就活中に「自分が今考えてることがほんとに自分から発されたものなのか他人の考えと自分の考えの境目がわからなくなって」休学した大学生の人
「かっこいいことはなんてかっこ悪いんだろう」てタイトルの音楽作品をご存知ですか? 知らない? spotify貼っておきますね。
まあ音楽自体は関係ないんですが、かっこいいことは、かっこ悪いんですよ。
「この世をばわが世とぞ思ふ望月の欠けたることもなしと思へば」ってことで「The Rise and Fall of the Great Powers」なんです! 栄枯盛衰誰にでもあるし。人気商売浮き沈みあるからね。負けることを知っている人間は強いと思うんです。負けても、また、立ち上がることのできる人間のほうが、よほど強いのです。レジリエンスと呼ばれていますね。強靭です。強靭。
悲しみの果ての笑いや、憎しみの向こうの愛情と同じように、諦めを知った人が持つ希望というものについて思いを寄せた(個人的に)インタビューになりました。それにしても就活ってほんと大変ね。怖あ。
「かっこいいことはなんてかっこ悪いんだろう」。今この瞬間のきらめきよりも、常に前に進み続ける持続した確かな足取りのほうがかっこいいだろう。
ということで今回の無名人インタビューをお楽しみくださいませ!!
今回ご参加いただいたのは toki さんです!
現在:自分が今考えてることが、ほんとに自分から発されたものなのか
qbc:今、何をされている方でしょうか?
toki:今大学4年生でして、この春から半年間休学をしようとしているような状態です。卒論を書いたり、休学中の仕事を探したり、来月から1か月間地方に行ってそこで田舎暮らしを体験したり、インターンシップをするっていうようなプログラムがありまして、その準備をしているっていうようなところですね。
qbc:なるほど。何のための休学というと、何のためですかね。
toki:将来について考えるための休学になります。半年休むと、来年の9月の卒業になる予定ですね。今のところ。
一言で表すと、就職活動をやり直したいなと思って。この前の3月まで普通に就活やってたんですけど、このままでなんかいいのかなと思って、1回休学を挟んで、色々やってみて、考えてから、もう1回就活をやろうと思って。それで、休学を挟んだという形になります。
qbc:どれぐらい就活してたんですか。
toki:就活は去年の6月からやってたので、10ヶ月くらいです。
qbc:あれ、そんな早く始まってましたっけ?
toki:最近の就活は早いみたいですね(笑)
qbc:就活は、どこが気に入らなかったんでしょうか?
toki:一つは、ずっとベンチャー志望だったんですけど、その選択で果たして良かったのかと思って。例えば、大手とか外資とか公務員とか、色々選択肢があると思うんですけども、いろんな選択肢と比較検討して私はベンチャーって思ったんじゃなくて、なんとなく最初からベンチャーがいいっていうのをうっすら思ってて。
もしかしたら、他を検討するのがめんどくさくて、私はベンチャーが良いんだって思い込んで今までやってきたんじゃないか、っていうのに後悔を感じました。
qbc:はい。
toki:あともう一つ、やり直そうと思った理由としては、就活中にいろんな面接官だったり、社会人の方だったりとお話しする機会がたくさんあって、いろんな人とお話してるうちに、自分が今考えてることが、ほんとに自分から発されたものなのか、それとも誰かが言ってたからそう思うのかっていう、他人の考えと自分の考えの境目がわからなくなってしまって、自分がどうしたいのかっていうのが見えなくなってしまったっていうのがもう1つの理由ですね。
qbc:その決定に関して、周りの反応はどうでした?
toki:少しは驚かれるんですけど、やっぱり。ただ、自分で決められたんなら、よかったねっていう、肯定的な反応をしてくださる人が多かったと思います。
qbc:家族とか友達とかで反応違ったりしました?
toki:家族は、なんか「いいよー」って。結構軽かったっていうか、あの好きにしたらいいと思うよって。
qbc:「今日帰るの遅くなるんだけど」「良いよー」みたいな(笑)。
toki:そうですね(笑)。「ちょっと学生伸ばそうと思うんだけど」って言ったら「まあいいんじゃない」みたいな感じで。
友達はあんまり仲良くないというか、一緒にご飯食べに行ったりするような仲じゃない感じのちょっと友達だと、「ええ」みたいな感じで結構驚かれたんですけど、普段から仲良くしてる友達からは「そうやって決めたんなら応援するよ」っていう風に言ってくれる人が多かったです。
qbc:よく知ってる人ほど肯定的だったっていうのは、どうしてですかね?
