見出し画像

下手したら死んじゃうんじゃないかとオンラインコミュニティで思われていた人

リカバリーストーリーというのがあるらしいですね。メンタルヘルスの不調から立ち直った人の話を読むと、近い状況の人の気持ちが安らぐ、といった効能があるみたいです。
私の20代のころの友人が、ずっと統合失調症で、10年くらいの付き合いの中で、一度入院もしたくらいの友人がいて。なんというか。私の中では心を病むというのがそんなに珍しくなかったです。
人は病むし。病むが生きるし。苦しいが食うし。けど本当に死んでしまう場合もあるし。
でも友人としてこちらが何かできることというのもないし、ただ他の友人と分け隔てなく人生の時間を過ごすしかなかった。いや、違うな。病気であるというのが、私の中の何かを変えることはなかった、という言い方が正解かもしれない。
もしかしたら、無名人インタビューの、過度に共感しないという態度にも通ずるところがあるのかもしれません。
人と人との適切な距離感というのは、その人次第で、過度に近寄ったり離れたり、しないほうが善いものなのかもしれませんね。
今日の無名人インタビューもよろしくお願いいたしますね。(主催:qbc)

今回ご参加いただいたのは タイム さんです!

現在:自分の価値観に合わないことを受け入れられないんです、私。

qbc:今、何をしている人でしょうか?

タイム:今、実家のゴミ収集の仕事等メインにしてて。レストランの厨房で皿洗いもしてます、アルバイトで。そんな感じです、仕事は。

qbc:その他は何かありますか?

タイム:noteで毎日ブログ書いてて。今日で490日ぐらい連続投稿してます。

qbc:なるほど。一日のスケジュールってどんな感じです?

タイム:朝5時に起きて。多肉植物が大好きなんですけど、まず多肉植物を朝見て。
それから、朝のルーティーンがあって。オンライングループにもいたりするので、そのオンライングループの投稿とかをチェックしたりとか。毎日note書いて投稿してるんですけど、それを書き出したりして、7時くらいですかね。
7時ぐらいに全部終わらせて、仕事準備をして。仕事が8時半からなので、それに間に合うように行く感じです。
そのあと、仕事が大体昼ぐらいで終わるので、1時から2時ぐらいの間に帰ってきて、昼寝をして。

qbc:お昼ご飯は?

タイム:お昼ご飯は食べたり食べなかったりですね。
で、夕方ぐらいに起き出して。子供が3人いるんですけど、今一緒に暮らしてるのは1人で、その子にご飯つくったりとか、何か話したりとかして、夜になって。
私シングルマザーなんですけど、彼氏がいるので、彼氏とやりとりとかして。
大体夜の9時半、何もなければ9時半ぐらいに寝る感じです。

qbc:趣味はありますか?

タイム:趣味は、多肉植物を育てるのが趣味で。あとなんだろう、趣味と聞かれれば。映画を観るのも好きだし、本を読むのも好きだし。
最近Audibleにはまってて、出勤するときとか、車で20分ぐらいのところに勤めてるんですけど、必ず聞いてる感じですAudibleは。

qbc:今までの移動中の時間って何聞いてたんですか?

タイム:音楽。日本のJ-POPの新しめなのが大好きなので、それをずっと聞いてたりとかしてて。今もたまには聞くけど、Audibleの方が聞きやすいなと思って、Audibleずっと聞いてます。

qbc:ラジオではなくて?

タイム:もう10年近く乗ってる車で。壊れてきてて、カーステレオ自体が全部使えないんですよ。CDも聞けないし、ラジオも聞けないので。スマホでAudible聞いてます。
スマホでラジオ聞くこともできるんですけど、結構充電がすぐなくなっちゃうのであんまり聞かないです。

qbc:Audibleのおすすめってあります? 

タイム:すごい良かったなと思ったのは、本屋大賞を取った「同志少女よ敵を撃て」
最近だったら、「夢を叶えるゾウ0」とかよかったです。

qbc:「夢を叶えるゾウ」って、小説なんでしたっけ?

タイム:小説ではないです。どっちかっていうと自己啓発っていうか。

qbc:でも物語形式?

タイム:そうです。

qbc:面白そうですね。

タイム:すごい良いです。文章を読む方がすごい上手な方で。

qbc:有名な声優さんだったりするんですか?

タイム:有名な声優さんではないと思うんですけど。私初めて見かけた方だったんですけど。すごい聞きやすい。
俳優さんが読んでくれたりとかするのもあって、読む人が誰かもなかなか面白いです。
藤木直人さんが『ねじまき鳥クロニクル』を読んでいた李。

qbc:映画は、どんな映画が好きですか?

