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無名人インタビュー:五島列島に移住して広告代理店やってる人

大学の後輩じゃん! めっちゃうれしいんだけど。あはー。私の出身大学、そんなかっこいい大学ではなくて小っちゃい大学だから、世の中に出てもなかなか出会えないんだよね。だから、大橋さんのことが世界で一番かわいいです!
ということで、突発的に五島列島に移住して広報を始めた20代女性、大橋さん回お楽しみください!! 大橋さん大橋さん大橋さん! あと私、五島さんて人とつきあってたから、それもポイント。でも五島さん、今結婚へのカウントダウンなんだ!

今回ご参加いただいたのは 大橋優奈 さんです!

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qbc:どういうインタビューにしていきましょう。

大橋:私、インタビュー受けるの、すごい久しぶりで。
学生団体の代表をやってたので、そのときに他の学生団体から2回ぐらい受けたことがあるんですけど。
今回は、私も無名人っていうものにすごく共感をしたんです。目立ってる人たちだけじゃなくて、普通の人たち、ただそこにいる人たちが面白いって。私は特に職人さんとか、モノづくりをしている人たちに興味があって。そういう人たちも、目立ってないけどメッチャ面白いって考えてたときに、qbcさんのnoteに出会ったから、受けてみようって思いました。どうしようかなっていうのは、そこまで考えてなかったです。

qbc:ありがとうございます! 今、何をされている方でしょうか?

大橋:1月の終わりに五島列島に移住したんですけど。それも、本当にたまたまご縁があって移住をしたばっかりで。それから、こっちの会社の広告代理店で働いてます。

qbc:転職のために移住した感じなんですか?

大橋:場所を変えようと思ったんです、最初に。埼玉生まれ、埼玉育ちで、ずっと都会にいたけど、あんまり都会の雰囲気が、好きではなくて。
学生時代はCRAZY WEDDING っていうウエディングの会社でインターンをしてたんですけど。
私は、初期のころからその会社にいたので、会社が有名になるにつれて、やっぱりそこでやってるって箔がつくようになって。私のことも、みんなからそういうふうに見られてる気がしてしまって、そこから抜け出したかったんです。学生団体にいたこととか、塚田農場でバイトしてたこともそうなんですけど。
本当は博多に行こうと思ってたんですけど。Twitterで出会った人が五島列島にいるってことだったんで、じゃあ行ってみますみたいな。住む場所と働く場所があったら、どこでも生活できるなと思ってたので。それで決めました。

qbc:なるほど!

大橋:私、大学5年半行ってたんですけど辞めて。コロナだし、就活、全然したくなかったからどうしようっていう感じで。知り合いの会社を受けたりとかもしたんですど。なかなか、相手のニーズと私ができることの一致がなくって。
で、どうしようかな、のときに場所を変えようって感じの流れです。

qbc:なるほどね、大学時代ってどうでした? 楽しかったですか、シンプルに。

大橋:楽しかったとは思ってます。結果辞めたんですけど、学生生活でやりたかったっていうか、できそうなことを基本全部やったかなって思ってます。

qbc:大学行ってました? 単位を取ってましたかって意味で。

大橋:前半でほぼ単位取ってたので、最後はゼミだけでした。ゼミの卒論出せば卒業できたんです。でも卒論を出す理由がわかんなくなっちゃって。

qbc:やる価値を見出せなかったわけね。

大橋:後半の1年間は自分で学費を払うっていう状況で。
1年間100万とかを自分で稼いで払う。それまではお父さんが払ってたんで、お父さん、ありがとうございます、なんですけど。いざ自分で払うってなったときに、時間の兼ね合いと、やってること、金額を加味して、これは意味があるのかっていうのが、正直なところで、辞めましたね。
通うのは楽しかったです、外部のゼミとかも。私、武蔵大学っていう大学出身なんですけど。

qbc:同じだわ。

大橋:へ?

qbc:江古田ね。

大橋:私、社会学部のメディア社会学科にいました。

qbc:私、今はないけど、人文学部の日本文化学科。

大橋:3学部ゼミとか知ってます?

qbc:さんがくぶ?