toki:よく知ってる人たちは、私が就活でかなり迷走している過程を知ってたりとか、その過程を見守っててくれたので、そこで、やっと自分で道を決められたのなら良かったねっていうような反応になったのかな、と思います。
qbc:今までにした大きい決断って、どんなものがあったのでしょうか?
toki:大きい決断で言うと、大学の第一志望を、芸術大学を受けようっていうのを決めたのが、1番大きな決断だったかなと思います。
落ちたので、今は普通の総合大学に通ってるんですけど。
qbc:芸大で何をやりたかったんですかね?
toki:音楽の勉強がしたかったんです。演奏ではなく、音楽を使って町おこしをしたりとか、アートマネジメントっていうらしいんですけど、そういうのを勉強できる学科があったので、そこに行こうと思ってました。
qbc:今もその興味は、あるんですか?
toki:今はあんまりないですかね。音楽は、趣味として付き合っていこうっていう考えですね。
qbc:大きい決定って、わりとぽんぽんするほうなんですか?
toki:大きい決断は、その決断をする時は、あんまり自分では大きい決断だと思ってないっていうことが多いですかね。普段は結構優柔不断なんですよ。
なので、ほんとに些細なこと決めるにしても、誰かに相談しないと決められないっていうたちなんですけど、人から見た時に大きな決断だねって言われるような決断だと、結構自分の中では、必然じゃないですけど、これはこうだなみたいな感じで、自然と決まっていくっていうことが多いかなと思います。
qbc:なるほど。不思議ですね。今は、一日をどう過ごされてますか? 情報収集?
toki:散歩したり、卒論の文献を読んだり。あとはブログをやってみたいなと思ったり。色々ちょっと小さめのやってみたいことが色々あるんで、それをやってみようかないう感じで。ちょこちょこ何かしてるっていう感じです。
qbc:この半年間って、名前をつけるとしたら、なんて名前ですかね?
toki:自分の進みたい方向が、明らかになる、何か気付きを得られる期間になったらいいな、と思います。
qbc:そのためには、これはクリアにしておかなきゃいけないみたいなこと、あったりします?
toki:そのためには、うーん、クリアにしたいとはちょっと違うかもしれないん
ですけど、自分から見える世界を広げたいなと思うので、そのために、自分がやったことないことだったり、今までやってみたいと思ってたけど、なんでかやってこなかったことっていうのを、この半年間でできるだけ多く経験できたらなと。
qbc:具体的には?
toki:例えば、田舎暮らしとか。自然の中で暮らすっていうのをやってみたいなと思ってて
qbc:ずっと東京の人?
toki:あ、そうです。ずっと東京なんですけど、それをいつかやりたいなってずっと思っていて。でも、やるタイミングがないなってちょっと思ってしまっていた。
qbc:まあでも大学生で田舎暮らし、やりたいって実行できるってのは、ちょっとすごいと思うんですけど。学生の時に、すぐやりたいなと思ったんですか?
toki:将来的に田舎に行けたらいいなって思ってたんですけど、いつかやろうと思ってたけど、そのいつかっていつ来るんだろうなっていう。
ふと思った時に、将来仕事がある状態でやろうとしても、すぐには身動き取れなくなるなと思ったんですよ。その時に、学生の今やるのが1番デメリットが少ないって思って、今がいいかもしれないと思いました。
過去:結構やらかしたなと思うことは、ありますね。
qbc:子どもの頃は、どんな子どもでしたでしょうか?
toki:子どもの頃は、とにかく目立ちたがりやで負けず嫌いっていう感じです。
qbc:どんな勝負に勝ってきましたか?
toki:学芸会では、絶対に主役がやりたくて、6年間で3回、劇をやる機会があったんですけど、全部主役に立候補して、オーディションを勝ち抜いてましたね。
qbc:性格は?
toki:明るいですね。人見知りとかも全くせず、授業中もバンバン手を挙げて、とにかく当てられたいみたいな子でした。
qbc:どんな遊びが好きでしたか?
