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ウノと教育?ウノで鍛える7つの非認知能力⑥

みなさん、こんにちは。教育アドバイザーの清水章弘です。
これまでの連載では、ウノ シリーズで夢中になって遊んでいるうちに自然と伸ばしていくことのできるお子様の非認知能力についてご紹介してきました。

今回ピックアップするのは、「瞬発力・決断力」です。
瞬時に意思決定を行う力ですね。

実はこの力って、子どもは遊びを通して鍛えているのです。

ジャングルジムをのぼっているところを想像してください。
右足をかけるべきか、左足をかけるべきか。手をもっと使うべきか。

少しすべりそうになったり、不安定になったり時は、どこをつかんだら身体が安定するのか。瞬間的に判断をしないと、危なくて楽しむことができません。

カードゲームのウノも同じ。瞬時の判断が求められます。
自分の番がまわってきたら、次の人を待たせず、なるべく早くカードを出したいところ。色を合わせるのか、数字を合わせるのか。常に頭はフル回転。

攻めの場面では、なおさら瞬発力・決断力が必要です。
たとえば、ワイルド ドロー4は、他に捨てられるカードを持っている時には使えないのが本来のルールですが、捨てられるカードを持っている時でも、ばれなければ使うことができます*。

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しかし、ばれたらワイルド カードを手もとに戻し、罰として4枚引くことになりますよね。使えるカードを持っていても出すなら、平静を装うことになるでしょう。どんな表情にすれば、ばれないのか、そこでも頭を使うことになるでしょう。

さらに、表と裏に数字が書いてあるウノ フリップや、場の札が複数あり、ウノに足し算の要素が加わったウノの兄弟 ドスは同時に考えを巡らせる要素が増え、高学年のお子様にピッタリのゲームです。

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ここでも、コツは「本気で取り組むこと」

「どうにかして勝とう」「もっと強くなろう」と繰り返し遊ぶことで、
ぐんぐん頭が(そして心も)鍛えられます。

ウノは瞬時の意思決定の連続です。自然と頭が鍛えられるのは、言うまでもありません。

「社会性」「自制心」「省察力」「戦略的論理力」に加えてウノで伸ばすことのできる「瞬発力・決断力」をご紹介しました。

カードゲーム特有の緊張感から楽しく遊んで、楽しく頭を鍛えましょう。


それでは、また次回!

*公式ルールでは使えるカードを持っているのに、ワイルド ドロー4を使うのは反則です。ワイルド ドロー4を出された時に次のプレーヤーが「チャレンジ」をコールして、反則かどうかを指摘することができるルールがあります。


※記事は毎月第2金曜日に更新します。

この記事を書いたのは・・清水章弘先生

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清水章弘(しみずあきひろ)
東京大学教育学部を経て東京大学大学院修了。
NHK Eテレ「テストの花道ニューベンゼミ」、TBS系「教えてもらう前と後」などに出演、テレビ番組では「赤門の神」と呼ばれる。

朝日新聞、EduA、朝日小学生新聞で連載中。ABCラジオ「清水章弘の合格への道」(金曜夕方5時)ではパーソナリティを務める。著書12冊。



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