大橋:3学部合同ゼミっていうのがあって。

qbc:存在してなかった。

大橋:学部内のやつじゃなくて、人文と経済と社会学の3つの有志が集まって、CSRを会社と一緒に合同でつくるっていうゼミがあるんです。がんばんないとできないんですけど。それもやりました。
あと私、1年生のとき、アメフト部のマネージャーやってました。

qbc:アメフト部なんてあった?

大橋:ありました。すごい強かったってわけじゃないですけど。そこに1年間だけ所属してて。
学生団体も外部だったけどやって、インターンも5、6社行ったので。学生という名前があるときにできることは、いっぱいやりました。
そういう意味では楽しかったなって。社会学部の学びは、すごい好きだったので。楽しかったですよ。

qbc:メディアの取材もあったっていうことだったんですけど。そういう意味では、現時点で自分の存在をどう思われてます? 

大橋:今はすごい調子がいいので、いい感じです。すごいがんばってるともいえないですけど、調子はいいかなっていうふうに思ってるし、そう見られてるだろうな、とも思ってます。

qbc:学生生活の中で得たものっていうのは、なんだったんですかね。

大橋:高校のころから比べて、今ってだいぶ、ガラッと変わったと思うので。今の自分を形成してるのは、学生時代のできごとすべてだなと思って。

qbc:できごとの中で大きかったことってなんでした?

大橋:学生団体とCRAZY WEDDINGじゃないですかね。あと、塚田農場もそうかもしれないから、どこも遜色なくぜんぶ自分の実になってる。

qbc:学生団体って何をしてたんです?

大橋:WEBマガジンの運営団体だったんですよ。年に1回大きいイベントを開いているような団体で。でも私が潰したんです。すごい好きだったけど、潰しちゃって。

qbc:やりたくないから潰したっこと? 混乱させて潰したってこと?

大橋:メンバーと揉めて、潰したというか。なので、メッチャ大好きな団体を自分で潰したっていう経験は、すごく自分の中で大きかったと思います。

qbc:なんぼでも学生だったら潰せばいいじゃん、って思うけど。

大橋:長い学生団体だったんですよ。できたばっかりとかじゃなくて、私がつくったわけでもなくて歴史があったので。私、13代目の代表なので。その分を背負って潰したっていう経験がけっこうデカかったです。それにイベント直前だったので、私がお金を全部負担したとか、あったりとかして。大好きだったメンバーとももう会えないし。そういう経験は大きかったです。

qbc:不可逆な、もう戻れない経験って、大事になるよね。
あと、CRAZY WEDDINGってベンチャーですよね。そういう速度感みたいなの、経験されたと思うんですけど。

大橋:私、3年目直前ぐらいに入ってるんですよ、CRAZY WEDDING。

qbc:メチャメチャ、グワーって、速度が上がったって感じの状況でした?

大橋:何も整ってない、激動な時期でした。
売り上げは上がっていく、知名度は上がっていく、けど全然整ってない、みたいなときの。でも、私は内部の人間ではなくて、結婚式の当日をつくるようなスタッフだったので。そのおかげもあって、ちょっとずつ位を上げられたっていうのはあったと思います。

qbc:でも、内部の人と接して、雰囲気っていうのは感じられたと思うんだよね。

大橋:そうですね。深いところにいたと思います。社員もそんなに多くないので、みんな知ってる状態で。スピード感とか仕事の仕方とか雰囲気とかは、すごい感じる立場でした。

qbc:大橋さんって、まだ23、4でしょ?

大橋:26になります。

qbc:ベンチャー経営者とか経験者の人たちって、話しててだいたいすぐわかるよね。

大橋:どこでわかるんですか?

qbc:しゃべる速度。あとやっぱりビジネス用語。
私、気になったのが、五島に行ったってところで。もちろんTwitterっていうきっかけはあったと思うんですけど、五島列島って、離島じゃん。都会が好きじゃないっていうのと、離島に行くの、それは全然違うと思うんですよね。海外っていう選択肢もあるじゃないですか。
そういう中で、なんで五島?

大橋:なんか、良さそうって思ったからです。

qbc:五島について、どれぐらい知ってたんですか? その時点で。

大橋:知らない状態で行きました。むしろ、調べずに行きました。

qbc:隠れキリシタンとか、そういうのも知らずに?

