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どうしてって問い続けることが私の持って生まれた運命だったと思う人

鯛焼き好き? 私、今、東京の三軒茶屋ってところに住んでるんですけど。
三軒茶屋って、芸能人が多いって言ったりするんですけど、、確かにラーメンズの人を駅前のいきなりステーキで見かけたことありますが(その後、徹子の部屋に出てた)、そもそもとして、大阪の人が多いっていうウワサなんですよね。
駅前に「三角州」って俗称されている飲み屋街があるんですけど。そのあたりの雰囲気とか、商店街の雰囲気とかが、大阪の雰囲気に似てるんですって。
言われたら、そうかもね。私、大阪は居住経験がなくて、天満に友達がいたんで長っがい商店街にある春駒って寿司屋に数回行ったことがあるってくらいなんですけど。あああと関西テレビに仕事で行きましたわな。
ともあれ、東京の三軒茶屋には大阪出身の人が住んでいる割合が多い論があるんですが。
ともかくともあれ、それを示すかのように、若干、粉もののお店が多い気がします。
きもちね。
ということで、ここから本題に戻ります。鯛焼きの話ですね。
鯛焼き、よく見かけるのは、板状の鉄板に、何匹分もの鯛の型があって、そこに生地を流し込んでー、何匹分を一気に作ってー、って作り方だと思うんですけど。これは養殖と呼ばれている作り方。
実は、一匹一匹作っていく作り方もあるんですよね。ひとつの鯛焼きの型に、長い持ち手がついていて、それを一本一本ずつ職人さんがカチャカチャひっくり返しながら焼いていく。一本焼き、一丁焼きとも呼ばれている焼き方ですが、これを養殖に対して「天然」て言います。
こっちのほうが味は良くできるみたいね。食べてみたい。食べたことないから。三軒茶屋にもあるのかしら。
大量生産で一気に焼くのか、一本ずつ面倒見ながら焼くのかの違い。
ということで本日の無名人インタビューもお楽しみあれ! 光よ!!!(主催:qbc)

今回ご参加いただいたのは 氷室ノネ さんです!

現在:「自分をする」って言えばいいのかな? 

toki:今、何をしていらっしゃる方ですか?

氷室:社会人2年目なんですけれど、今ちょっとストレスとかで休職してしまっていて、だから毎日ゆっくり休んでるっていう。仕事中できなかったことをしたりとか、ゆっくり休んだりとかっていうのが、まさに今してることっていう感じですね。

toki:最近の1日の過ごし方はどのような感じですか?

氷室:最近は、おとといまで実家の方に帰って休んでいたんです。実家にいたときは、朝、いつも4時40分くらいに目がパチッと覚めちゃうので、まずそこで起きて、でもなるべく5時半くらいまでは一応目をつむっていたいなって思うので、一応ベッドで頑張って目をつむってて。
で、起きたら私、いつも”モーニングページ”っていうのを書く習慣があって。ノートに、人に見せるとか文章整えるっていうのをあんまり考えずに、ひたすら頭に思いついた文章を書いていくっていう日記みたいなものなんですけれど、それを書きます。
それで、家族が仕事に行ったら代わりに家事をやって、空いた時間は、何してるんだろう…そうだ、お散歩に行きます。日中は、ずっと家で座っているのもあんまり体に良くないかなって思って、なるべく歩くようにしていて。あと、最近ちょっとずつ食欲が戻ってきたので、お腹すいちゃっておやつを食べたりして。

toki:はい。

氷室:午後は、ちょっと眠くなってお昼寝したりとか、あと、テレビでやってるドラマの再放送とか、洋画とかが好きだったりして、真剣には見ないんですけど、何か流れてるだけでもちょっと嬉しかったりするので、テレビをつけつつ、ちょっと寝たり、筋トレしたり、ゴロゴロしたりして、気がつくと本当に日が暮れてるっていう感じです。
そこからご飯を食べて、で、7時にお風呂の追い焚きするスイッチを入れると7時40分にお風呂に入れるようになるので、それまでに食器を洗って、歯を磨いて、お風呂に入って。そうして、もう8時からいつでも寝られる、みたいな状態をつくるっていうのを、帰省中、2週間くらいはずっとやってましたね。本当に規則正しく。

toki:なるほど。お話を聞いた感じ、ルーティーンといいますか、決まった流れで物事に取り組むことを大切にされているんですかね。

氷室:確かになんだろ、実家に帰ってるっていうのと、今休職中であんまりお金使いたくないっていうので、制限されてるのもあって、ルーティン化してたなっていうのはあるんですけど、普段1人で暮らしてるときもでもそんな感じですね。わりと、自分の中で同じパターンが安心するみたいなのがあって。
実家じゃなくって、一人暮らしの家にいるときは、もう少し自分で自由に動けるので、買い物をしたりお出かけしたり、散歩をしたり、もう少し行動パターンが増えはするんですけど、やっぱり何だろう、似たようなのが好きっていうのはあるかもしれないですね。

toki:1人で暮らしていらっしゃるときで、1番楽しみを感じられる瞬間はいつですか?