タイム:映画は最近、「さかなのこ」を観に行きました。さかなくんの自伝の映画、のんさんが主役の。面白かったです。
面白かったっていうか、私の住んでるところがすごい田舎なので、同時に上映されてる映画が古いのが多くって。「プラン75」とか「ハウ」とか。
そのなかで「さかなのこ」選んで観たんですけど。特に大きな出来事もなく、社会性が強いわけでもなく。

qbc:自伝映画みたいな感じなんですか?

タイム:自伝映画です。原作はさかなクンの自伝なんですよ。
でも、さかなクンも出てるんですけど、さかなクンを演じているのは、のんさんっていう。すごい不思議な映画で。

qbc:さかなクンを女性がやるんですよね。売れるためにやってることなのか、適役として呼ばれたのか。

タイム:はい。でも適役だったと思います。

qbc:さかなクンが女性だったっていう設定に変わってるんですか?

タイム:違うんです。
のんさんだから、どう見ても女の子なんだけど、みんな男の子として、映画のなかでは扱っていて。
子役の子も出てくるんですけど。さかなクンの小さいときをやる子も出てくるけど、その子も女の子なんですよ。どう見ても。
男の子の格好して、周りもみんな男の子として扱ってる、みたいな。

qbc:何か意図があったんですかね? 性別なんて関係ない! みたいな。

タイム:映画の一番最初に出てくるのが、男とか女とかは関係ないっていう文字で。バーンと出てくるんですよ。
そうやって最初にその文字が出てきて、のんさんが出てきてって感じだったので。やっぱり何か最初から含みがあるというか、意味があるんだなっていうか。話題性でやってる感じではないんだなっていうのが。

qbc:周りの人からは、どんな性格だっていわれますか?

タイム:穏やかな感じに見えるね、とかはよく言われます。いつもニコニコしてるよね、とか。いつも楽しそうだよね、みたいなことはよく言われます。

qbc:自分ではどうですか?

タイム:いやあ。そうですか? って感じですね。自分では結構、どす黒い方だと思ってるんですけど。

qbc:何に対する憎しみが強いんですか?

タイム:自分の価値観に合わないことを受け入れられないんです、私。
自分の価値観が正しいとか間違ってるとかそういうことは置いておいて。自分だったらこうはしないっていうことをしてる人がものすごい嫌で。
でも一応大人なので。もう48で大人なので。表にはそういうところは出さないんですけど。いや、こいつムカつくんだよなあとか。何でこういうことを言うかなとか。
すごい駄目出ししながら接してることが多いです。

qbc:身近な人からはなんて言われてます? お子さんからも含めて。

タイム:子供には破天荒だよねって言われますね。一緒に家に住んでる次男が中2なんですけど、昼からしか学校に行かないんですよ。給食を食べるのを目標に行くみたいな登校スタイルで。
普通の親だったら朝から行きなさいとか言うんだろうけど、私は、給食を目指していくのがいいんじゃないかって。給食のおばさんたちもお前のことを思って作ってくれてるんだから、それはすごくいいと思うっていう話をして。そしたら次男に、普通の親はそういうこと言わないよって言われて。

qbc:上のお子さんたちっていくつなんですか?

タイム:次男の上が長男で高2なんですけど、高等養護学校にいるので寄宿舎に入ってるんですよね。週末しか帰ってこないので普段は暮らしてなくて。
長男の上に長女がいて、今年の春に高校卒業して専門学校に進学したので。
私住んでるところから車で4時間ぐらいの札幌の方に進学したので、今は一緒には暮らしていないっていう感じです。

qbc:好きな食べ物は?

タイム:好きな食べ物はパクチーです。

qbc:どういう食べ方?

タイム:そのまま食べてます。

qbc:パクチーサラダ的な感じです?

タイム:そうですね。庭に植わってるので。とってきて。

qbc:あれは結構育ちますよね。

タイム:はい。雑草ぐらいの勢いで育ちます。

qbc:買うと高いですよね。

タイム:買うと高いんだけど、種からでも、もう雑草のようにできるので。

qbc:香りの強い植物って、強いですね。

タイム:パクチーも好きだし、シソも好きだし。結構クセがあるものが好きです。

qbc:最近楽しかったことは?

タイム:最近楽しかったことは、何だろう。どっか行ってすごい楽しかったんだよな。
ドライブが趣味なんですけど、車で1時間ぐらいかかるパン屋さんにパンを買いに行って、すごい天気もよくってドライブも楽しくて。パンも美味しかったので。すごい楽しかったです。

qbc:いいですね、北海道のドライブ。最高の感じがします。

タイム:そうですね。道路も広いし綺麗だし、景色も今ちょうどいい感じなので。

qbc:読書は、どんな本がおすすめですか?