大橋:世界遺産に登録されましたとかも知らなかったです。でも、だからこそ、海がこんなにきれいっていうのを、肌で感じれたのが良かったと思ってます。
五島に行くんだって話したら、知り合いに、魚メッチャおいしいよねとか、メッチャいいなとか言われて。そういう感じの島なんだ、ぐらいのテンションで行きました。
五島は釣りの聖地らしくて。

qbc:何が美味しいんです?

大橋:アオリイカとか。

qbc:トビウオも有名だよね。

大橋:なんでも美味しいですよ。あと、お野菜も島内でつくってるので、新鮮だし安いし美味しいと思います。

qbc:広告代理店って、五島の広告代理店なの?

大橋:12月に立ち上がったばっかりの会社に、1月からジョインしました。

qbc:仕事は、島内の仕事?

大橋:島内の会社と一緒にやってる、いわゆる広告代理店の仕事なんだと思います。

qbc:最近立ち上げたって、何か特色があったりするんですか?

大橋:島内に他に広告代理店がないんです。なので、唯一の会社として動いています。
「釣りします」っていうYoutuberが立ち上げた会社なんですよ。もともとその人は、Youtubeやる前から、会社を立ち上げたりしている人で。経験もあって、かつ釣りというものと五島というもので、やってる事業という認識をしてます、私は。

qbc:そのYouTuberの人とTwitterで知り合った?

このチャンネルですね!

大橋:その人と一緒に会社を立ち上げた人が、五島でお試し移住しませんかっていうツイートをしてたんですよ。ちょうど、福岡に移住しようと思ってたときに。

qbc:学校は辞めてたの?

大橋:そのときは辞めてました。お試し移住みたいなのを調べてて。そしたらその検索にひっかかって。で、やりとりをしてて、押し押しで来ました。

qbc:すごい。
子どものころって、どんな子どもだったの?

大橋:あんまり記憶ないですけど。幼稚園では、先生にくっついて回るような子だったみたいですね。小学校のときは、子ども会の活動とかで、リクリエーションを一緒にするお兄ちゃんお姉ちゃんの役割をやってました。ジュニアリーダーって呼ばれてたやつなんですけど。

qbc:子ども会ってなんだっけ?

大橋:小学校とかの地域の活動みたいな感じです。
研修とかも受けて。安全のなんとかとか、テントの立て方とかも教えてもらったりとか。そういうことを、小学校から中学校にかけてやってました。

qbc:コミュニティみたいなことに対しては、関心があったりとか、所属してる感じだったんですかね。

大橋:そう考えると、そうかもしれない。

qbc:性格はどんな感じだったんですか?

大橋:昔からリーダーだったと思います。

qbc:じゃあ、もうずっと、小中高とそういうのが伸びてきた感じですかね。

大橋:高校生のころはそんなに。すごいイジられまくって大変だったんですけど。いじめられてたのか、イジられてたのかわかんないくらい、けっこう激しいイジられでした。それでも今も仲良いので。だからイジられだと思ってるんですけど。だから高校生ではちょっと違うかもです。
でも、小学校、中学校はクラスのリーダーやったりとか。中学校で引っ越してるんですけど、引っ越した先で後期のクラスのリーダーやってました。
で、呼び出されたりとかしてましたね、学年のヤンキーに。

qbc:埼玉怖いね。

大橋:でも、そりゃあそうかなって。4月のはじめに来たやつが、5月ぐらいに彼氏つくって、後期クラスのリーダーやって。
吹奏楽部だったんですけど、うちの吹奏楽部は文化部でもけっこう強い部活だったので、ちょっと目立ってたみたいで。大橋、トイレ来いやって呼び出されたことがありました。激こわでしたけど。
窓ガラス割られたりとか、そういう中学だったんですよ。

qbc:それで、普通に大学に行ってっていう流れでした?
子ども会とかやってた延長線上で、学生団体をやったりとか、CRAZY WEDDINGに入るとかっていう流れ?