toki:遊びは、外でみんなで鬼ごっこしたりするのも好きでしたし、1人っ子だったので、家にいる時は、人形を使って動かして遊んだりと、1人でできるような遊びをしてましたね。工作とか。
qbc:外で遊ぶのと、家で遊ぶのとどっちが好きみたいなのは。
toki:どっちも好きだったかな、と思います。あでも、外で遊ぶ方が多かったですかね
qbc:どんな外遊び?
toki:もう鬼ごっこしか記憶にないんですよね。鬼ごっこと一輪車でばっかり遊んでました。
qbc:友達は多い方、少ない方?
toki:小学生の頃は、多いかわかんないですけど、分け隔てなくという感じではありました。
qbc:子どもの頃に悩んだこととか、ありますかね?
toki:通信簿の生活面の欄があるんですけど、もう少し・良い・大変良いで、「友達と仲良くできる」みたいな欄だけ、他は全部「大変良い」だったのに、そこだけ「良い」で、それについて、先生から電話が来たことがあって。
どういう風に悩んだかは、あんまり覚えてないんですけど、私のその我の強い振る舞いが、他の人に影響を与えているのかもしれないみたいなことを思った記憶はあります。
qbc:何歳のとき?
toki:小学校2年生か5年生の時。
qbc:担任の先生から電話がかかってきたんでしょ。
toki:あの親にかかってきたんです。で、親がその話を私にしてきたっていうのがすごい記憶に残ってます。2年生か5年生のどっちかなんですよね。ちょっと忘れちゃったんですけど。
qbc:2年か5年かって結構大きい違いだと思うんですけど、忘れてるってことは、自分としてはそんなに気にしないってこと(笑)?
toki:当時の自分はあまり気にしてなかったのかもしれない。
qbc:今はどうです?
toki:今、小学校の時の私の振る舞いを思い返すと、なんで、あんなことしちゃったんだろうって。
1年生の時に、友達を驚かそうとしてランドセルを隠したら泣かれちゃったとか。ドッキリを仕掛けたくて、いつも遊んでる子に、今日は一緒に遊ばないような感じで、置き去りにして、後で「嘘だよ」って言いに行こうと思ったら、その子が絵本読みながら泣いてたとか。
結構やらかしたなと思うことは、ありますね。
qbc:悪意はないけど、なんでそうなるんですかね。そういうのはやっぱり好き?
toki:なんか、その時はあんまり人がどう思うかとか、深く考えなかったと思うんですよね。
qbc:今は違う?
toki:そうですね。今は逆にすごい考えるようになっちゃったんですけど。
今の私だったら、学芸会3回連続で主役に立つっていうのは、他の人の機会を奪ってることにもなるじゃないですか。だから今回は控えておこうとか思えると思うんですけど、その頃は全く考えられなかったです。他の人がどうっていうの。
qbc:それは、なりたい気持ちを抑えられるようになった? それともなりたい気持ちがなくなった?
toki:そうですね、なりたい気持ちがなくなったっていうのは大きいと思います。中学校ぐらいから徐々になくなって。
中学校が公立なので、いろんな小学校が集まってて、よその小学校から来た子たちの方が全然元気だったんですね。そのエネルギーに圧倒されたというか、だんだん大人しくなってきました。
qbc:中高とか、どんな部活とか、そういう活動っていうのはどういう風だったんですかね。
toki:部活はずっと吹奏楽をやってました。中学は、部活のために学校に行ってるっていう感じでしたね。
qbc:tokiさんの、やってて楽しいことってなんですか?
