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【特別寄稿】hoNikaのぐるぐるまち歩き 佐世保港周辺をぐるぐるの巻(2日目)

 こんにちは!こけです。今回も引き続き特別企画として、長崎市出身の大学生、hoNikaちゃんによるまち歩き日記を掲載します。(1日目はこちら)
こけと一緒にぐるぐる巡ったのは佐世保港を囲むエリア周辺。彼女らしい視点で、佐世保の魅力を語ってもらいます。それではどうぞー。

☆彡

 佐世保旅2日目。今日もまたいいお天気。早速朝から、まち歩き。
佐世保のまちは道が広い。街路樹も長崎市と比べれば活き活きしており、緑の存在感があるなぁ。

  私たちはまず観光案内所へ向かった。お目当ては、軍港クルーズのチケット!今日のメインはクルーズ船に乗って港を見学すること。船に乗るの、いつぶりだろう。乗船開始まで時間があったため、またしばらくまちを歩く。
向かう先は、コケさんにおまかせ。

「…とんねる横丁知ってる?」

 私は「?」が浮かんだ。そのネーミング、ワクワクするな~!「防空壕の中にお店が入っているのよ」とコケさんは言う。想像がつかない。そんなことできるの????

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 佐世保駅から歩いていると、こじんまりとした商店街が見えてきた。うえには「させぼとんねる横丁」の文字が。ここがとんねる横丁(戸尾市場)!思ったよりも店数が多くて、賑やかだ。個人商店の個性が眩しい。観察しながら横丁ロードを歩く。

 よく見ると、ほんとに防空壕の面影がある。使われなくなった防空壕が住宅街に埋もれたままであったり、見学できるようになっていたりするのは見たことがあるけど、こんな活き活きとした防空壕は見たことがない。トンネル横丁の今に至るまでの逞しき変遷に思いを馳せる。
 小腹が空いたので横丁内にあるかまぼこ屋さんで一つ買って、食べ歩く。

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カトリック三浦町教会を横目に港へ向かった。戦火を逃れた美しい教会。

 のどかな海に小さな黄色い船が浮かんでいるのが見えてきた。いよいよ船に乗り込み、軍港クルーズに出発!30人くらい乗っていたかな?中には大きなカメラを構えて熱心に軍艦の写真を撮る人もいた。「右に見えますのは・・・で、大変貴重なものです!それから・・・」とクルーズの案内人さんは目で確認できるものすべてを詳しく説明してくれる。この日は海上自衛隊の艦船が多く寄港していた。

船はさらに進んで、港の入り口が見えるところまできたのだが、その入り口が狭いこと、狭いこと。素人目でも、船の大きさを考えると狭いと納得できるくらい。
「佐世保は“自然の良港”と言われております!」
知らなかったなぁ。長崎市も貿易の歴史から「自然の良港」と言われているのはよく耳にしていたが、佐世保の港もまた軍港としての歴史から「自然の良港」と言われているんだ。この共通するキーワードから、2つの都市の辿った歴史を振り返ってみると面白い。

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 ぐるっとまわって港へ帰る途中、軍艦の浮かぶ海から見る佐世保の町はまた違って見えた。「ほっとするような」夜景から見えたまちの表情の裏に、現在進行形で抱えているものの重たさがずしんときた。米軍基地との関係について普段考える機会が多くない分、いろいろと考えるものがあった。

 クルーズを終えて、港に到着。
ランチを食べに万津町のカフェ「RE PORT」へ。(バトンインタビュー佐世保編に登場~)この日は満席で、少し待って、席に着いた。広々とした店内に深い青色の床とコンクリートの壁が印象的だ。コケさんはルーロー飯、私はレモンカレーを注文した。
 レモンカレーは真ん中に飾りレモン、野菜もたっぷり添えられて、見た目もきれい。甘めの味付けで、とても食べやすい。あっという間に完食し、お腹も心も満たされた。今度はルーロー飯を食べてみよう…♪

 帰りの電車の時間まで少し時間があったため、「BRICK MALL SASEBO」にこの日もまたやってきた。前日行けなかった焼き菓子専門の「Little Bake」に入った。店内は多くの人でぎゅうぎゅう。いろんな種類の焼き菓子に、あれもこれも…と目移りしてしまう。そうしているうちにも新しいお客さんが入ってきてさらにぎゅうぎゅう…。おみやげにはクッキー、午後のおやつにアップルケーキを買った。コケさんもケーキを買った。

 3時前のおやつを食べて、佐世保駅へ。コケさんに別れを告げて、長崎行きの列車に乗った。終点の高架化前の長崎駅にお別れできたのはラッキーだった。なじみある景色もいつかは無くなってしまう、なんて考えると切ない。私が見た佐世保のまちも次行くときにはまた違った表情になっているかもなぁ。

終わり

【プロフィール】

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hoNika(ほにか)
長崎市出身。長崎市の大学に通い、自然環境や社会環境について学ぶ。現在は都市環境について研究している。趣味はらくがき、音楽、まち歩き。最近は借りている畑で土いじりするのが好き。

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