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出逢わないはずだった音と出逢う幸せ。~「in adovance」下北沢CLUBQue3マン2024.5.9


出逢わないはずだった音と出逢う幸せ。~「in adovance」下北沢CLUBQue3マン2024.5.9


下北沢CLUBQue

MARSBERG SUBWAY SYSTEM
toybee
赤いくらげ

toybeeの武者修行期間も3ヶ月目。アルバム制作と並行しながら、月に1〜2回ペースで対バンライブに出演中。5月はこの下北沢の翌週、名古屋・大阪と久しぶりのツアーにも出ており、月末には成田詣とハイペースなtoybeeです。

Queの対バンはいつも刺激的なことが多いのですが、ことさらに今月は刺激が強かった!
どちらもはじめましての赤いくらげ、マズバグことMARSBERG SUBWAY SYSTEM。どちらも非常にストイックなステージスタイル。
そして「目指せに想像以上の上」の通り、こっちの予想より下回ることはけしてないtoybeeですが、この夜は2バンドに刺激されてか、大変クールなステージ。そしてスタイルがクールな分、音は太くて熱かった。ほぼMCなし。
ほかの2バンドとの調和が素晴らしかった。音楽的には三者三様だけれどストイックなライブという一点で。痺れた。とみさんは2バンドに対して「嫉妬する」って言ってたけど、それがちゃんとエネルギーになってるのがわかるステージなのが嬉しかったです。

毎回のことだけど、toybeeの対バン、楽しいー!!
普段、自分が聴かない層の音楽に出逢える、ほんとなら出逢わないはずの音に出逢えるのが幸せ。
クルーも思いがけず対バンにはまってそれぞれのソロライブ行ってる人も多いもんね。広がりを作っていく力も強く働いているのを感じます。
この日、赤いくらげさんもマズバグさんもファンの皆さんには結構いかつい感じの人も多かったけど(toybeeも男性ファン多いんだけどいかつい人は少ないんだなあ)、皆さんとてもジェントルで、それぞれのバンドへの愛情、熱が伝わってきて、一緒にいて楽しいしかなかったです。

ただ、推しがトリだと対バンのファンの方の感想が聴けなくてさみちいな…。

どでした、toybee、どでした???

赤いくらげ

夏生 G.Vo.
まつな Ba.
げるしー Dr.

2014年結成のスリーピース。ボーカルギターの夏生さん、ベースのまつなさん、ドラムのげるしーさん。

一言で言って、凄味。真っ暗な深海で聴いていたような気持ち。
ボーカルが、個性的(なんて表現ではもったいないくらい、独特の強いざらつき!)な声とぼっちちゃんですか?なくらいうまいギターとでめった強い存在感なのに、ドラムとベースがまったく消えてない、むしろ強い。この2人あってのバンドだと思いました。名前の通り、触ると痺れるよ、な毒。和をモチーフにした強い彩色のビジュアル(ファンの方が着ていたTシャツがすっごくかっこよかった)。
みなさんシャイそうなのに音はすげー変態だったなぁ。「VS」だったかな?と最後の曲が好きでした。


MARSBERG SUBWAY SYSTEM

鈴木勇真 Ba. 
岩中英明 Dr. 
古川貴之 Vo. G. 
松本  翔  G.

びっくりだけど、結成2年なんですって。6/2には2周年記念のワンマンをO-Crestにて。

今回、3バンドどもアンプのセッティングがかなり変わって転換はたっぷり時間をかけていたのだけれど、赤いくらげのあと、どかどかとでっかいアンプがいくつも運びこまれてきたのにまず度肝を抜かれる。え、あんなに積むの!?(オレンジ2台縦置きにSUPROに、マーシャルもかな? アンプお化けみたいなバンドだな~って思ってた)
しかも、ギター&ベースアンプがでかくて、ドラムセットの左端、ちょっと見えないくらいのセットで、こりゃ大音量かも…と覚悟。
実際は、確かにラウドだったんだけど、荒っぽいラウドではなくて、強い圧!!!っていうサウンドでした。Queを一瞬にしてその音で包んでしまう。頭からわしっと音に掴まれて振り回されるような、揺さぶられるようなステージ。MCもなくはなかったけど、基本的にはストイックにどんどん進んでいくステージ、10曲もあったんだなあ、そんな数えてる余裕もなかった。

特にドラムの岩中さんのうまさに口ぱっかーんでした。
MCで古川さんが「英明さんとやりたくて」と話していて、さもありなん、な、華やかで場を一瞬で変えていくようなドラムでした。かっこよかった。

終始、印象的だったのはメンバー全員がずーっとずっと笑顔だったこと。
古川さんも鈴木さんも松本さんも、幸せそうな、楽しそうな笑顔で、音もそれだけ強くて、それにまた客席がきっちり応えていって、幸せのエネルギーがQueの中でいっぱい爆発してた。
高揚しっぱなしでした。

toybee

冨塚大地 G.Vo.
鍔本隼 G.
藤盛太一 Ba.