タイム:読書は私、呪術廻戦が大好きで。最新巻が20巻かな? もうすごい泣きながら読みました。

qbc:呪術廻戦ってまだ20巻なんですね。

タイム:20巻ですね。
去年、映画も観に行って。そこでも泣くし。
子供を誘ったけど、子供は仮面ライダーがいいとか言われて。じゃ私1人で観てくるっていって。すごい良かったですね。

qbc:アニメと漫画は、どちらがお好きですか?

タイム:漫画が好きです。アニメはほとんど観ない。私、テレビを観ないので。

qbc:観ない理由ってあるんですか?

タイム:多分HSP気質なんですよ。ちゃんと調べてはいないんですけど。
テレビ観てると、良いニュースばっかりだといいんですけど、悪いニュースとかも耳に入ってくると、それで気分が滅入るので。
安倍さんが亡くなられた時もすごい自分のことでも自分の身内でも何でもないのに、すごいショックで。もう何もできないとかなってたりしてたので。なるべくそういう刺激を与えない方がいいかなと思って。

qbc:SNSは?

タイム:SNSはやってます。インスタとFacebookと。noteもSNSになるんですかね。
毎日開けて毎日必ず見てるってなると、インスタ、Facebook、noteですね。

qbc:SNSは、刺激は大丈夫ですか?

タイム:インスタ、Facebook、noteは、この人の投稿嫌だなと思ったら、フォロー外したり見えなくすることも全然できるし。読まなければいいし。
インスタとかは刺激が強いようなことはあまりないので、みんな平和な感じだから。

qbc:最近、価値観がせまくて困ったことってありますか?

タイム:私、シングルマザーなので、旦那がいないんですけど。
Facebookの投稿とかで、旦那といちゃいちゃしているような投稿してくる人とかが何人かいるわけですよ。
その人はね、楽しかったし、旦那さんと良い時間を過ごしたっていうので投稿されてると思うんですけど。やっぱ見ると複雑な気分になるわけですよ。

qbc:彼氏がいるのに?

タイム:彼氏がいるけど。彼氏と付き合ってもうちょっとで1年って感じなんですけど。やっぱ長くいる良さってあるじゃないですか。
今の彼氏とは恋人同士だから、ウキウキもしてるし、ワクワクもしてるし、楽しいんですけどね。一緒にいる穏やかさみたいなのは、やっぱ長く居ることにはかなわないかなっていうのは思ってて。それを見せつけられるとカチンって結構来て。見せつけてるわけでもなんでもないんですけど。

過去:ある日突然、死ななくちゃなあとか思って、薬飲みすぎた、みたいな感じで。

qbc:お子さんの頃、どんなお子さんでしたか?

タイム:とにかくかわいくない子どもで。すごい頭の回転が速くて、空気をものすごい読める子だったので。
大人の、聞きたくないようなこととかをズバズバ言うような子だったんですよ。
そしたら親とかに、あんたは余計なことをたくさん言うから喋るんじゃない、とか。親戚のおじさんおばさんに、本当にあんた可愛くないよねとか言われたり。
振り返ると、私も可愛くないよなって思うんですよ。見た目もそんなに可愛くない上に、言ってることも可愛くなかったらもう、それは可愛くないよっていうところはあるのかなって。

qbc:覚えている可愛くない一言はありますか?

タイム:可愛くない一言。うちの母が中卒なんですよ。48歳の私の母なので、中卒でも別に普通なんですけど。
中卒のお前に言われる筋合いはない、みたいなことを。保育園ぐらいのときに言ったのかな、私。
そしたらめちゃくちゃ怒られて。まあキレますよね、普通。そんなこと言われたらね。
それはすごい印象に残ってます。怒りっぷりもすごくって、もう。過去最大じゃないかっていうぐらいの印象があります。

qbc:そこまで強い言葉を言うと、困ることもありましたか?

タイム:困ったっていうか、友達は全然いなくって。
小学校のときの成績表とかにも、個性が強いのは魅力です。でも、協調性がありません。は6年間書き続けられて。
もっと折れることも覚えてくださいとか、もっとお友達のことも考えてあげてくださいとか、そういう一言が必ずついてくる、みたいな。オプションみたいになってて。

qbc:性格的にはどんな性格なんですかね? 明るいとか暗いとか。

タイム:暗いと思います。明るくはなかったです。

qbc:強い言葉を言っちゃうんで友達はいないけど、でも性格上明るい、とかもあるわけですよね。そうではなく、本当に暗かった?