toki:広い意味で、何かを作ってる時が私はすごく楽しいなと思うことが多いです。例えば、絵を描いたりとか、ものを作ったりっていうのもそうですし、音楽も私的には「作る」の中に含まれていて、自分で色々こうしようかなああしようかなって考えて、こうなったらいいなっていう理想に近づけていくっていうのはワクワクします。
qbc:今までで1番、うまく作れたというか、よかったなと思う制作物はなんですか。
toki:中学の学芸会の衣装で、牛乳パックを作ったんですよね。大きな牛乳パックを。牛乳っていう役があって、その衣装作ったんですけど。牛乳自体は5分間ぐらいしか出ないんですね、劇に。
なんですけど、牛乳パックをその何倍もの時間をかけて作って、それを着て出た牛乳役の子が、めちゃくちゃ笑いを取ってたんですよ。それがすごい嬉しくて、牛乳はちょっと忘れられない制作物だな、と思います。
qbc:なるほど。それは、何が良かったんですかね。
作品の出来が自分の中で良かったからなのか、それとも観客が喜んでたからなのか、それとも出た子が観客から声援を受けて、その子が喜んでたのを見て嬉しかったのか、とか。
toki:良かったなと思った点としては、一瞬しか出ないものに、すごく時間をかけてこだわって作るっていうのが、すごい美しいことだなと思ったり。そこが1番大きかったかもしれない。
qbc:あとは、出る時間が短かったというのも大きい要素? これが主役の衣装だったら違ったってことですか?
toki:そうですね。観客からしたら、その牛乳を誰が作るなんてわかんないと思うんですけど、それがまたいいなと思いました。
qbc:なるほど。子どもの頃は目立ちたがり屋だったのに、それが5分ぐらいのちょい役の瞬間的輝きに目覚めたんですね。何かが大きく変わったんですかね。
toki:小学校の頃じゃ、多分、そんなのじゃ全然満足できなかったと思うんですけど笑。何が変わったんですかね。
小学校の時の主役になって注目を集めるっていうのと、中学校の牛乳で裏方として活躍するっていうのは、多分、根本的には繋がってる気がしていて、自分が生み出したものに注目が集まるというところでは、一致しているなと思います。
中学生になって、こういう輝き方もあるんだっていうのを知ったっていう。
qbc:あ、なるほど。目立ち方のバリエーションかあ。
瞬間的に楽しむのが好きですか? それとも、継続して積み重ねていくのが好きですか?
toki:積み重ねていくのが好きだと思います。
楽器の練習は積み重ねになるのかなと。
qbc:大学生活はどうですか?
toki:大学生活は、楽しかったんですけど、ちょっと後悔も残りますかね。
高校の時は、芸大にいきたいと思うくらい一心不乱に音楽ばっかりやってたんで、その時みたいに何も考えず、自分が夢中になれるものを思いっきりやるっていうような体験って、大学生の中にあったかなって思うと、あんまり思いつかなくて。
それがちょっと心残りではあります。
qbc:なるほど。
toki:自分の中では、あのときは頑張ってはいたけど、でも、やっぱり高校のあのときほどは行かないなっていうのはあります。
qbc:なんでですかね?
toki:なんか、やっぱり心のどこかで、それが役に立つのかとか、将来別に私はミュージシャンになるわけではないのに、楽器ばっかやってどうすんのとか、そういうことを考えるようになってしまったかもしれないです。
qbc:これまでの人生で一番うまくいったなっていうことは、なんですか。
toki:高校での、部活の引退コンサートですかね。ずっと楽器を練習してきて、その最後のコンサートでやっと自分で納得できる演奏ができるようになったっていう、一つの終着点みたいなところに行けたなっていう感覚がありました。
qbc:大学生活には、何点つけますか? まだ終わってないけど。
toki:60点ぐらいですかね。
qbc:高校は何点?
toki:高校は、うーん。78点ぐらいですかね。
qbc:あ、高校もそこまで高くないんですね。一番高いのはいつ頃なんですか。
toki:そうですね。一番高いのは、小学生の時かもしれないです。
qbc:どんどん楽しくなっていったわけじゃないですね。
toki:そうですね。小学生の時は何もかも全力でこう夢中になってたなって。あんまり人の目とかも気にせず、自分がやりたいようにやるっていうのが一番できてたのは多分、小学校の時だったかなと。
qbc:休みの日は、どういう過ごし方ですか?
toki:休みの日は、最近毎日休みみたいなもんなんですけど、大体、朝起きて、散歩をして、ご飯食べて。あまり何をやるっていうのは、散歩ぐらいしかないかもしれないです。
あとはその日によって変わるみたいな。
qbc:人からは、どういう人だと言われますか?
toki:穏やかそうだけど、結構芯があるというか、負けず嫌いなところもあるよね、意外と芯が強いよね、みたいな感じで言われることが多いですね。
未来:やりがいを感じながら働いていて、すごくかっこいいなって。
qbc:未来についてお伺いします。5年後20年後、あるいは死ぬ時にはこう思われていたいとか、未来はどんなイメージを持たれていますかね?
