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2024年6月10日 衣替えに悩む

ありがたいことにまだ朝の空気はひんやりとしていました。
しかし日中、風がないとムッと蒸していて、そろそろ夏のようです。
18時を過ぎてもあまりにも明るく、空が輝くように青いのを見ると、夏至が近づいているのだ、と感じます。
空に浮かぶ雲も、真っ白で、綿毛か羊毛のように膨らんでおり、楽しげです。

季節移り変わりは、こんなふうに知らぬうちに、やってきます。
次に気づいた時には、蝉の鳴き声に包まれているのではないかと思います。
夏が来るのは嬉しいです。
しかし、急にくるのは、身体が驚くからやめて欲しいものです。

季節の変わり目でいつも悩むのは仕事着です。
遊びの時の服は、別によいのです。
半袖でもタンクトップでも長袖でも好きで着ているわけで、それで問題ないと思っています。
しかし、仕事着となると、もう少し周囲が気になります。
今も、半袖シャツに移行するべきか、もう少し待つべきかということを日々、気にしています。
クールビズが定着したこともあり、半袖だから怒られるというような状況はないでしょうが、それでも、やっぱり人目が気になります。
また、朝夕は少し冷え込むので、半袖ではまだ心許ないような気がするということもあります。
微妙な冷えは、体調不良の原因であり、避けたいのです。
結局今は、薄手のシャツに薄いアウターを羽織っています。
スティーブ・ジョブズがいつも黒のタートルネックを着ていたことは有名ですが、
服を選ぶということはわりと脳のリソースを使う行為だと感じています。
「今日の気温に相応しいのは?」「皆も半袖だろうか」「まだ早いだろうか」などとごちゃごちゃ考えることが、実は小さな疲れを生じさせているのです。
半袖の時期に突入して仕舞えば、「今日はどうしようか」などと考えずに、ひたすら半袖シャツを着ていけば良いので楽です。
半袖シャツのストックがあり、それを適当にとって着れば良いのです。
ズボラな人間なので洗って干したらあまりシワが目立たない素材の同じ型のシャツばかり持っています。
あとは、通気性の良いパンツを選ぶだけです。

これに、「長袖か半袖か」、「アウターがいるかいらないか」が加わると、一気にややこしくなるというわけです。

そうそう、半袖にすると、「日焼け止めをぬらなくてはいけない問題」も生じてきます。
美容意識の高い方からすれば、長袖だろうがなんだろうが、しっかり日焼け止めを塗っているの普通なのだと思います。
しかし、そういうことに脳のリソースを割けない種類の人間いるのです。
そして、そういう人間にとっては「半袖=日焼け止めをぬらなくてはいけない」ということで、
またひとつの行程が増えてしまう…とやや憂うつな気持ちになるということでもあります。

目が覚めて、ぼーっと横たわっていたら、日焼け止めを塗布するか、散布するシステムの登場が待たれます。
返ってきたら、全自動洗浄機みたいなもので、洗ってくれれば「風呂無理勢」が出てこないのではないかとも思います。
未来ってそういう、日常のシステムが画期的になるのだと思っていました。
しかし、今のところ、AIが発展しても、お絵描きや占いや論文を書いているばっかりで、こういう日常的な面倒はあんまり変わらないというのは、実に面白くありません。
人間の脳を占める些細な判断や行動を減らしてくれたら良いのに、と思っています。

30℃になったら、半袖にすると決めておくのもひとつかとは思います。
しかし、朝夕は冷える時もあるとか、妙に冷房が強い公共交通機関にあたるとか、そういうこともあるので、気温だけで判断するのも、危険なのです。
そろそろ半袖にして、薄手のアウターを持っていくが正解でしょうか。

衣替えの問題は、部屋着やパジャマにも同様です。
夏用の薄手、そして冷感素材のものは、まだ、少し寒いのです。
しかし、もこもこした素材はもはや暑苦しくなってきました。
現在は、タオル素材で、トップスは半袖、ボトムスは7分丈のものを着ていますが、日によって、「寒い」と思ったり、「暑い」と思ったり、色々です。
掛け布団も段々と暑苦しくなるように感じたので、タオル地の薄手のものに変えたほうがいいのかもしれませんが、これも日によるのです。
しかも、寝具は、片付けたり、引っ張り出してきたものを、洗うという作業もあります。
それを考えると余計に、億劫になるのです。
今使ってるものを洗って、干して、畳んで、袋に入れてしまう、
今しまってあるものを、洗って干して、使えるようにする、
そういう作業を考えるだけで、遠い目になってしまいます。

生活って、生きていくって、そういう雑事で、忙しないものですね。
やってもやっても増えていく日常の雑事、やらなくても死にはしないけれど、やった方が、居心地良く暮らせるあまたのこと。
水色の空に浮かぶ白い雲はそんな浮世の雑事とは関係なさそうでうらやましいばかりです。
来週の週末には、寝具の入れ替えをしなくては…。


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