氷室:私、本当に友達とかもあんまりいなくて、自分の家も、もう1年半住んで、誰も家にあげたことないくらいなんですけど。楽しい瞬間は、例えば仕事をしていたときは、金曜日に夜更かししているとき、すごい最高って思ってました。
あと今、関西の方に住んでて、京都がすごく近いんですけれど、晴れた日に東山の銀閣寺とか、「哲学の道」を歩いたことがあって、それがもうすごく気持ちよくて。その時も、仕事がだいぶつらい時期だったんですけど、日曜日ですごく晴れているっていう景色が綺麗で、こんな穏やかな時間が自分の人生にも訪れるんだなって思うくらい幸せだなって、その時は思いましたね。

toki:今一番時間を使いたいことや、何か夢中になっていたり、熱中していることがあれば教えてください。

氷室:今はわりと休む時期というか、変な話、自分も「何かに熱中してる自分になりたい」みたいな気持ちはすごくあるんですけど、でも一方で、休職中だからまず休んでてもいいのかなっていう気持ちがあって。
そういえば、熱中してる自分になりたい、っていうのも、自分、舞台とか見るのが好きで、その舞台のオタクになりたいみたいな気持ちもあったんですよ。でも、ガチのオタクの人って本当に本当にすごくて。例えば、自分の住んでる地域の公演全てに通うとか、そのためにめちゃくちゃ働いたりとか、そういう人もいて。そういう人を見ると、私はそこまで全部を投げ捨てられないっていう気持ちがあって。
何かに夢中になるっていうよりかは、いつも”自分”というものがあって、その自分に夢中なのかな。自己中心的かもなんですけど。それこそ、日記を書くのもそうなんですけど。日記って自分のことを書いてるので、「自分をする」って言えばいいのかな? とにかく、多分今、ずっと自分のことばっかり考えちゃってるのかもしれないなってちょっと思いましたね。

toki:自分のことばっかり考えてしまうと。例えば、最近だと自分についてどんなことを考えましたか?

氷室:最近考えた自分のこと…。今回、無名人インタビューさんに出会ったのもnoteなんですけれども、文章を書くって、ある意味自分の持っているエネルギーが、文字っていう形で出ていくっていうのがあると思ってて。そういう意味で、noteはやっぱり、なんだか「自分をする」っていう感じのイメージがあります。
いつも私は、自分の持ってる何かエネルギーとか感情とか、そういうものをなんとかして表現する手段が欲しいってずっとずっと思ってたんです。最近になって、noteを2年くらい続けて、文字を書くっていうのがちょっとだけ自分になじんできて。自分っていうエネルギーの表現の一環として、自分にとって「文章を書くこと」はいいものになってきたのかなって最近は考えたりとか。
あと、現実的なことだったら、どうして私は仕事を休むことになっちゃったんだろうとか、仕事復帰するとき大丈夫かな、みたいな不安を紙に書き出したりとかはしてましたね。

toki:なるほど、ありがとうございます。ちなみに、周りの人からはどんな人だねと言われることが多いですか?

氷室:難しいですね。大抵ちょっと接点がある人からは、真面目だねとか優しいねとか言われて、もう少し接点がある友達にもやっぱり、真面目とか優しいとか言われるのかなって感じなんですけれど。
もう少し深い話…何て言うのかな、「なぜ私は生まれてきたの」みたいな、すごい変な深い話をするくらいの人になると、真面目だねって褒められるってよりは、ちょっと神経質すぎて心配って言われるのと。あとなんか、自分で言うのもあれなんですけど、そういう人にも優しいっていうのは言われて。「あなたみたいな優しい子にはちゃんと幸せになってほしい」みたいなことを言われますね。すごく深い話をする人には。

toki:その言葉に対して、ご自身ではどう思われますか?

氷室:私は結構、「何かをする」っていうよりも、「自分自身のことをする」っていうのばっかりに目が向いちゃって。いつも自分1人の世界にいるような感覚なので、自分を比較する対象がいない世界にいるんですよね。”自分こそ世界のスタンダード”みたいになっちゃって。
人の性格って、”人と比べて”せっかちとか、”他の人より”真面目とか、そういうふうに、その人が一般的な基準と比べて、どこがどう飛び抜けているかっていうので決まると思うんですけど。なんかある意味、自分が世界のスタンダードだから、私は私、みたいな状態になっちゃってるのかもですね。

toki:「なっちゃってる」ということは、今の状態に対して、ご自身としてはあんまりよくないなという気持ちをお持ちなのでしょうか?