大橋:そこはつながってる認識が全然なくって。子ども会のジュニアリーダーの活動って地域のもので、みんなで遊ぶコミュニティっていう感じで、どっちかっていうと、やるもんだと思ってた。なので、そこまで影響は受けてなくて。楽しかったですし、長くやってましたけど、そういう意識でやってたわけじゃなかったと思うんですよ。
大学になって精力的に動き出したとこで言うと、中学の吹奏楽部がけっこう厳しい部活で大変だったんです。全国大会目指すみたいな中でやってたので、すごいやりがいもあったし楽しくて。でも高校の吹奏楽部がそんなに強くなくて。そんな環境でやるんだったら、別にやらなくてもいいかなと思って、別の部活に入ったんです。高校は、けっこう文化祭とか盛り上がるような、ちょっと元気な高校で。
でも遊びながら過ごしてたら、物足りなくなったんです。たぶん、中学の部活が大きかったと思います。やりがいとか、みんなでがんばるみたいな意識があったのが中学で、それがなくなったのが高校。そうすると、やりがいがほしくなっちゃって。大学に入る前の時点で、学生団体には入るって決めてたんですよ。そういう気持ちで武蔵大学に入りました。

qbc:そのエネルギーっていうのは、どこから来てる? 吹奏楽部で楽しさを知ったんですか?

大橋:部活は大変だったんですけどね。そういうのがほしくなりました。学生団体って高校のころからあったんですけど、イジられキャラだったっていうのもあって、人目を気にしてできなくて。その爆発エネルギーのほうが強いかもしれないです。
できなくて、大学になったらやるぞってずっと思ってたっていうのがあって。大学入って、学生団体に入って大人とのつながりが増えて。で、大学の1年生の終わりにCRAZY WEDDINGに出会ってます。

qbc:社会人の職務経歴書ってあるじゃない。大橋さんの場合、もう大学生活の記録が経歴書みたいになってるね。

これが大橋さんの学生時代。

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大橋:確かに。それで職務経歴書書いてました。出してって言われたときに。通用するのかわからないけど。

qbc:通用しますよ。
そしたら、ちょっとずつ未来のことを聞きたいなと思っていて。
どういうふうな人生をつくっていきたい。どういうふうな仕事をしていきたいっていうイメージは、今、ありますか。

大橋:職種で言ったら、ブランディングに興味があるんです。ただ、どこの層に向けてのブランディングなのかとか、どうやって勉強していくかはいったん置いといて。
まずは、職人さんとか地域とか、ちっちゃいお店の人とかと、一緒に伴走していくようなことができたらいいなと思っています。

qbc:職人さんは、どこで興味を持たれたんですかね。

大橋:ちょっとずつなんですよね。興味が出てきたタイミングがあって。CRAZYが、村に合宿とかができるような施設をつくるっていうプロジェクトがあったんですよ。長野県の根羽村っていう、人口800人の町なんですけど。
ひょんなことから、そこのイベントに参加することが増えて、年に何回も行くようになって。職人さんとそこで一緒に小屋をつくったりとか、農家さんで言うと、とうもろこしを収穫して、隣町で売ったりしました。その成功体験があって、地域、面白いなとか、面白い人がたくさんいるなっていう思考になっていきました。
すごく大きいこれがあった、とかはなくて。青春18きっぷで旅をしたり、そういうちょっとずつから思いはじめた感じです。このお店かわいいしすごく素敵なのに、全然知られてないの、もったいないって感覚がどんどん増えて。それは人にも当てはまるし、会社にも当てはまるし。
そういう人たちを一緒に盛り上げていけるような人ってなんだろうなって。それでブランディングっていう形です。

qbc:職人さんというか、名前も知らないけれども良いものって、どう判断してます? どうして良いと思うというか。

大橋:感覚ですかね。たとえば、パッケージはかわいくなくて、でも中身はめっちゃ美味しいものがあったりしたとか。
無理矢理原体験をつくるのであれば、青春18きっぷで旅してたときに、宮島に行ったんですけど。そこにジェラート屋さんがあって。そこが家族経営されてて、無添加無農薬みたいなものでつくってる、お店もかわいいんだけど、調べてもそんなに出てこないかったんです。そこに違和感がありました。

