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夏の陣、勝ち負けはいかに〜下北沢CLUB Que「夏の陣2024」最終戦、TOMOVSKY vs toybee 2024.8.4

夏の陣、勝ち負けはいかに〜下北沢CLUB Que「夏の陣2024」最終戦、TOMOVSKY vs toybee 2024.8.4



下北沢CLUB Que

TOMOVSKY
toybee

下北沢CLUB Queの毎年恒例だという「夏の陣」シリーズ。この夜が今年のシリーズ千穐楽で、TOMOVSKYとtoybeeのツーマンでした。
成田出身同士ということで、成田同士の対決ー!なんて吠えてた割に大先輩との対バンにド緊張のとみさんでしたが、TOMOVSKYさんが断然、大人で大きく、やさしかったおかげでなんとも笑顔満載のステージになりましたとさ。

TOMOVSKYの「勝ち」、つまりはみんなの勝利


闘いを挑むと吼える(そして緊張の)とみさんをもっともっと大きなもので包んでくれたTOMOVSKYさんの、結果的に「勝ち」。
そして、それを目撃したみんなの勝利。きっとそれが正解。

TOMOVSKYさんの作ってくれた空気。それに感激を隠さないtoybeeメンバーの作った敬愛に満ちた空気。居合わせた私達も、ほんとうに「しあわせなきもち」でした。

この夜の一番の感想は「幸福感」、それにつきます。
あとは全部、おまけ。

toybeeは、TOMOVSKY大先輩のお力を借りつつも、シリーズのトリでした。トリよ、トリ。二位さんの期待を強く感じます。
どんどん大きく、どんどん洗練されていくtoybeeを見守れる幸せもまたそこにありました。

手が届かないところまで行ってほしいんだよ。
なんかあとちょっとって感じがするんだよ。
弾ける瞬間よ、早く来い!

toybee


冨塚大地 Vo.G.
鍔本隼 G.
藤盛太一 Ba.

TOMOKI Dr.

惑星ダブリス
SuperImagination
ワンタイムラヴァー
シーラカンスと文学
風知らぬひと
ステルオンナ

SKIP with TOMOVSKY

GOLDEN AGE
それゆけ!夢みるゾンビーズ!!
全米は泣かない

(もうここからは「おまけ」ですが、備忘録として書いておきます。)

まずは後輩、下剋上を挑むtoybeeから。ツーマンなので長尺、60分だったかな? 久しぶりにたっぷり聴けて嬉しかったです。

カッコよかった。クールでした。

前月のSHELTERの熱狂のステージのあとでこんなクールなステージを見せられちゃうと情緒が乱れちゃうなあ…と客席で痺れておりました。

とみさん自身はMCは噛み噛みだし歌詞は飛ばすしさほどクールでもなかったんですけど、そういう「隙」とTOMOVSKYさんのおかげでリラックスした空気になったのとで突っ走りすぎることなく、結果的にグッドコンディションでした。声も絶好調!
トモキさん、そんなとみさんを見ながらずっと笑ってたもんね。

隼さんはレスポールのみ(スプロにマイク2本立ってたのになーとあとで聴いてみたら隼さん曰く「なんとなく」。リハでやってみて替えたのかしらん?)。
この日のPAでは中低音がすごくよく聴こえてたびたび痺れてました。チョーキングの揺れが気持ちよく響いてた。最後にギターを高く掲げていて、隼さんの充実感をそこに見ました。

この日はさらに、とみさんとTOMOVSKYさんのおかげで、中盤に隼さんの声(一言ですが、貴重!)を聴けたお得感があり。あと、すっごくたくさん笑っていて、その笑顔を思い出すだけでご飯が食べられます、はい。
それにしても隼さんはあのベロアの衣装で汗をかかないのなんでなんだろ…クールすぎん…?
前半、とみさんがかなりテンション彷徨っててふらふらしててぶつかりそうで足元や背中にヒヤッとしたんだけど、そういうときもクールな隼さんが全部見てて避けてあげててほんといいコンビだなァ…と。
ステルオンナだったかな、曲が終わるときにふたりで見つめ合ってたの、珍しくて尊かったです(タイミング合わせるためなんだけど)。

この日は板付きで、最近形になってきた強めのイントロで客席をあじっての「惑星ダブリス」、そして間髪入れずの「SuperImagination」「ワンタイムラヴァー」。一気に引き込むこの3曲での幕開け、特に冒頭、Queの強い白い光に浮かび上がる4人の姿が絵になりすぎて震えてしまう。

「シーラカンスと文学」、「風知らぬひと」と美しく、しっとりとした世界を広げたあとで、ファンクな新曲「ステルオンナ」へ。
最初に聴いたときにあったコール&レスポンスをばっさり切って、より締まったサウンドに。絶対この方がいいー! ともきさんのドラムとタイチさんのベースのリズム隊が死ぬほどかっこよかった!

