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dot.60 みんなが演奏者であり、みんなが聴衆になる


足跡も、吐息も、服の擦れる音も、全てが楽器となる

今日、8月29日は「4分33秒」が初演された日です。

「4分33秒」とはジョン・ケージによって作られた楽曲で、最も有名な作品だと言われています。

↑2021年9月5日にジョン・ケージの誕生日のことで、
そのことに触れているのでよろしければ。


「4分33秒」の初演は、1952年8月29日にニューヨーク州のウッドストックで開催された慈善コンサートのなかでデイヴィッド・チューダーが演奏したものです。

会場となったマーベリックコンサートホールは、
裏手が森林に向かって開放されています。

チューダーがピアノの鍵盤の蓋を閉じることで各楽章の始まりを表して、蓋を開けることで各楽章の終わりを表しました。

さらに各楽章では違うペダルを踏んで、蓋を閉じるアイデアは演奏者が奏でていないことを視覚的に示すためのものであり、チューダーの提案だったとされています。


チューダーはストップウォッチで計りながら、
第1楽章は33秒、第2楽章は2分40秒、第3楽章は1分20秒で終えました。

時間がたつにつれて客席は騒がしくなり、会場を去ろうとする者もいたそうです。

当日は雨が降っていて、会場には風の音やブリキの屋根にあたる雨音が聞こえたり、聴衆が立てる音が流されました。

演奏者のチューダーは、もっとも強烈な聴取体験と呼んだわけです。

こういう発想が出来てしまうということもすごいことなんですけど、それを実現されてしまうということが余計にすごいだなぁ~と思ったんですよね!

誰も思いつかない発想を生み出せる人間になりたいと思うんですよね。

前人未到の領域へ踏み込んでいくぶっちぎったところへ行ってみたいんですよね!

誰も見たことのない世界を一番に見たくないですか!?

そういう瞬間ってどんな感覚になるのか知りたいんですよね。


こんなことを書いている時点で、ありきたりな人間なので、そんなことはまた夢のまた夢ですね(笑)

最後まで読んで頂き、ありがとうございます。
それではまた。

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