれないということに気づきました。
「見ていたらわかる」
「経験したらわかる」
というのは、この部分を面倒くさがったやり方だと言えるかもしれません。
自分の動きや判断に、どのような方向性、ポリシーがあるか、
そしてそもそもどうしてその方向性、ポリシーを選ぶに至ったかということを
把握しておく必要があります。
人間にとって「理由がない」ということは、恐ろしいという気持ちを湧き上がらせることがあります。
例えば、お祝いは嬉しいものですが、理由なく祝われると多くの人は疑心暗鬼になると思います。
「何か後ろめたいことでもあるのか」
「何かを隠しているのか」などと不安になると思います。
理由なく直観で行動したと言う時もありますが、
よくよく考えてみるとある程度の理由や経緯はあるものです。
日頃から、「理由」にある程度自覚的であると、他者への説明もしやすいということかもしれません。
また、抽象的な「論」ではなく、直近にあった現実について話すほうが伝わりやすいと感じます。
同じ言葉でも、意味合いが異なることはあり、特に抽象的な言葉、専門用語は、双方が正しく理解していないと大きなすれ違いがおこります。
出来るだけ、現実のエピソードを話した後に、抽象的な言葉や専門用語に移行した方が伝わりやすいのではないでしょうか。
また、最も大事なのは、相手が現在やっているやり方を否定しないということだろうとも思います。

と、ここまで、考えながら、
でも、お互いを否定しないと言うことは素晴らしいことだけれど
それぞれが持っているイライラはどこにいくのだろうとも思うのです。
最近特に、嫌がられる「怒る」「怒られる」ということですが
完全にそう言う気持ちが消えてしまうと
やさしい世界はやってくるのだろうか、
はたしてそういうやさしい世界は人間にとって本当に優しいのだろうかということが気になってきました。
やさしい世界は、
この眠気つよくてぼんやりした世界のように
実感というものが薄い世界にはなりはしないでしょうか。
そこに漂う我々は,生きているという実感をどこで味わうことになるでしょうか。
人間の世界は振り子のように揺れます。
実感が伴わないやさしい世界が基本になると、
その反対、激しくてキツイ世界が嗜好として求められるようになるかもしれません。
ギャンブルや恋愛、性的嗜好、ホラー、ゴア描写、アウトドアや登山、そういうものに激しさを求めるようになるかも…などとも思うのです。
世界にやさしくなってほしい気持ちはあります。
しかし同時に、人間ってそんなに簡単にいい生き物になれるかしらとも思うのです。

眠たい頭で思考実験を繰り返すのもなかなか面白いものです。
だって、どんなヘンテコな考えに至っても、「だって眠かったから…」と言い訳できますからね!
そして、
こういう思考実験が、物語を書くネタにならないだろうか…と考えています。
まあ、そんなにうまいこと行かないものですね…。

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