タイム:暗いです、暗いです。妄想の世界で何かできてるみたいな。どうせみんな私のことはわかってくれない、みたいな。それがすごい強かったですね。

qbc:部屋に人が入ってきたとき、その人が怒ってたりとか悲しんでたりするっていうのわかるタイプですかね?

タイム:なんとなくだけどわかります。

qbc:この人怒ってる怒ってないみたいな。そういうの当たりますか?

タイム:外れるときもあるけど、当たる方が多いですね。

qbc:子どもの頃から小学生ぐらいのときはどんな気分で生きてました?

タイム:どんな気分。
なんか面倒くさいなとか思ってたりとかしましたね。学校行くのも面倒くさかったし、何かやらされるのも面倒くさかったですし。
運動も得意な方ではなかったので、運動会とか、体育祭とかも嫌いだったし。1人で何かやるのが好きだったので。結局学校って、発表会とか運動会とかってみんなで力を合わせて頑張ろうみたいな。そういうの多いじゃないですか。そういうのがものすごい嫌で。
なに、もう面倒くさいことばっかりだよな、と。
まあでもね、やらなくちゃ駄目なんでしょう、みたいな。そんな感じでした。学校を休むとかそういう選択はなかったですね。私の小さいときとかは。学校嫌だから行かないとかっていう選択は、私ぐらいの年代だったらみんなそうだと思うんですけど。今みたいに不登校とか、そういうふうにはならなかったですね。

qbc:1人で何をするのが好きですかね?

タイム:妄想するのと、お話を書くのと、読書ですね。

qbc:中学、高校っていかがですかね?

タイム:中学校、楽しくはなかったけど。
3年間同じクラスになったリーダータイプの子が、いじめもする子だったんですけど。私その子となぜかウマが合って。いじめられてもしょうがないようなことを結構やらかしたんですけど、その子が守ってくれて結局いじめられず、みたいな。
でも私の周りの子たちはいじめられたりとかしてたので。かわいそうにとか思いながら。

qbc:この頃から、ご自身の価値観っていうのは狭かったんですかね?

タイム:そうですね、狭いと思います。その当時は気づいてなかったですけど、「私正しい」がものすごい強め。
今も強めなんですけど、小中高とかそのぐらいのときは、みんなおかしい、ぐらいに思ってました。私が考えていること、やっていることが合ってるのに、みんななぜ従わないんだ、みたいなのがすごい強かったですね。

qbc:リーダータイプの子とはズレなかったんですか?

タイム:それはズレなかったんでしょうね。なんとなく息が合うというか。中学校の時に3年間一緒だった子が、高校のときも3年間一緒だったんですよ。だから6年間一緒で。
今は、マメに連絡とかは取ってないけど。連絡先は知ってるからたまにランチ行こうって言ったら、行こう行こう、ぐらいな感じの仲では。

qbc:高校のあとの進路、進学はどうされたんですか?

タイム:高校のあとは介護福祉の専門学校に行ったんですけど、半年ぐらいで、これ私向いてないっていうことに気づいて。
その頃にうつになって。薬飲みすぎて倒れて、そのまま強制退学になって。地元の方に戻ってきて。でも働くのは嫌だったので、地元の短大にもう1回行きたいですって言って、もう1回、短大に1年遅れで入って。短大は無事に卒業して。その後就職しました。
って感じです。

qbc:中高の話を聞くと、うつに関する片鱗がなかったんですけど、何かあったんですか?

タイム:専門学校に行って、自分で言うのもなんですけど、ものすごい、いじられキャラになって。人気者って言うとあれですけど、誰か彼かがいじってくれるっていう初めての体験をしまして。
そしたらもうそれが、私の中で一番幸せだと思ったんです、人生の中で。
こんなにたくさんの人にいじってもらえた私、なんて幸せなんだろうって。もうこの幸せのままで私死にたいとか思っちゃったんですよね。
これ以上生きてたって、今より良いことが起こるとは思えないから、このまま死にたい、とか。だんだん何かおかしくなっていったのわかってたので、病院にも行ってたんですけど。でも薬くれるぐらいな感じで。
行って話しして薬もらって帰ってくる、みたいな感じだったので。改善には至ってなかったんだと思うんですよね。ある日突然、死ななくちゃなあとか思って、薬飲みすぎた、みたいな感じで。

qbc:楽しかったんだけど、病んでたんですか?