氷室:プライベートでは全然それで問題ないって正直思っちゃってて。普通にすれ違った人に挨拶するとか、店員さんにちゃんとお礼を言うとか、そうやって1人の世界で生きながらも人と関わることはできるので、私的な場で自分1人で生きてる分には問題ないんですけど。
でも、なんだろう。大人になると、そうも言ってられないのかなって思うこともあるんですよ。うまく言えないんですけど、やっぱり仕事っていうものは、どうやっても登場人物が多い世界にいないといけないですし、他にも、年齢的に結婚するとか、子供が生まれるって言ってる友達もいたりして。そうやって「みんなちゃんと他人がいる世界の中で生きてるんだな」っていうのを、働き始めてからすごく実感して。

toki:なるほど。

氷室:今までは本当に、自分が1人の世界、1人ぼっちの世界にいることさえ気づかなかったのが、本当ここ数年で急に、みんなちゃんと他人っていうものをちゃんと見てて、この複雑な人間関係の中にちゃんといるんだっていうのを感じるようになって。
自分の1人の状態がいいかどうかはわかんないんですけど、でもなんだか子供っぽいとは違うけど、なんだろう、社会的にちょっと孤立しやすいかもなみたいなことを感じることはあって。

toki:ありがとうございます。最近、悩んでいることとか、何かありますか?

氷室:悩んでいることは…これは悩みっていうのじゃないんですけども、ずっと考えてるのは、さっきと似てますけど、「自分はなんで生きてるんだろう」とか「自分ってどういう人間なんだろう」っていうのは、多分自分が一生かけて問い続けるものなのかなっていう気持ちがあって。
だから悩みではないんですけど、やっぱり自分のテーマとして、「私達は何のために生きてるんだろう」とか「私は何者なんだろう」っていうのをすごく知りたいというか、考えたいっていう気持ちがあって。今までも、これからもずっと続く問いです。

その他の悩みはやっぱり、私仕事できるのかなっていうところですね。
さっきも言ったんですけど、人間関係っていう点でもあんまり上手じゃないというか、1人の世界に気がついたら行っちゃう自分にとっては、ちゃんと社会で渡っていけるかなとか、何十年この先働いていけるかなっていうのが不安っていう感じですね。

toki:なるほど。復職することは考えていらっしゃるんですか?

氷室:はい。それはなんとなく。今年いっぱいは休んで、来年から働けたらいいなみたいなことをぼんやり考えている感じです。

過去:「え、なんでトイレに人と一緒に行くの?」って私はすごく疑問で。トイレも1人で行けないの?ってちょっと思ってしまったんですよ。

toki:小さい頃はどんなお子さんでしたか?

氷室:小さい頃はですね、となりのトトロのメイちゃんみたいな子だったって、母はよく言ってるんですよ。髪型とか、あと好奇心のある感じ。例えば、水たまりがあったら必ず足を突っ込んでバシャバシャしそうな感じとかは、自分にもあったと思うんですけど。

一方で、両親の仲があんまりよくなくって。お父さんとお母さんが喋らなくて、なおかつお母さんの実家に住んでいたので、お母さんのお父さん(母方の祖父)がいるっていう状態で、お母さんとお母さんのお父さん vs 私のお父さん、みたいな構図になっちゃってて、家の中の空気が悪いのがすごく辛かった記憶があって。だから、息がしづらかったというか。
保育園でも、やっぱりみんな子どもだから遠慮がないし、自分勝手だったりして、その感じに子供ながらにすごくストレスを感じていて。
保育園でも人間関係でストレスだし、お家ではお父さんとお母さんが仲悪くて、「お父さんとお母さんが仲悪いのは自分のせいなんだ」って、やっぱり子供だから思っちゃったりして、そういうのもあって、やっぱり自由がない感じがあるし、あの頃に戻りたくないって思っちゃうんですよね。

toki:保育園児の時からすでに、人間関係の息苦しさみたいなものを感じられていたんですね。

氷室:そうですね。今言っててそうだなって思って。
保育園児って当たり前ですけど、礼儀正しくないじゃないですか。順番を待つとかできないし、自分勝手だし、ちゃんとできないし。あの頃は、1人で引きこもるっていうよりかは、そういうのに自分が巻き込まれるのが嫌でしょうがないみたいな感じではあったんですけど。でもやっぱり、人間関係に難ありっていうのは確かにそのころからでしたね。

toki:なるほど。お家の雰囲気があまり良くなかったというお話でしたが、小さい頃はその状況に対して、どういうふうに対処していたんですか?

氷室:「私が頑張ればお父さんとお母さんが仲良くしてくれるはず」っていうのがあったので、すごく明るく振舞ったりとか、アイドルのものまねをしていた記憶がありますね。多分、「おかあさんといっしょ」とかを観ていたので、その影響だと思うんですけど、歌のお姉さんのまねっことかをして、そうやって明るく振る舞えば、お父さんとお母さんが喜んでくれるって思ってた記憶がありますね。

toki:小学校に上がってからはいかがでしたか? 性格などに、何か変化はありましたか?