ここで、トモフさんとのはじめましてのエピソードを交えた(楽屋に挨拶に行ったら「成田、どこ中!?」といきなりの圧をくらって、しかも成田のヤンキー史を聴かされてびびった云々…・笑)MCのあと、なんと、トモフさんの「SKIP」のカバーを。
緊張して歌詞が飛びまくっちゃったとみさんが愛おしかった。
そして、あわあわするとみさんへトモフさんの助け舟が客席から聴こえてくる。「遠くから声がするー!」と歌詞をもじって喜んだとみさん、ちょっとドキドキしてる顔で、トモフさんを呼んでみたところ、袖からじゃなくてすーっと客席を抜けて、トモフさんがやってきたー!!
大歓声の中、ステージにひょい、とあがり、タイチさんのマイクを借りて、そのままtoybeeとのセッションに。一番をトモフさんが歌い、二番をとみさんが歌い、ふたりでハモり。
これがなんというか…あたたかくて、大きくて、幸せな時間でした。
トモフさんが歩いてくるとき、ぱあっと光ってた。ステージの上でも倍くらい明るかった。華と大きさ。
タイチさんのマイクを使って前に立ったので気にされて、さっとしゃがんでくださってタイチさんも恐縮しきりの顔でした。

ちなみに、とみさん、楽屋であいさつしたときにカバーやらせてほしいと許可は取ったんだそうで、そのときに「わかった、俺は楽屋にいればいいのね?」と言われたので「まさか…」と思いながら、呼んでみたら…と後日のラジオで話してましたが、トモフさんのその気負わない、フラットなやさしさ、大きさが、本当に素敵でした。
終わったあとに昂揚を隠さず話しているとみさんはまるで少年みたいでした。

そして、この日のライブとしての骨頂はここからの3曲。緊張を抜けてのラストスパート!
ほやほや(8月頭の大阪初披露!)の新曲「GOLDEN AGE」、「それゆけ!夢みるゾンビーズ!!」「全米は泣かない」。

あなたの黄金期はいつですか?
いつだって今が黄金期だろ、そうだろ!?

吼えるとみさん、その咆哮をバンドの太い音がぐいぐいと後押ししていく。
あのかっこいいソロ回しが、こんな風に化けるなんて!とびっくりする。
びしばしのロック、ハードロック!音がみっちみちですごかった。サイケがあってヒップホップがあってハードロックで、これまでのtoybeeのサウンドの中ではかなりハード(これでFixじゃないとは思うけど)でいい…好きぴ…。隼さんのギターでもっとサイケな音が聴きたい…!

余談ですが、歌詞に「マントラ」ってあるからなのか、とみさんが丹田で坐禅のときにする法印を組むのに気づいてちょっとびっくりしました。
実は始まる前にさんざん、女性クルー何人かでハートマークじゃなくて、印をやろう、座禅組もうって冗談を言ってたんですよ。とみさん、聞いてたのかな(笑)

そのかっこよさに震えているところに、あきらめないんだ!の疾風の「ゾンビ」。イントロの隼さんのギターがいつもよりかなり丸い太めの音で、これもいいな…と思ってました。この日の隼さんの音は中低音がいつもよりかなり太く聴こえていたのでQueのPAさんのお仕事だったのかもしれません。それにしてもQueは配信もいいけど絶対に現場の音です…いつも最高のバランスです。

さらに「まだ人生は終わってない、中間なんだ」と私達の背中を押す「全米は泣かない」で怒涛のエンディング。

一貫して変わらない、今に抗うこと、高い場所を目指すこと、いつだって今が、この先が最高なんだ、と歌い続けるとみさんの、toybeeの熱量が爆発するような、そんな3曲でした。

拳をあげて、踊って、歌って、ともに抗うことを約束する時間。最高でした。

なお、とみさん、実は通える限り下北沢に通って駅前でずっとこの日のチラシを配ってたんですって。それだけ、この日を大切に思っていたということで、その気持ちはライブにも現れていたと思います。
終演後も余ったチラシをみんなに階段上で配りながら、一人ひとりの感想をしっかりと聴いてました。トモフさんのファンの方にも喜んでもらえたライブだったならいいね。

TOMOVSKY

TOMOVSKY Vo.G.
ワタナベイビー(ホフディラン) Ba.