タイム:楽しかったけど、病んでましたね。その片鱗は全く見せなかったですけど。

qbc:そのあとも通院されたんですか?

タイム:いや、そのあとは通院してないです。そのあとは何十年も通院してなくて。いくつのときだ、30代後半に入りかけぐらいのときに、また発症して、みたいな感じですね。

qbc:今は?

タイム:今は全く通ってないです。寛解したわけじゃないんですけど。

qbc:ちょっと時系列順に整理させてくださいね。短大のあと就職して、お仕事をされていかがでしたか?

タイム:地元のスーパーに正社員で、レジで入ったんですけど。短大卒のスーパーのレジの正社員っていうのが私で2人目だったんですよ。1人目の人がものすごいできる人で。
その人と同じようなことを期待されてたみたいなんですけど、全くその期待に応えられず。やることなすこと全部失敗。
会社の鍵を車の中に忘れて盗まれるとか。そんなこととかもやらかしたりしてたので。あれ? みたいな。この人なんかちょっとできない子じゃない? みたいな感じで見られることが多くて。
でも愛想が良かったので、さほど敵は作らずに来たんですけど。

qbc:そのあとの人生は?

タイム:そのあとは、スーパー4年勤めて、もうできないと思って。限界と思ってやめて。
そのあと職を転々として。転々としてる間に、今は別れた主人と会って、できちゃった結婚する、みたいな感じです。

qbc:30ぐらい? 何歳くらい?

タイム:結婚したのは29です。

qbc:専業主婦?

タイム:最初専業主婦でしたね。5年ぐらい専業主婦だった。

qbc:で、また働き始めて?

タイム:そうですね。働き始めて。

qbc:何歳ぐらいで離婚される?

タイム:離婚したのは、4年前だから44歳ぐらいですね。

qbc:なるほど。いかがでしたか? 結婚生活というか、子育てのお忙しい時期ですとか。

タイム:子供たちの年齢差が結構狭かったので。2歳、3歳違いだったので。まあ大変だったっていうのと、真ん中の子と下の子が障害児なんですよ。発達障害児なんですよね。真ん中と、今中2の一番下の子が、発達障害児で。
真ん中の子がとにかくチョロチョロするタイプの子だったので。追いかけるだけで大変。だからもう、その頃の記憶があんまりないですよね。あまりに大変すぎて記憶がない。日記とかも書いてたりしたので、振り返るとこんなこともあったかって思うんですけど。覚えてはいない。

qbc:ご家族との関係ってどうですか? 自分の子どもの頃ですね。

タイム:傍目から見ると仲が良い家族だとは思うんですけど。
でも、2つ下に弟が1人いるんですけど。弟は、私のことに関してはこいつわけわからんって思ってるところが強いのかなって。実際言われたこともあるんですけど、変人だよな、みたいなこと言われたんですけど。弟とは意思疎通があまりよろしくない感じで。
父は浮気してたりしてたのであんまり家にいなかったっていうのもあるんですけど。だから母との関係がすごい密で。母もかなり早くに自分のお母さんを亡くしているので。頼れる人も近くにおらず。
だから全部、子どもに集中、みたいな。過干渉じゃないですけど。それが鬱陶しいなとか思ったりもしてたんですけど。でもね、周りに頼る人もいないし、全く知らない土地に嫁いできてるので友達もいるわけでもないし、大変なんだよねと思って。そこは触れずに来たんですけど。

qbc:30代後半の頃にうつになったっていうのは、どういうことが原因だったんですかね?

タイム:結婚した当初はそうでもなかったんですけど、一緒にいるにつれてモラハラであることがわかってきて、うちの旦那。
うちの旦那も価値観が狭いというか、自分に従わないっていうのがすごく受け入れられない人で。自分の価値観を、なおかつ押し付けてくる人だったので。
最初応じてはいたんですけど、だんだん対応しきれなくなってきて。
でも怒るとDVもあったので。気に入らないことがあるとひたすら無視をするとか、物を投げてくるとか、テーブルひっくり返すとか。
子供に手をあげることはなかったけど、私は何回かあげられていて。
あからさまにそれは違うよとかっていうのも言えない。ものすごい我慢してたんだろうなとは思うんですよね。
それで、だんだんと、漠然とだけど死にたい、みたいな感じになってきて。
それで病院に行ったらやっぱりうつですねって言われて。ああそうですよね、みたいな感じになって。
でも通っていたそこも、若いときに通っていたところよりは良かったけど、直接の解決には至らず。

qbc:何をきっかけに好転したんでしょう?