サポート
TOMOKI Dr.

惑星ダブリス
SuperImagination
ワンタイムラヴァー
いなせ
フロムアンダーランド
新曲
ルックバック
それゆけ!夢みるゾンビーズ!!

われらがtoybee、トリでした(震)。
マズバグがトリだと思っていたらしいファンの方がマズバグ始まって慌てて前に飛び込んできたの印象的でした。僕らも事前にとみさんに聴いてなかったらそう思ったと思う。
すごいことよ、ほんと、すごいことよ。

二組ともほぼMCなしで進めていくかなりストイックなステージで、これ、普段通りのtoybeeだとどうだろうな…と思ってたらちゃんとわかってたようでMCほぼなしで。ロックにいってみようと思って、とあとでとみさん曰く。カッコよかった。ストイックすぎて集中しすぎたのか、とみさん、かなりフワフワしていて、足元の危うい場面も何度か。

いつものtoybeeのテーマの出囃子ではなく、とみさん以外、板付きで「惑星ダブリス」から。まずその空気に痺れてしまう。やだ、かっこいいじゃないの、toybee!!
4月は隼さんのギターがかなりラウドだったんだけど、この夜はベストバランスの音だったと思います。気持ちよかった。なお、隼さんのSuproが平置きではなく台に載せて斜め置きになってました。音の出力の関係なのかわからんですが、成田詣での写真を見ていても斜めになっていたので、今後ずっとああなのかも。
「SuperImagination」「ワンタイムラヴァー」への怒涛の、息もつかせないロックンロール!からバラードを、と「いなせ」。
いつも最高だけど、この日の「いなせ」は4つのピースのバランスがすごくよくて、タイチさんのベースがずーんとボディに染みてグッと来たところに隼さんのギターソロで一気に琴線が揺れて、とみさんのシャウトとトモキさんのシンバルとが共鳴して目がブワッと潤んでもうねぇもう…。改めて、名曲過ぎる。

今月も新曲のお披露目あり。
タイトルは公式アナウンスを待ちたいところですが、トイラジで話してたとおりほんとに「◯◯の女」でした。タイトルでびっくり、サウンドでさらにびっくり。かっけー。まあ、まだ(仮)なんでしょうけども。
サウンドはトリッキーというか…リズムが複雑で、確かにファンキーでした。 好きだ!!
でね、この曲にはコールがあるから、とやらされたんですが、これがむずいんでやんの。裏で入るうえに歌詞がわかんないから四苦八苦。早くちゃんと覚えさせてーー!!でした。
なお、隼さん、この1曲のためにギターを替えてました。きゃー。

ラストは「ルックバック」から「ゾンビ」。「全米」はとってもいい曲だし、締めにはいい曲だけど、この夜には締まりすぎたかもしれないし、ゾンビだとぶちあがって終わって、強くてロックでいいな、と思いました。

ライブの間はほとんど口ずさまない隼さんが、ゾンビの最後のほうのサビで大きく口を開いて歌ってるのを見るのが好きです。そこで歌う理由は隼さんにしかわからないけど、それがゾンビってとこに勝手にぐっと来ているのです。

「俺は何度も蘇るゾンビさ」

静かな不屈。

今回のセトリ、1年前のShelterワンマン以降の曲のほうが多かったんですよ。進化、進歩の1年を感じさせるセトリだったし、先月ともがらりと変わったステージングで、toybeeのステージングの多彩さを感じられました。
刺激のたくさんある、とてもよい対バンでした。

次回Queは6/7(金)、今度はtoybee企画です。
配信もあるけど、ぜひ現場に聴きに来てくださーい!


以下、個人的なヲタクの余談。

隼さんもとみさんもすごくテンション上がってた…と思う、少なくともそう見えました(じゅんさん、ピック2回も落としててびっくりした)。いつもとセッティングが違ったからか、立ち位置もちょっとずれていて、じゅんさんのキックの足の裏を真正面から見て死にかけました… やばぁぁあ!

そんな隼さん前ポジションが私の定位置なんですが、ここが好きなのは、隼さんもだけど、隼さんなめのとみさん(口をめちゃ大きく開けててよき)とか、隼さんなめのトモキさん(笑顔とろける)とか、隼さんなめのタイチさん(スラップかっけー)とか、たまに客席の様子(楽しそー)とか、広角で眺められるからなんだと気づいた夜でもありました。

とみさんが着てた、Rolling StonesのTシャツ、カッコよかったなーウォーホル風のデザイン。隼さんはそろそろあのベロア、暑いのでは…。タイチさんはチェックのシャツは脱げるけども。
そろそろ夏用のアー写&衣装もありじゃないですか、とみ社長!!

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