氷室:小学校は、まず入学したときに、なぜか給食がすごく嫌だって思った記憶があって。でも私、食べること自体は好きなので、全然残さずに食べられるんですけれど、でも自分で食べるものを選べなくて、お母さんが作ったなじみのある料理でもないものを、ある意味、強制されて食べるっていうのが嫌だったし、家族でもない他人みたいな得体の知れない人たちと一緒に食べるなんて、なんかすごい無防備な感じがして。
小学1年生のとき、給食を食べながら「信じらんない」って思ってた記憶がまずあるなって。小学1、2年はそんな感じで。

toki:ほうほう。

氷室:小学3、4年あたりからは、ちょっと早いんですけど結構反抗期っぽくなって。担任の先生とバトルした記憶が。
あの頃から多分、心の成長みたいなのが多少あって。そう、小学3年生になって、みんなの前で自己紹介したときに、初めて声が小さいって言われたんですよ。それが個人的にすごいびっくりして。逆に小学1年生のときは、みんななんで音読するときあんなに声が小さいんだろうって思ってたぐらいなのに、3年生になったときに初めて声が小さいって言われて。

だから、自分でも覚えてないんですけど、3年生に上がるっていうことが何か精神的にちょっと影響があったのかなって思って。結構、私の小学校って、やっぱりまだ声の大きい元気な子供が一番みたいな雰囲気がちょっとあって。声が小さかったりすると、やる気がないとみなされて怒られたりして。それで学校生活に無気力になっちゃったりとかして。そういうところで担任の先生とバトルしたりとかしてた記憶がありますね。
とにかく小学校は、自由じゃないなっていう感じがありましたね。

toki:どうして3年生というタイミングだったんですかね。

氷室:何が変わったって、2年生から3年生に上がったくらいしか変わってない気がするんです。でも、なんかその頃から、皆で発表するときとか声が小さいとか、あんまりあけっぴろげに自分のこと言えなくなったかもしれないなって思いましたね。

toki:小学校の頃、友達付き合いはいかがでしたか?

氷室:友達付き合いは、5年生になってから…もっと前からあったかもなんですけど、グループで行動するとか、トイレに友達と一緒に行くとか、そういうのが目立ち始めて。「え、なんでトイレに人と一緒に行くの?」って私はすごい疑問で。トイレも1人で行けないの?ってちょっと思ってしまったんですよ。性格が悪いんですけど。
それもあって、トイレにも1人で行けない人間にはなりたくないって思った記憶があって。だったら、別に一匹狼でいいわって思うようになったのと。

toki:なるほど。

氷室:あと個人的にインパクトがあるのが、これはきっかけがわかんないんですけど、強迫性障害っていうのになってしまって。鍵閉めたか何度も何度も不安になって確認しちゃうとか、手が汚れてる気がして何度も手を洗っちゃうとか、典型的な症状だとそういうのがあるんですけど、それに小学5年生の終わりになってしまって。自分では馬鹿馬鹿しいと思ってるんだけど、確認せずにいられないみたいなことがすごく増えちゃって、普通の行動ができなくなってしまったんです。
それで6年生のときは、クラス全体でいじめみたいな感じになってしまって、人間関係はあんまりでしたね。

toki:中学・高校に上がってから、印象に残っている出来事や、自分にとって大きな意味をもつ出来事などは、なにかありますか?

氷室:さっき、強迫性障害になって、すごく不安になって変な行動をしちゃうみたいな話をしたと思うんですけど、その影響で、中高は自分の成績とかテストの点数をすっごくすっごく気にするようになりました。”ガリ勉”っていう感じの子だったんですよ。
ただ、スクールカーストって私よくわかんないんですけど、勉強ができると多少は居場所を与えてもらえている感じはあるのかなって思うことがあって。やっぱり、相変わらず人とトイレに行くとか、グループであの子嫌いだから無視しようとか、そういうのはすごく嫌だったので、基本一匹狼ではあったんですけど、「勉強ができる人」っていう立ち位置に中学では収まっていた感じで。
高校は、やっぱり高校受験があるので、地域の子が集まった小学校中学校と比べて校風とかもすごく変わったんですけれど、みんな真面目で、勉強して、頑張り屋さんでっていう子が集まった女子高だったので、結構居心地が良かったんですよね。

toki:はい。

氷室:個人的に一番インパクトが大きかったのは、大学受験かなと思っていて。
私、第1志望でちょっと夢を見てしまって。D判定とかE判定とか出てるところでも受けなきゃ後悔するって思って出願して、やっぱり落ちちゃって、最終的に第3志望の大学に行くことになったんです。でも今思うと、第3志望の学校もなんか楽しかったし、良い学校だったなって思ったりして。
あと、サークルの指導に来てくれた先生だとか、研究室の先生だとか、そういうかけがえのない、自分の人生の中でこの人に出会うのにすごく意味があったんだっていう人に出会えたりして、そういう意味で第3志望の学校もいいとこだったなって。

でもだからといって、受からなかった学校が悪い場所だったというわけではなくて、もしそっちに行けたら行けたで、多分楽しい人生だったんじゃないかなとも思って。第1志望のところに落ちてよかったとか、その大学を貶めるような言い方もあまりしたくなくって。第3志望に行けた人生も幸せだったし、でも、第1志望のところでも第2志望のとこでもきっと幸せだったと思うし、みたいな感じ方をしました。

toki:なるほど。

氷室:今までテストの点数とかすごく気にして、「いい点取らなきゃ」とか「成功しなきゃ」みたいな気持ちがあった中、大学受験はある意味「失敗」してしまったんですけど、失敗した後も、人生はやっぱり続くわけじゃないですか。18歳でしたから、まだ。だから失敗した後もちゃんと生きて、幸せになれるっていうのを証明できたらいいなっていうのを結構考えたりしましたね。
大学受験に落ちちゃったことは失敗っちゃあ失敗なんですけれど、でもその後に続く人生も、すごく幸せだったし、面白い選択だったなって思いますね。

toki:第3志望の大学も楽しかったというお話でしたが、大学ではどのようなことを勉強されていたのでしょうか?