qbc:なるほどね。

大橋:気になっちゃって。こんなに素敵で、すごく話もしてくれて仲良くもなって。こういうのもこだわってっていうのも話を聞くけれど、どこにも載ってない。何かしてあげたいけど、私、何もしてあげられないっていうのが、最初のモヤつきです。
私は好奇心が強いほうで、面白いものの感度は高いと思うんです。けっこう何でも面白いと思うタイプで。そうすると、見えてくる世界がちょっとずつ変わってきて。小屋つくってる職人さんも面白い、この斜め具合が許せないとか、木の上と下があるみたいな話が面白くて。こういう人たちが、もっと活躍できたらいいなっていう。

qbc:例えば、ジェラートだったらほとんどの人が「あ、美味しい、良かった」で終わるはずなんだよね。それを、世の中になんで伝わってないんだろうっていう疑問を持ったわけですよね。それはどこからきたのかなって。

大橋:もったいないってなっちゃったんですよね。
知られてないものが知られていく、うれしさみたいなところの感覚でいうと、WEBマガジンを運営してたからだと思います。

qbc:そのWEBメディアって、なにがテーマのメディアだったの?

大橋:WEBは、学生だからできることを楽しもう、がテーマで。学生に刺激を与えるマガジンっていうタイトルで運営してたんですよ。学生起業家に話を聞きに行ったりとか、学生で活躍してる漫画家さんに話を聞いたり。たとえば、鳥貴族のメニューを全部食べつくしてみるとか、海まで歩いてみる企画をやったり。あとはコラム記事も書いてました。就活とか、真面目なものというよりかは、小さいことだけど刺激があるものに焦点を当ててやってました。

qbc:なるほどね。楽しそうだね。

大橋:面白かったし、すごく楽しかったです。私、WEBは、もともとそんなに興味は持ってなくて。WEBマガジンがやりたくてとか、ライターがやりたくて入ったわけじゃないんです。その団体は、人数が13人しかいないのに、大きいイベントを運営してて、13人でこれをつくれるんだっていうことにすごく感動して入ったっていうのが、最初だったんですけど。
そこから広報みたいな形で営業とかをやりはじめたときに、会社の人たちに自分の団体をプレゼンするのがすごい楽しくて。そうすると協賛がもらえてとか。自分でこの人たちとやる・やらないを判断できるみたいなところは、すごく楽しかったんだと思います。

qbc:お話聞いてたら、一緒に仕事したいなっていう気持ちにさせる人ですよね。
大橋さんみたいなエネルギーが必要なんだよねと思って。

大橋:記事にまだ出してないですけど、就活とかのときに私が言ってたのは、こんな優秀な人を取らないほうがおかしいって、ずっと本気で言ってたんです。それは別に、実績とかがそうだっていうことではなくて、こんな私を取らないなんてっていう思考がずーっとあって。それを、今でも思ってるような気はしてます。

qbc:未来のことを聞きたいんだけど。5年後こうなっていたいとか、10年後こうなっていたいみたいなイメージというか、プランはあったりします? 
あるいは、死ぬときに、こういうふうに思われたりとか。どう思ってます?

大橋:私、こうなってたいみたいな目標値を設定するのがすごく苦手で。ずっと目の前のことを一生懸命がんばった先に何かがあると思っているし。毎日気持ちよく生きてることのほうが大事だと思ってるんです。
ちょっと前に、どうやって死にたいみたいな話を、誰かとしたんですけど。私はみんなに悲しまれたくなくって思っていて。どっちかっていうと、あいつに振り回されたみたいな感じで、見送られたいです。それも笑いながら、優奈、めちゃくちゃだったよね、みたいな感じがいいです。理想です。

qbc:それはなんで?

大橋:悲しまれるようなこと、してないし。悲しまれるような人生とかじゃないと思ってるんですよね、たぶん。なんでだろうな。

qbc:死ぬのも楽しまれたいっていうことなのかな。

大橋:え、優奈死んじゃった、悲しいっていう感情より、いや、あいつヤバかったよね、ぐらいの感じがイメージでっていう感じです。

qbc:お葬式では、みんな、どういう表情でいるのが理想?

大橋:最終的には、みんな笑ってると思うんですけど。みんなでちょっと悪口言われるぐらいのほうがいいかも。
本当にヤバかったねっていうのを、みんな言いながら笑ってる、みたいなほうがイメージつく。

qbc:一番楽しい瞬間っていうのはなんですか?