タイム:考えすぎてそうなると思ったところもあったので。無理やりいろんな用事を入れてたんですよ。
育児サークルとか、ちょっとしたセミナーとか勉強会とか。
手話とかも若いときからずっとやってたので、そういうサークルにも顔出してみたりとか、いろいろやっててもう予定びっちり埋めてても考える隙間を与えてなかったんですけど、コロナになってから全部それがストップしちゃったんですよ。
たまたまそのときに、今いるオンライングループの案内を知って。時間を何とか埋めたくって、そこに入って。そこから、ちょっと良くなり始めた感じです。

qbc:オンライングループに入って、何が良かったんでしょう?

タイム:そのときのメンバーが、こういう私でもOKを出してくれたっていうところがあって。
のちのち聞かされたときに、私が入ったときに、こいつやべえとかみんな思ってたんだよって、こいつ下手したら死んじゃうんじゃないか、こいつ何かやらかすんじゃないか、っていう空気感がたっぷりだったって言われて。
そんなふうに思われたのかみたいな。
特に何かしでかしたわけでも何でもないんですけど。新しく入ったあの人ってやばいよねっていう感じで陰では言われてた。
それでもみんな、表面的にはニコニコと接してくれて。平気で死にたいんですよねとか、今すごい悲しくなったんで泣きますとか言うタイプだったので。それでもみんな動じず。
ああ、泣きなさい泣きなさい。ああ、死にたいんだ、そっかそっか。みたいな。

qbc:オンライングループ自体は何のオンライングループなんですか?

タイム:『感謝のホワイトブック』っていう本があって、それに基づいて、ちょっと宗教チックではあるんですけど、1日に3つ感謝をして、みたいな。
朝に、今日はいい日になりますっていう宣言をして。夜に3つ感謝をしましょう、みたいなちょっと怪しげな感じのグループなんですけど。
でも別に全然宗教色はまったくないんですけど。そこでみんなとそういう同じルーティンをして、なおかつ勉強会があったり、いろんなイベントがあったりっていう感じのグループです。

未来:今はもう、いろんなところで、私このままでいいんだなっていうか。

qbc:5年後10年後、20年30年後、自分が死ぬっていうところまでイメージしていただいて。未来はどういうふうにイメージされてますかね?

タイム:未来は、彼氏と一緒にいたいですね。今彼氏と遠距離なので。近くにいないので、のちのちは一緒に暮らしていけたらいいなと思います。

qbc:ちなみにどれぐらい離れてる?

タイム:車で片道3時間ぐらいです。遠距離とはいえないかな。日帰りはぜんぜん可能です。

qbc:彼氏さんと一緒にいるときの気持ちってどんな気持ちなんですかね?

タイム:いや、もう人に見せられないぐらいにウキウキしてる。キャッキャしてるし、もう大好きだよとか、めちゃくちゃ言いますね。すごい甘えるし。いじけるし。

qbc:何歳ぐらいに戻った感じです?

タイム:小さいときにできなかったことをしてるのかな今、っていう感じがしますね。

qbc:何歳ぐらいの?

タイム:何歳ぐらいだろう。4、5歳?

qbc:小さいときにできなかったというか、大人になってできなかったことというような感じはしますけど。それぐらい戻るとね。10代くらいなのかなと思ったら、4,5歳なんですね。

タイム:彼氏と付き合うようになってから、私も親に甘えてこなかったなっていうのがすごい、改めて気づいて。
だから彼氏でありながら親でもあるみたい。
私こんなに大変だから受け止めてほしいとか、寂しいから話聞いてほしいとか。かなりそういうのが強めにでてるなっていう感じがします。

qbc:パートナーさんは、年齢、上下どちらなんですか?

タイム:1個下です。
付き合ってすぐに別れようって言われて。私の、そういう勝手な押し付けっていうか。彼のキャパを超えたことが何回かあって。
その度に、いやもう駄目だわ限界だわって言われて。
いやそんなこと言わないでさ、みたいな。何とか何とか、持ち返して持ち返してきてる感じがあるけど、ここ数ヶ月は落ち着いてます。

qbc:子育てが終わったら、どうしたいですかね? どこかに行きたい?

タイム:引越しはしたいんです。今の家が、霊が住んでる家なので。事故物件なんですよ。
自殺者が出てる家で。多分その自殺された方がいるんだろうなっていうことが何回かありますね。でも子供の学校の学区が変わっちゃうので、引越しとなると。それがちょっとかわいそうだなと思って。
一番下の子が中学校卒業するまでは、ここにいようとは思ってはいるんですけど。引越ししたくてしたくてしょうがないので、どこでもいいので。だから引っ越しは間違いなくします。

qbc:北海道の中で?