toki:未来は、楽しく働いていてほしいなと思います。
qbc:働いてるんですね。
toki:はい、働いててほしいです。
qbc:楽しくっていうのは、どんな感じ?
toki:fun、enjoyみたいな楽しみではなく、「充実する」というか。辛いことも、苦しいこともあると思うんですけど、それも全部含めて楽しいっていう感じですかね。ちょっとうまく言えないですけど。
qbc:まだ学生じゃないですか。その働くイメージって、どこから得ているんですかね?
toki:働くイメージを持ったというか、そのイメージが変わったなと思うのは、インターンをしてからだと思っていて。
それまでは、うちの母親から仕事の愚痴をよく聞かされたので、「働くの楽しいのかな」とか思ってたんですけど。インターンに行ったとき、そこで働いてる方々が生き生きと働いてるというか、すごい楽しそうだなって。
使命を感じて、やりがいを感じながら働いていて、すごくかっこいいなって。そうやって働けるんだっていうのを知りました。
qbc:そこにそのまま入りたいみたいにはならなかったのは、なぜなんですか?
toki:色々調ってなさすぎるなと。スタートアップだったので、結構若い会社だったんですけど、例えば教育体制だとか、そんなに研修とかしてほしいっていうわけではないけど、さすがにこれは仕事の丸投げしすぎじゃない? とか。色々つっかかるところが多くて、事業とかすごいよかったんですけど、そこがどうしても気になって、新卒で入社するのは、ちょっとやめとこうかな、と思いました。
qbc:なるほど。
toki:スタートアップとかベンチャーの面接受けた時に、うちは若い会社だから自分で仕事を取りに行かないとダメだよとか言われて、私はそういう働き方がしたいのかを、ちょっと考えるようになりましたね。
qbc:働くことは、自分の中心に置きたい?
toki:そうですね。
qbc:もともと、インターンでその会社を選んだのはどうしてだったんですか?
toki:事業内容もそうなんですけど、元々デザイナーの仕事やってみたかったっていうのがあって。でも最初はデザインの仕事をやらせてもらえればなんでもよかったんですけど、たまたま一社目に受けたその会社が、事業内容も良さそうだったからここにしようかなみたいな感じでした。
qbc:デザインをやりたい?
toki:当時は思ってました。最初に応募した時は、どこの会社からも返事がかえってこなくて、半年ぐらいポートフォリオ作って、やっと決まったっていう感じでした。
qbc:もうちょっと先の未来は? 20年後、30年後って。
toki:20年後30年後は、うーん、家族がいたらいいなと思います。
qbc:今、一番満たしたいものって、ありますか?
toki:勇気じゃないですけど、自分で自分の未来を切り開いていくぞっていうような、自分を信じて進んでいく気持ちみたいなの、満たしたいですかね。
qbc:なるほど。最初のほうで言っていた、他人と自分の境目がわからなくなってきたっていうのは、特に強く感じた瞬間ってどんな時でした?
toki:新卒が新規事業立ち上げを担う会社みたいなのを受けたときに、選考が結構進んじゃって。3次ぐらいまで行ったときに、なんで新規事業を作りたかったんだっけとか、面接の準備する時に「このためにはどういうスキルが必要だと思いますか」みたいな感じで、エージェントの人と逆算とかして考えていくんですけど、「じゃあマーケティングの力があったらいいですね」みたいな感じで、そうですねとか言って、「私はマーケティングやるんだ」とか思っちゃったんですけど。
ふと気づいた時に、なんで新規事業やりたいって言ってたんだろうとか、マーケティングやりたいって思ったことあったっけとか、そういう瞬間ですかね。これは、ほんとに私がやりたいと思ってたことだったのかなっていう。
qbc:会社員になるか、フリーランスになるかで言ったら、どっち?
toki:私は会社員になりたいと思ってます。
フリーランスか会社員かというよりかは、みんなで1つの物を作るっていうのは楽しそうだなと思うので、それで言うと、会社員の方がイメージ的には近いかなと思っています。
qbc:それじゃあ、今一番楽しみなことってなんですか?