大橋:アガるタイミングは、チームでなんかやりきったときが一番アガります。みんなでその時間を共有してやりきったぞ! のときが一番楽しいかな。
あと、新しい人と会って、こうやって話すのも、けっこうアガります。知らないことを知れるっていうのは大きくて。CRAZY WEDDINGの現場は、それが網羅されてる感じでした。

qbc:チームワークみたいな、ちょっとしたパスとか手助けみたいなのあるじゃない、その現場の動きの中で。そういうの楽しい?

大橋:楽しいですね。相手が求めてるものを言われずともやったっていうときは快感ですし、逆も然りですね。私がしてほしいことを、誰かが察してしてくれた、とかけっこう感動しますね。うわっ、ありがとうございます、みたいな。無言のやりとりが、すごく気持ちいいっていう感覚があります。

qbc:そしたら、リモート自体は嫌だ? コロナの。どうです?

大橋:苦手だなと思ってます。直接会ったときの空気感と、画面越しに見る雰囲気って、けっこう違うし。今、SNSができる人が盛り上がってきちゃってますけど、本当はもっとすごい人がいるはずで。SNSがうまくできていないだけで。私もそうだと思うんです、苦手なので。そこのもどかしさはすごく感じたんですよね。そういう打ち出しができないと仕事にもならないし、難しいよねって。
私、今いるのが現場じゃないから、空気感だとか、さっきの言わずともやってくれるものって基本的に発生しないんです。私はすごくがんばってやってても、温度感では伝わらなかったりとか。自分が良かったと思ってることを、正当に褒めてもらいたい欲みたいなもの、すごくあるから。がんばったのに褒められないのも嫌だし、そんなにがんばってないのに褒められると、全然見てくれてないって思うんです。そういうことが、オンラインだと多いなとは思います。だから、オンラインは好きじゃないです。

qbc:そうですね。本当、メディアによって活躍する人が変わってしまう。だから、そのときの有名無名って、その人の面白さと、あんまり関係ないと思うんですよね。たぶん、職人さんとかの話も、そこにつながってくると思うんですけども。
じゃあ、言い残したこととかありますか?

大橋:言い残したこととかないですね。けっこう深掘ってくれたんで、楽しかったですね。

qbc:深掘れてる? 良かった。
今、五島の広告の仕事っていうのは、どういう仕事が多い?

大橋:今は、プロジェクトマネジメントができるようにって教えてもらってます。
あともう1個別でやってるのは、鮮魚のお店の卸しの広報を、やったことないのにはじめました。試行錯誤しながら。

qbc:魚を売るの?

大橋:魚を売ります。魚の卸しの会社の広報です。
地元の鮮魚の卸しをやっている人がいて。普通に漁師さんが釣ったものを卸す人で。そこのお手伝いをしてる感じです。

qbc:どんなのが魅力なんでしょうね、メディアにとって。

大橋:SDGsの取り組みが面白いっていうのと、鮮魚の人は地域の人でずっとこっちにいる人で。それにプラスして、うちの会社のメンバー全員、移住者なんで。そことタッグを組んで一緒にやってるような状態で、そこは面白いって思ってもらってますね今。

qbc:SDGsの取り組みってどういう?

大橋:魚って発泡スチロールで送るじゃないですか。それを段ボールに変えてたりとか。捨てられちゃうような魚とか、海藻を食べちゃう魚を、ひしお(醤)、醤油にしてます。主に、その2つが大きいところかなと思ってます。
共感してるから、面白いと思えてるから、広報もできるっていうのが現状です。いい取り組みだなと思ってて。

qbc:そうですね。では、ありがとうございました。

大橋:お忙しいところ、ありがとうございます。

あとがき

あなたはこのインタビューを読んでどう思いましたか? 感想、ほしい!! 教えてください! あなたの気持ち!!
いやでもねー、ほんと後輩ってかわいいね。もう20年ちかく離れた後輩だけどさ。
ということで、人間、なんかいろいろあるなって思いました。私、むかし友達に五島出身の人がいて、いろいろ聞いていたからさ、なんか楽しいわ。その人ともかぶるし。
てか、おもろいインタビューでしたわ。

編集協力:有島緋ナさん 白原すみさん

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