タイム:北海道ですね。できれば、彼の近くがいいかなとは思うんですけど。でも、今のこのちょっと離れてる距離感が、一番ベストのような気もするので、この辺で探してもいいかなっていう感じもしてます。

qbc:オンライングループにいるときの感情はどのようなものですか?

タイム:安心安全な場所っていうか、どんな自分でもOKなんだっていうのがあるので。
やりたいことをやらせてもらって、すごい楽しく過ごしてる感じですね。たまに度が行きすぎて、管理人の人から個別メッセンジャーをもらい、みたいな。気を付けてくださいって。

qbc:そこでは何歳ぐらいに戻ってる感じです?

タイム:20歳ぐらいじゃないですかね。

qbc:戻ってるんですね。こっちはリアル年齢ですってわけではなくて。

タイム:そうですね。
このグループにいなかったら、私もう死んでると思うっていうのはよく言いますね。

qbc:多肉植物は、なぜお好きなんですか?

タイム:多肉植物は種類が豊富なのと。植物なので、自分が手をかけたり目をかけたりしたものが確実に成長するわけではないんですよ
。放っておいているものが急成長したりとか、逆に手をかけすぎて駄目になったりとか。
その辺の配分っていうか、そういう変化がすごく楽しいですね。自分の思うようにいかないところが楽しい。

qbc:動物は? 犬とか猫とか鳥ですとか。

タイム:ずっとペットは切らしたことがなくってですね。今もインコとハムスターがいるんですけど。世話をするのがあまり好きじゃなくて。
飽きちゃうとかっていうことじゃないんです。もちろん最低限のことはするけど、動物に手をかけたりするのがあまり好きではないんですよ。眺めてるのが好き。だから金魚とかでも全然OKみたいな感じだったんですよね。
でも多肉植物の場合は結局、水をあげるかあげないかとか、その辺ぐらいなので。だからあまり手がかからないっていうところも、はまってるところだなとは思います。

qbc:もしもの未来の質問というのをしておりまして。もしも、自分の価値観の狭さ、他人に対する受け入れなさ、っていうものを取り外すことができるんだとしたら、取り外しますか?

タイム:それは思わないです。

qbc:どうしてですか?

タイム:どうして。うーん。

qbc:自傷したりしたって。30代の頃ですかね?

タイム:そうですね。専門学校の10代のときもやってましたけど。

qbc:そこまでして、自分の今の価値観を維持したいと思う?

タイム:どうなんだろうなあ、意地になってるところもあるのかもしれないし。どうしたらいいかわからないっていうのもあるし。武器にしたいのかもしれないし。
こういう私ですけど、それでもいいんですか? みたいなところもあるのかもしれないし。
戦いたいんですよ、きっと私。

qbc:戦う? 何と?

タイム:そういう自分の価値観とか、他の人の価値観とか、協調しようというよりは、戦って戦友になりたいみたいなところがあるのかもしれない。

qbc:内面は、激しい?

タイム:そうですね。激しいと思います。ニコニコしながら刺す、みたいな感じです。

qbc:過去に、自分に近いと感じた価値観の方と知りあったことはありますか?

タイム:誰かすごい近いなと思ってた人がいたんだよなあ。

qbc:例の、中高の6年間の? 今も仲いいとおっしゃっていた方。

タイム:いや、その子とは全然違う。
専門学校のときの同級生の男の子がすごい近かったですね、考え方が。いや別に何もなく終わりましたけど。お友達で終わったし、多分今会ってもお互いにわかんないんじゃないかな、ぐらいの距離感でしたけど。
この子は私と同じ空気感があるとか思ってみてたりしてました。

彼は4人きょうだいの長男で、家もあまり裕福ではない家だったので。
常に何か戦闘モードが普通、みたいなところがあって。でも見た目的にそんな、ツンツンしてるわけではなく、結構穏やかな感じでニコニコしてるようなタイプではあったんですけれど。
でもちょっとガチめに話をすると、こんなこと思ってたのかお前、みたいな。
すごいその、ギャップが。

例えば、いや、本当は俺こういうことしたくなかったんだよねとか。
介護の専門学校だったから、介護したくて来たのかなと思ったら、そういうわけではなくて、みたいな。費用の面とか考えたらここしかなくって、でも、親と一緒に暮らすのは嫌だったし、みたいな。とにかく家出たかった、みたいな。
じゃ働けとか言って。働くにはちょっと自信がないとか。
そういう感じの子だったですね。面白かったです。

qbc:専門学校のときに楽しかったけど病んだっていうのは、今までの自分が壊れそうだったからですか?