不死身FUNK
歌う58歳
ひぐらしの声はスゴイな



WEGO
夜中、一度、風が、止まる
ムカシミタイニハアソベナイ
作戦会議
ひとりに戻るんだ
我に返るスキマを埋めろ
こころ動け
ほめてよ
スポンジマン

幸せなステージングをする人だなあ…と、思いました。ずーっとニコニコしてました。

登場したときはひとりで、ギターと足元にはバスドラムとペダル。
びっくりしちゃった。初めて見たスタイルでした。でも、やろうと思えばどうにでもできるんだなあ、とその自由さににっこりもしました。
最初がいきなりカラオケでそれも身軽で自由で、めっちゃかっこいいし、とにかく伸びやかでした。最初からわっ!と乗せられる私達。楽しー!!

「俺は毎回、必ず新曲をやってるんだぜ、トミヅカくん?」と、超年下の若造にまで張り合ってくれちゃう、トモフ先輩の可愛さ。「ひぐらしの声はスゴイな」と飾らない言葉でその曲は作られていて、ありのままを歌うんだなあ。
ほんとはそのあとの「脳」でワタナベイビーさんを呼ぶ予定だったそうなんですが、忘れて途中までやっちゃって、あ!ここでベイビーを呼ぶんだったー!と悪びれない笑顔で呼び入れる。
ワタナベイビーさんの話によれば、3日ほど前に急に呼ばれたんだそうで。トモフさんはトモフさんで、向こうはバンドじゃん!しかも俺が出番あとって音圧で負けちゃうじゃん!ひとりじゃん!!ってことで助っ人を求めたってことだそうです。
キャリアから言ってトモフさんが後なの当たり前だと思うんですが、そうは思わないあたりも、既存にとらわれない人なんだなあ、と感服。

そして、ふたりになってからがまたまあ、ビートがぐっと強まって楽しいのなんの。
1曲は短めで、いろんな世界観がクルクルくるくる展開していく。気持ちいい。
「成田オカルトナイト」と言って茶化しながら歌った「夜中、一度、風が、止まる」の不思議な世界観。僕らは前世で今日この日、また逢うと約束した、今度は来世の約束をしよう、と歌う「作戦会議」の一体感。

「不死身FUNK」もそうだけれど、「ひとりに戻るんだ」でも流れる、諦観と無常観、それを洒落のめす、ユーモアとペーソス。軽やかで哀しく、しなかや。
そして、ワタナベイビーさんがまた、そんなトモフさんを受け止めて、さらりとかっこよくてですね。
百戦錬磨を乗り越えた大人のかっこよさ(いや、私は年齢としてはふたりに近いけども)を存分に味わえるステージでした。

トモフさんの軽やかな、自身の心情を率直に形にした、そして私達にも、もっと自由にいようよと語りかけるような歌詞を聴きながら「視点とかスタイルとかとみさんに似てるな…」って思ってたら、とみさんもそう思ってたそうで。うん、確かにふたり、繋がってるのを感じましたよ。(ちなみにこれ、トモフさんが「ほめてよ」を歌ってるときに一番感じたのでした。褒められて伸びる人たち・笑)

戦は続くよ、どこまでも

toybeeの戦はまだまだ続きます。
先日、とみといびーチャンネル3万人突破記念の10時間配信「愛してくれてありが10フェス」で発表になりました。
第二弾の武者修行を経て、いよいよ、toybee新章スタート!

1.「LOOK BACK TO THE FUTURE」ミニアルバム10/9リリース
2.千葉LOOKを皮切りに年内は東名阪&千葉でリリースツアー
3.ソロでのとみといびー全国縦断ツアーも開催!


そして最大のニュースは「2025/1/27 渋谷クアトロ  ワンマンライブ」です!!! 絶賛チケット発売中!
前身のBOYS END SWING GIRL時代を超える、最大キャパへのトライです。
どうか見届けに来てください!!

チケットはこちらから! → https://t.livepocket.jp/e/quattro20250127


TOMOVSKYさんが、彼ら、来年はもっと大きなとこにいるんじゃない、見られなくなっちゃうんじゃない?って言ってくれたの、めちゃくちゃ胸熱でした。もっと大きな景色を実際に知ってる人に言われたんだもん。すごく誇らしかったです。

先輩のありがたい言葉、とみさん、隼さん、タイチさん、本物にしましょうね!

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