氷室:大学は工学部で、情報通信の分野にいて。音響とか歌声の研究をしていました。
通信で何を伝えるかというと信号で、信号をどうやって伝えるかというと波動で。光での通信とか、磁気での通信とか、色々あるんですけれど、音も「音波」で、「波」じゃないですか。だから、信号とかと結構親和性があるんです。
合唱サークルに入っていたこともあって、サークルで指導してくれた方のツテで、歌手の方に実際に来てもらって、歌声のサンプルを取らせていただいて、それを元に、歌声の波動の特徴と、声の特徴の関連づけみたいなことをしたりしてましたね。

toki:先ほど、サークルや研究室を通じてかけがえのない人との出会いがあったというお話があったと思うのですが、大学時代、1番印象に残っている方との出会いについて、お伺いしてもよろしいでしょうか。

氷室:サークルの指導をしてくれた先生で、オペラ歌手をされている方なんですけれど、私、合唱サークルに入っていたんですけれど、本当に集団行動ができないんですよね。今までの経歴からしても。でもなんか歌が歌いたくて入っちゃって。でもやっぱり、先輩の指導を元に、こんな感じで歌うのかなって自分で感覚をつかんだり、みんなと同じようにそれっぽくやったりっていうのが本当に私は出来なくって。
なので指導してくれる先生に、個人でレッスンをお願いできますかっていうのを自分から言いに行ったんですけど。それが先生からすると、なんか積極的ですごい面白い子だなって思ってくれたみたいで。やっぱりプロとしてやってきた方なので、指導もちゃんと教科書みたいにきっちり順番も整っているのと、あと例えば、「頭から声を出す感覚わかる?」って言われて、「いや、わかりません」って言うと、「じゃあ眉毛を上げて歌ってみて」みたいな感じで、私にちゃんとわかるように言い換えをして教えてくれたり。
歌そのものがすごく楽しかったなっていうのと、あとやっぱり音楽のすごい厳しいプロの世界で生きている人なので、「どうやって生きるのか」とか「なぜ生きるのか」とか、そういう答えに近づけるようなお話も、レッスンの合間合間でしてくれたり。今でも連絡を取り合っているくらい、良い出会いだったなと思います。

toki:ありがとうございます。そこから大学院に進学されたんですよね。その後、就職先はどんな考えで、どんなところに決めたのでしょうか?

氷室:軸としては、元々公務員とかもちょっと視野に入ってたくらい、公共性の高い仕事をしたいなっていう気持ちが結構あって。学部的に、ITに行く子も多いんですけれど、ITで公共性の高い仕事もあるにはあるんですけど、いわゆる今風のIT企業とか、ベンチャーとか、そっちは自分じゃないかもっていう気持ちがあるんですよね。
あと、自分が結構街を見るのが好きで。お散歩が好きっていうのに近いんですけど、結構いろんなところを散歩してみて、ちょっとした階段の形とかがすごくいい感じに見えたりだとか、木漏れ日が綺麗だったりとか、川辺とかでお散歩してる人とか、ベンチに座ってお酒飲んでる人とか、そういう人を見るたびに「みんなそれぞれ人生があるのかな」とか考えたりするのが好きで。
それもあって、公共性が高くて、街をつくることに関われる仕事がしたいなっていうのがあって。その中でいくつか応募してみて、ご縁があったところにっていう感じでしたね。

toki:実際に就職して、働かれてみていかがでしたか?

氷室:まず前提として、もちろん残業したくないなとか、仕事は楽な方がいいなっていう気持ちはあるんですけれど、でも楽そうだからとか、残業が少なそうだからって気持ちでもし仕事を選んじゃったとしたら、多分入社した瞬間から仕事のことを舐めてしまうだろうなって思ったんですよね。だからそれはよくないなって思って。どちらかっていうと、残業が少ない方がいいんだけど、そういう軸で選ぶんじゃなくて、自分のやりたい公共性の高い仕事とか、街に関われる仕事っていう軸で仕事を選んだんです。だから、薄々勘づいてはいたんですけれど、周りの人はすごく忙しそうに働かれていて。
それで、1年目はなんか周りが忙しすぎるし、大型の案件も多すぎるから、ちょっと新人の君に任せられることがあんまりない、っていうのをすごくよく言われていて。ずっと、みんなは忙しそうなのに、私はできることがなくて、放っておかれるみたいな状態になってしまって。他の場所では忙しくしてる同期がいる中で、私は何もできることが増えてないなって。