toki:やっぱり、来月田舎に1か月行くっていうのが、不安でもありますけど、楽しみだなと思います。
qbc:もしも「いや、予定通り卒業してくれ」って言われたら、どうしてました?
toki:予定通りしてくれって言われても、田舎に行ってたかもしれないですね。言われたとしても、就活は多分1回休んでたと思います。
qbc:ああ、そっか。休まなくても卒業までに1年あるものね。
田舎に行くっていうのは、とにかく地方に行くっていうのがやりたかったんですか?
toki:そうです。とにかく地方に行くっていうのが目的だったので。
qbc:それは、何のインターンなんですか? 農業?
toki:農業もあります。1次産業・2次産業・3次産業から、好きなところに行けるっていうやつなので、道の駅でアルバイトするっていうのもあったり。
qbc:あーなるほど。面白い。じゃあ、そのままそこに勤める場合もあるってこと?
toki:もし、その地域がすごい気に入ったら、そういう可能性もなくはないかもしれないですね。
qbc:tokiさんは、何をしてる時が一番楽しいですか? いろんなことを好きな人だなと思ったんですけど。
toki:熱中できるものがあって、それに没頭してる時が楽しいですね。
qbc:なるほどね。最近没頭したことってあります?
toki:あんまりないんですよね、最近。一番最後にあーこれ熱中したなって思ったのがデザインだったかなっていう。でもそれ以来はあんまり熱中できてる感みたいなの味わってないですね。
qbc:熱中できるものを見つけに行くって感じですかね、これから。
toki:そうですね。見つけに行きます。
qbc:今、見つかってないんだ。でも、人生で熱中できるものがまったく見つからないで生きていく場合っていうのもあるじゃないですか。
そういう、熱中できるもののない人生も想定しているものなんですか?
toki:そうですね。想定してます。
qbc:してるんだ。
toki:もしかしたら、例えば田舎に一か月行っても、結局なんか楽しかった、よくわかんなかったで終わっちゃうかもしれないなっていうのは、私も思ってて。でも、もしそれで終わったとしたら、なんか多分そういうもんなんだろうなっていう。って考えるようにしようと今は思っていて。
一回、インターン先の社長に「やりたいことなんてないよ。一生見つかんない」って言われたことがあって、その時のことすごい覚えてるんで、もしほんとに何もつかなかったら、自分の中で何かちょっと好きだなって思うものの何かしらを、やりたいこととして仮定して、で、ちょっとずつでも前に進んだら、もしかしたらやりたいことに、その後に出会えるかもしれないし、出会えなかったら出会えなかったらまあそういうもんかって思うようにしようかなと、思ってるところです。
qbc:諦めることを知っている人の挑戦ですね。ありがとうございます。
最後に、言い残したことがあればお伺いします。
toki:言い残したこと…。ないですかね(笑)。
qbc:大丈夫です(笑)。
なんか、今の大学生って大変だなね。エージェントと戦略作って、こういう風に行こうねみたいなことをやるんだなって。
toki:やっぱりやってる時は、もう辛くてしょうがないんですけど、でもそこから多分学んだことが多いかな、振り返ってみるとそう思います。
qbc:ありがとうございました!
toki:はい、ありがとうございます!
あとがき
しれっとインタビュー記事をアップしましたが、実はtokiさんは無名人インタビュアーになる人です。
学生でインタビュアーやりたいって思うのすごいなって思ってます。だって知らん人と60分逃げずに話すという、中には経営者もいるし、心を病んでる人もいるし、自分とまったく違った経験をした人という、特にまあしなくてもいい経験を、自分から望んで飛び込むっていうのはすごいなって思いました。
私ならできなかったなと思う。
そういう謎の決断力を持った人のインタビューでした。決断する力は、なにものにも代えがたいですね。
それにしても就活ですね。知り合いにちょっとこの話題を振ってみたら「そりゃそうよ最初の結婚は悩むもん2回目は悩まないけど」。ああ確かに。転職を数回経験しみてたら。職業をいくつか試してみたのなら。大して悩む必要ないけど、経験したことのないことなら、まあ悩むよな、て。
まあひとまず、その人の中で確信が持てたのなら、決断するのでしょう。
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インタビュー担当:qbc
編集協力:toki
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