タイム:だと思うんですよね。全く真逆な感じで変わってしまったから。
自分が適応しきれなかったんだろうなっていうのがあるんですよ。今だったら全然OKだと思うんですけど。楽しい楽しいってなれると思うんですけど。あまりに変わりすぎて、もうどうしたらいいかわかんないみたいなところはあったんだろうなっていう。

qbc:もう1回聞くんですけど。やっぱり自分を変わりたくはない?
例えば真逆のキャラクターを演じさせられたから病んだわけですけど、それを受け入れるっていうことが、今もう1回そのタイミングが来たとしたら。
それでも受け入れられない? どうですか?

タイム:受け入れて、今の私になれるんだったら受け入れてもいいけど。
じゃなかったら受け入れないですね。今の私があるのはそういう、過去のいろんな。

qbc:あっ、違います。もし明日、そういうタイミングが来たら、みたいな感じです。
例えば今のオンライングループのようなところで、違う集まりに参加することになって、そこですごいみんなからいじられたりするようになって。
そのときに、どうするか? という質問です。

タイム:そういうふうになったら、それは受け入れます。楽しそうです。

qbc:未来であれば受け入れるということですね?

タイム:未来であれば受け入れます。
そのときの気分にもよると思うけど、楽しそうだったら受けいれると思います。これワクワクするなとか、大変そうだけどちょっといいなとか、思うんだったら受けいれると思います。

qbc:病まなさそうですかね? そのときは。

タイム:病まないと思うんですけど、わからないですね。何がきっかけになるかわからないから。受け入れたことでまたなるのかもしれないし。表裏一体な感じはしますけど。

qbc:ちなみに今、ご家族との関係はどうなんですか?

タイム:まあまあ良い関係なのではないかと。

qbc:ありがとうございます。最後の質問です。最後に言い残したことはありますか?

タイム:最後に言い残したこと。いつも私を受け入れてくれてありがとうございますって感じですね。

qbc:それは、誰に対しての言葉ですか?

タイム:いろんな人に向けて。過去に出会った人たちも、なんだかんだ言って受け入れてくれてはいたんだと思うんですよ。傷ついたり、うつ病になったりもしてたけど。
今はもう、いろんなところで、私このままでいいんだなっていうか。
そんなに人に合わせたりとかしなくてもいいんだなっていう実感はあるので。
まず今の時点では素直に、そこは本当にいつも私受け入れてくれてどうもありがとうございますという気持ちはあるし。
過去もずっと恨んでたけど、でも、そこで出会わなかったら、今ここに結びついてないっていうのもあるので。本当に曲者だったと思うんですけど。優しくはなかったかもしれないけれど、受け入れてくれたんだなっていうところで、そこもありがとうだなって思います。

qbc:周りから楽しそうとか穏やかって言われてるから、本当は愛されキャラなんじゃないんですか? 自分だけがそれを認められてないとか。

タイム:そういえば私よく、華があるって言われるんですよ。

qbc:そうですよね。話してても、いい感じなんですよ。心地いい。華があるっていう言い方で正解だと思います。

タイム:でも受け入れられないです、それ。

qbc:まあ、人それぞれなので。ありがとうございます。

タイム:ありがとうございます、楽しかったです。

あとがき

感想はコメント欄に。
次回の無名人インタビューもお楽しみにね!
というわけで今回の無名人インタビューも終了でございます。
人というのは、なんでかわからんですが、人にもまれて、人に悩まされ、でも人に助けられる、人に救われる、人に楽しみをもらうものなんですね、と。
人中心でなくなったら、たぶん人ではなくなるのだろうなあ、と。
よく話すんですが、フランチャイズの塾のマニュアルで、アルバイト講師を雇う基準っていうのがあるみたいなんです。大学生を雇うんですが、頭のいい学生を採用するんではないそうです。
どういう学生がいいか?
子供の憧れになるような学生を選びなさい、と。
なぜならキラキラして楽しそうな学生に勉強を教えられれば、自然にその人みたいになりたい、その人から関心を持たれないと思って勉強するようになるから、と。
人間は好きなものからしか学ばない、という言葉も(確か)あります。
愛すべき人間になるべきか、それとも色んな人を愛する人間になるべきか。それが問題だってね。

インタビュー担当:qbc

編集協力:あおい

#無名人インタビュー #インタビュー #自己紹介 #恋愛 #価値観

マガジンで過去インタビューも読めますよ!

インタビュー参加募集!

この記事が参加している募集

#自己紹介

230,124件

いただいたサポートは無名人インタビューの活動に使用します!!