toki:はい。

氷室:あとやっぱり、一応指導係の先輩もいたんですが、その人が全然喋らないし目も合わないしずっと忙しそうだし、何かできることはありませんかって聞いても「本でも読んでて」くらいしか言われなくて。お互いに全然、何もしゃべらないような関係になっちゃって。その先輩を見て、失礼だけど、仕事が忙しすぎるせいで、人と目も合わせないような人間になるのは嫌だなみたいなことを考えてしまいました。
ちょっとしたショールームとかに行って新製品を見せてもらう機会とかがあったりすると面白いなとか、こういうものに関われる仕事ができて嬉しいなって思う瞬間もあるんですけど、やっぱり基本はみんな忙しそうで、私は将来やっていけるのかなとか、自分だけやることがなくて、私は何のために会社に行って何のために生きてるんだろうとかやっぱり考えちゃう瞬間が多かったですね。

toki:そうして、2年目に休職されたんですよね。休職の決め手はなんだったのでしょう。

氷室:まず、そもそも1年目の時に誰にも指導してもらえないとか、指導してもらえない状態を誰もわかってくれないとか、何とかしようとする上の人もいないとか、そういう状況で、なかなか自分でどうにかすることもできなくて。1年目から、監督してもらうべき人に監督してもらえない不安な状態が続いて、それで不安定な状態になっていたっていうのが一つと。
あと、これは最近メンタルクリニックに行って言われて、自分でもよくわかってないんですけど、発達障害の傾向が結構強いかもしれないみたいなこと言われて。人とあんまり関われなかったりとか、初めての訳のわからない仕事の中で、何から順番にわかっていけばいいのか、どういう優先順位で物をこなしていけばいいのかっていうのが全然わかんなくなってしまってすごく混乱して。一見静かに椅子に座ってるように見えるけど、頭の中はもう大パニックみたいなことがしょっちゅうあって。
環境が不運だったことと、自分自身の問題っていう2つがあって。絶対ついていけなくなって、いつかは休職するだろうなっていうのは、なんとなく予感としてあったんですね。

toki:ほうほう。

氷室:で、休職の決め手になったのが、私は今までずっと本社の方にいて、放置されてはいるけど一応部長とか課長とか管理職も一緒にいるような環境で働いてたんですけど、そこじゃあもう仕事がないし、いても意味ないって思って、人手が足りない出張室みたいな場所に2年目からいくことになったんです。
最初こそ、すごくやりがいがあって楽しかったんです。でも、出張室での案件の他にも、重たい案件を抱えなきゃいけなくなってしまって。本当は私もまだ2年目だったので、先輩について一緒に仕事するはずだったんですけれど、先輩が多忙すぎて私への指導もできなくなってしまって。質問しに行っても結構怒られるというか、「だからそうじゃなくて」とか「それ前も言ったよね」とか「こういうのもっと早く経験するべきだったよね」とか「ほぼ1年目の能力だから」とか、そういうことを言われてはねのけられるようになってしまって。先輩と会話が成立しなくなってしまったんです。
言われたことは事実だから仕方ないんですけど、じゃあ一体私はあの時どうすればよかったんだろうっていうのを考えこむようになってしまって。やっぱりその先輩とコミュニケーションがとれないのが辛かったのと、案件も重たくって、私が仕事の責任取らなきゃって思うんですけど私が責任をとれる規模ではないなとも感じていて、でも先輩は忙しすぎて全然こちらの方も見ていなそうで。その責任感と不安感で押し潰されちゃって、ちょっと働けなくなっちゃったっていう感じですかね。

未来:どうしてって問い続けることが、私の持って生まれた運命だったのかなって思いますかね

toki:5年後、10年後、何年後でも、あるいは死ぬときまでにでもいいんですけど、将来どんなことをやりたいとか、どういうふうになっていたいとかっていうものって、何かありますか?

氷室:近い未来のことを言うと、今、結構男性が多い職場ではあるんですけれど、およそ10歳上くらいの女性が同じ場所で働いていて、なんとなくその人を見て、うっすら自分の未来の姿ってこんな感じなのかなって思うことがありまして。
今は休職しているんですけど、いずれ復職して、なんとなく10年間は今の会社に在籍して、頑張ってみたいかなって思う気持ちがあって。10年間働いてみて見えた景色って言えばいいのかな、多分、10年分の経験があったら、今の何にもできない状態とはまた違う気づきがあったり、違う景色が見えたりするのかなってちょっと思ったりするので、その10年後見える景色がどんなかなっていうのを知るために、もうしばらくは頑張ろうかなと。
その景色によって、仕事続けるにしろ辞めるにしろ、どういう人生を歩むか、ちょっと考えてこうかなっていう気持ちがまず直近だとあります。

