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インサイド・ヘッド2👾

夏休み期間ということもあり家族で賑わう映画館の中、大人ひとりでインサイド・ヘッド2を観てきました。

「成長するってことは喜びが減っていくってこと…?」台詞そのままではないけれど、ヨロコビ本人が涙するシーンは胸が苦しくて仕方がなかった。思えば友人と話す内容も、ただ楽しかったことやハマっていることよりも、将来の不安や悩みを語らうことが増えた気がします。

喜怒哀楽、といった感情の初期メンバーを表現するのが苦手になったことに気づく。それが大人になるってことなのかもしれないけど、ピュアに感情を発する人が身近にいるので余計に眩しく思う。作中ではイカリが「感情の抑圧」と言っていたけれど、その通りだ…みんなごめんねと謝りたくなったよ…。でも決してそれが悪いことではなく、羞恥心や煩わしさも羨望も、私を守る大切な感情だって抱擁してくれる映画だった。私の頭の中でも、きっとシンパイが頑張ってくれているのだね。先のことを心配するのだって必要なこと。だから心構えをして対策ができるんだもんね。

しかし1番涙したのは、心配が度を越したとき。私は頭の中がぐるぐるして、身動きがとれなくなるときがある。先のことがわからない、相手の反応を気にしすぎてしまう、嫌われたくない、良く思われたい…それがまさに、主人公の頭の中で、シンパイが渦を巻いてコントロールできない。硬直したシンパイの目から涙がつーっと流れたとき。どうして知っているの?私の苦しさをどうして知っているの?と、もう涙が溢れて仕方なかった。こうやって表現してくれることで、分かってくれてる人がいるようで、とても、とても救われた心地。

ピクサーがおくる…白状すると子ども向けだろうとナメていたところがあります。だけども!だけど!本当に大人にこそ観てほしいと思う…。イケてる集団と話す時に歩き方とか手のやり場とか気になってしまうのも、本当に好きなものを周りに言えないのもリアルだなあとしみじみと振り返りつつ、まだまだ自分の感情をコントロールできない私には、お守りのような作品でした。良いところだけじゃない私のことも、きっと私の頭の中のみんなが抱きしめてくれている。

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