toki:なるほど。

氷室:将来、仕事以外のことも考えるとすると、難しいですね。でもやっぱり、文章を書くことみたいな、自分自身の中でくすぶってるものとか、自分が持ってるエネルギーを外に出していくっていうことはライフワークにしたいなっていうのは思ってて。
文章じゃなくっても、絵とかでもいいし、あるいはラジオ形式で喋るとかでもいいですし、あとは音楽、歌うっていうのを再開したいですし、あんまり「私は文章を書く人だから」って決めずに、いろんな形で自分のエネルギーを外の世界に出していけたらいいなっていうのは思っていて。

toki:ほうほう。

氷室:あとはちょっとした夢なんですけど、クレープと鯛焼きがすごく好きなので、働いて、お金をちょっとずつためて、ちょっと早めに退職をしたら、いつかクレープ屋さんで働いてみたいっていうのがあって。
あの薄い皮って、どうやったら焼けるんだろうっていうのがすごく気になるので、自分もクレープ屋さんで働いて、クレープ作れるようになりたいなとか。あと、鯛焼きも1匹1匹焼くやり方だと、結構火加減とかが難しいっていうのを聞いて、あの火加減を調節する方法とか、美味しい鯛焼きが焼ける方法とかを、自分も習得したいなっていう気持ちがあって。
何かの職人になりたいってほどではないんですけど、ある意味職人さんみたいな、その人だけが持ってる身体に染み付いてる技術みたいなのを、私も習得したいなっていう気持ちがあるのかもしれないですね。

toki:ちなみにクレープと鯛焼きは、それぞれどんなところが好きなのでしょう?

氷室:クレープはですね、うち結構田舎の出身だったんですけれど、この田舎にしてはわりかし大きい都市に行ったときに、ワゴンでクレープ屋さんが来ていて、そのクレープ屋さんのメニューの写真が、あまりにも華やかで。その華やかさとかわいさがすごい衝撃として残ってて。そのときに、クレープってすごく魅力的な食べ物だなって、ずっと感じていました。子供の頃から好きでしたね。 
鯛焼きはですね、本当にこれは忘れもしない。20歳のときだったかな、舞台を見る前に、晩ご飯として食べるかって思って買った鯛焼きが、すごくおいしかったんですよね。それも、鯛焼きって一気に10匹とかまとめて焼く方法と、1匹ずつ焼く方法と2種類あるんですけど、そこで食べた鯛焼きは1匹ずつ焼く、天然鯛焼きっていうやり方だったみたいで、初めて天然たい焼きを食べたんですけど、それが本当にびっくりするくらい美味しくて。それ以来、有名な鯛焼き屋さんに行ってみたりとか、期間限定の味が出たら行くようになりましたね。

toki:鯛焼きの世界、なかなか奥が深いですね。ありがとうございます。
少し話は戻りますが、先ほど、「自分のエネルギーを外へ出していきたい」というお話があったじゃないですか。エネルギーを外へ出していくことで、自分自身を満たしたいのか、それとも誰かにそのアウトプットを見て欲しいのかでいうと、どちらの方が近いですか?

氷室:多分、他の人と比べて、自分がエネルギーを放出することで自分になりたいみたいな、ある意味「自分を満たしたい」っていう気持ちが、他の人よりも強いと思うんですよ。
でも一方で、やっぱりそれを誰かが見てくれたら嬉しいなっていう気持ちもすごくあって。だから私、noteのアカウント二つあるんですけど、これもある意味、人に見てほしい方のnoteと、自分が放出したい方のnoteとで二つに分けてるんですよ。

toki:なるほど。アカウントが二つあるのにはそんな背景があったんですね。
ところで、氷室さんは転職という形は取らずに、そのまま休職している今の会社でお仕事を続けようとされていますよね。それはなぜですか?

氷室:いろいろ考えたんですけど、やっぱり私、1年目はあんまり仕事を任せてもらえなくて、2年目もあんまりしっかりした教育もなく、突然重いものが来て潰れちゃったみたいな感じなので、一旦パニックになってる頭をこの休職で休めた上で、冷静な頭でもう一度トライしてみたいっていう気持ちがあったのかなって。
もしここで会社を辞めるとしたら、辞めちゃうにしては、まだこの会社で実験する回数が少なすぎるって自分で感じていて。うまく言えないんですけど、なんか人生って実験に近いところがあると思うんです。
今回の場合は、周りのペースに合わせて働くことができるかどうか実験してみたっていう状態が1年半くらい続いて、ちょっと合わせられませんでしたっていう実験結果になったんですけれど。だったら、その結果をもとに「もう少しちゃんと教育をしてくれないと若手は結構つらいです」とか、「発達障害があるみたいなんです」とか、「こういう教育をしてもらえませんか」っていうのを伝えるって実験をちゃんとしてからじゃないと、辞めるのはまだちょっと早いかなっていう気持ちがあったりして。
そういう意味で、まだまだ今の会社で試してみることはあるんじゃないかなっていうのを思ったので、まだ辞めないっていう選択ですかね。

toki:今の氷室さんが「実験」してみたいことはなんですか?

氷室:さっき、鯛焼き作るとかクレープを焼くみたいな、そういう職人技みたいな身体に染み付いてる技術を身につけたいみたいなことを言ってたと思うんですけれど、そういう技術みたいなものを自分も体得、体得ってあんまり好きな表現じゃないんですけど…なんて言えばいいんだろう。要は身体を使って何かを作ってみたいって気持ちが近いんですかね。うまく言えないんですけど。

toki:では、これから一番楽しみなことはなんですか?

氷室:私街歩きとかお散歩が好きって言ったんですけど、まだ見たことない景色や自分が思いもよらないような生き方をしてる人が多分この広い世界にはいるんだろうなっていうのを感じていて。私はある意味「会社員として働いてる」っていう人生なんですけど、別のもののために自分の人生を使っている人もいるわけで。
大学院1年生のときに、アートの授業を取ったことがあるんです。アートを支援する団体とかNPOとかを立ち上げてる方が講師で、アート作品とか社会との関わりについて色々お話してくれるっていう授業だったんですけれど、初めて知るものばっかりで。この授業がなければ、一度もすれ違わなかったかもしれないようなアートの世界の中で、命をかけて生きている人がいるんだっていうのを知って、そのことにすごく衝撃を受けたことを覚えていて。
そうやって、自分が今まで全く触れてこなかった、自分が生きているのとは別の世界で、人生をかけて何かに取り組んでいる人の存在を感じることがあって。そういう人に出会ったり、まだ知らない景色を見たりするのが楽しみって言えばいいのかな。そういうことをしたいなって思いますね。

toki:ありがとうございます。
氷室さんって、「どうしてこれはこうなんだろう」とかっていうことを、小さい頃からすごく考えていらっしゃる方だなと思いまして。そうやって、何に対しても「なぜなんだろう」と考えることになったきっかけって何かありますか?

氷室:難しいですね。なんかあんまり「こういう出来事がきっかけで」っていうのはぱっと思いつかないんですけれど、なんとなく多分、どうしてって問い続けることが私の持って生まれた運命だったのかなって思いますかね。

toki:わかりました。ありがとうございます。
毎回皆さんに、もしもの未来についてお尋ねしているんですけれども、もし今就活生だった頃に戻って、自分の行きたい会社や就きたい仕事、何でも実現できるとしたら、どんな道を選びますか?

氷室:なんだろう。私、就活では公共性の高い仕事をっていうので、大体2つか3つぐらいの業界から会社を選んでいたんですけれど、1番行きたい業界の会社の選考が全滅しちゃったっていうのがあったので、その業界の会社で働いたらどんな感じかなっていうのをちょっと試したい気持ちはありますね。それも実験っていう感じなんですけれど。
私は今、仕事がちょっと合わなくって、休職しちゃってはいるんですけれど、そうなったとしても、やっぱりこの分野の仕事がしたいっていう好奇心は止められなかったと思うんですよね。だから、やっぱり今就活するとしても、全く別のことがしたいっていうよりかは、同じ軸でしていたかなって思いますね。

toki:ありがとうございます。
インタビューもそろそろ終盤ですが、最後になにか言い残したことはありませんか?

氷室:いやでも、本当にたくさん話を聞いていただいて、ありがたいばかりで。自分から自然に出てきた言葉を聞いたりとか、記憶を整理したりするのとかもすごく楽しかったですし。言い残したこととしては、何か感謝を伝えたいんですけど、良い言葉がちょっと思い浮かばないっていうのが正直なところで。でも、感謝を伝えたいです、すごく。

toki:こちらこそ、感謝です。ありがとうございます。では、これでインタビューは終わりになりますが、よろしいですか?

氷室:はい、大丈夫です。

toki:貴重なお時間をいただき、ありがとうございました!

あとがき

私は、「1日どんなスケジュールで過ごしていますか?」という質問をよくさせていただきます。一見ありきたりな質問ですが、答え方が人によって本当にバラバラで、すごく人柄や個性が出るクエスチョンだな〜と思うんですよね。
氷室さんにも「1日のスケジュール」についてお尋ねしたのですが、氷室さんが生活を営んでいる様子が、かなりはっきりと想像できるように答えてくださったことが印象的でした。個人的には「7時にお風呂の追い焚きするスイッチを入れると7時40分にお風呂に入れるようになるので」の部分が、なんとなくとても好きでした。

それから、あまり文面では伝わらないかもしれませんが、氷室さんはとても言葉選びが慎重な方だなと感じました。ご自身の中で、その場面の状況や思いを表現するのに、1番相応しい言葉はなんだろうとじっくり吟味して、慎重に言葉を紡いでいらっしゃる印象を私は受けました。

散歩がお好きだというお話もありました。
形の変わった階段や、綺麗な木漏れ日、公園のベンチでお酒を飲んでいるおじさんや、川辺を歩いている人。
そんな、急いでいるとついつい見落としてしまうけれど、実は日常のところどころに潜むときめきを、捉えることができる純真な心を、忘れずに生きていきたいものですね。
氷室さん、ご参加いただきありがとうございました!

次回の無名人インタビューもお楽しみに。

インタビュー担当:toki

編集協力:生きにくい釘

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