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ずっと葛藤を抱えてる人でありたい人

ずぶとい針の注射を打つ。こわいね。
薬を飲む。何が起こるかわからない。そういうの、怖いね。
つぶらな瞳で見つめられる。癒される? 癒されない? わからんよね、見つめてもらう前まではね。
わたし、昔、子供のころ、社会にでるのが怖かった。嫌だった。今でも同じかもしれない。昔、子供のころ、社会に出るのがほんとうに嫌で、中学生の時に高校に行きたいきたくないと言って母親が泣いたのを覚えている。わたし、母とうまくいってなかったかもな。よくあの人を傷つけていたな。父親とも別に仲良くなかったけど。
でもまあ、わたしの性格がもっと良かったら、あの二人、あの夫婦ももっと仲良かったのかも? と思う。悪いことしたかも? まあ仕方ない。仕方ないから仕方ないよな。わたしは親ガチャは人並だったかもしれない。でも、あの親たちから見て、子ガチャを失敗させたかもしれん。
とはいえ。そうそう、近所の雑貨屋「くるみ」には100円でできるガチャガチャがあって、そこでいっつもいっつもガンケシ集めていた。すっごいお金使ったな。いくら使ったんだろう。なつかしい。あのころに戻りたいかも。戻れるかな?
って戻っても5秒くらいで飽きそうだけど。
と思う2024年5月17日23時55分に書く無名人インタビュー760回目のまえがきでした!!!!!
【まえがき:qbc・栗林康弘(作家・無名人インタビュー主宰)】

今回ご参加いただいたのは 夢乃くらげ さんです!

年齢:30代前半
性別:なし
職業:無職

X:https://x.com/yumenokurage03
Instagram:https://www.instagram.com/yumenokurage03


現在:やりたいって思ったことに関して、気持ちだけゼロ距離というか。

erica:今何をしている方でしょうか?

夢乃くらげ :何をしているのか。いろいろやっちゃってますね。文章を書いたりもするし、イベントやったりとか。絵を描くこともあるし。

特定のことをずっとやってるっていう感じでもないので、何やってる人ですかって聞かれるとすごい難しいんですよね。

erica:それぞれ、どのくらいの頻度でされているんですか?

夢乃くらげ :文章書くのは、割と日常的にやるんですけど。絵はそんな描かないですね。何ヶ月に1枚みたいな、それぐらい結構ゆっくりな感じ。

イベントはちょっとここ何ヶ月かはやってないんですけど。ちょっと前まで、1年間に10個ぐらいイベントをやってた時期があって。その時はもうイベントのことばかりというか。準備とかそういうのずっとやってた感じですね。

erica:どんなイベントをされていたんですか?

夢乃くらげ :これもいろいろやってて。よくやったのは、喫茶店を借りて喫茶店をやるっていうイベント。それは何回かやったんですけど。

あとは、上映会とか、交流会。みんなで喋るような感じの会とか。文学フリマっていうイベントに出たりもしましたね。

erica:現在はあんまりされていないんですか?

夢乃くらげ :ずっとパートナーと一緒にやってたんですけど、パートナーがちょっと体調崩してしまって。そっから、しっかり回復してないので。

なので、一旦イベントとかはやめて、ゆっくりできるようにした方がいいなっていうので、今はやってないですね。やりたいことはあるんですけど。

erica:1日の中で、楽しいと思える瞬間ってどんな時間ですか?

夢乃くらげ :あー楽しい。楽しい時間。あんまり考えたことないですね。

わたし、割と極端な性格をしているので、楽しい時って、ものすごく楽しい時じゃないと楽しいと感じないというか、カウントできないんですよね。

日常って、めちゃくちゃ楽しいことってそんなにないと思うんですよ。生活したり仕事してたりしたら、めっちゃ楽しいことって多分あんまりないので。

この時間は楽しいって感じるというよりかは、常にある程度ポジティブな状態を維持できてるみたいな。すごい落ち込むわけでも、すごい楽しいってなるわけでもないけど、ある意味穏やかな状態を今はキープできてるのかなと思ってるんですけど。

erica:どうしてキープできていると思いますか?

夢乃くらげ :めっちゃ楽しいこととすごい落ち込んでることって、自覚できない時もあると思うんですけど、今のところ両方ともそんなに感じないので。割と穏やかに過ごしてるなって感じですね。

erica:ものすごく楽しいとカウントできた出来事って最近はありました?

夢乃くらげ :ここ何年かだと、それがイベント主催だったんですよ。

例えば、自分がめっちゃ頑張ってSNSで宣伝したり、チラシ作って配ったりして。いろんな人が来てくれて、楽しい時間を過ごせる、みたいな。

交流会で分かりやすく楽しく喋れるとか、そういうことが起こっている時にすごいテンションが上がるというか、やったぞって気持ちになるんですよね。

なので、イベントをやってる時は、結構楽しいですね。

erica:極端以外にも、ご自身の性格についてどう思いますか?

夢乃くらげ :うーん、なんか支離滅裂だと思ってます。まとまりがないというか、散らかってるというか。自分でも自分のことがよく分からないところがあって。

例えば、あれがやりたいってなった時に、人によって違うとは思うんですけど、ある程度準備したりとか、今日はもう時間が遅いから明日にしようとか、そういうことを考えると思うんですけど。

なんかそういうことがあんまりできないんですよね。やりたいと思った瞬間にやっていたいみたいな感じなので。いろんなことを少しずつ摘まんでやっていって、どんどんどんどん新しいことをやっていって、結局何がしたいのかよく分からないみたいな。

衝動的にいろいろやるところがあるので。理屈で説明できないのが自分なんだなという風に思いますね。

erica:やりたいと思った瞬間にやっていたいって思うのは、なんでですかね。

夢乃くらげ :なんですかね。やりたいって思ったことに関して、気持ちだけゼロ距離というか。気持ちが先行してるんだと思うんですよね。とにかくやりたいみたいな。あれが欲しいと思ったら、次の瞬間に持ってたいみたいな。

気持ちが強いっていう言い方もできるかなと思います。例えば、体が疲れてるとか、終電がなくなってしまうとか、いろんな要因で予定を繰り越したりすると思うんですけど。

そういうのを全部すっ飛ばして、とにかく欲しい!みたいな感じになっちゃうんで。いろいろ考えるよりも気持ちが先行してしまうみたいな、そういう感じな気はします。

erica:最近、そういった瞬間ってありました?

夢乃くらげ :わたしタトゥーが好きなんですけど。新しいやつを入れようと思って、ずっとデザインを考えてたんですね。

自分がデザインしたやつしか入れたくないと思ってるのでずっと考えてたら、良い案が出てきて。これいいんじゃないかなと思って描いたら、これいけるわみたいな気持ちになってきて。それで、すぐ彫りたいみたいな気持ちになりましたね。

erica:すぐに彫りに行ったんですか?

夢乃くらげ:とりあえず、連絡して見積もりをもらったんですけど。ちょっとでかいやつを彫りたいっていう希望の見積もりで出してて、値段が結構するので、できてないんですけど。

とりあえずはちょっとお金貯めてからかなっていう感じですね。さすがにお金の壁は越えられなかったです。

erica:最近印象に残っていることはありますか?

夢乃くらげ :6月に今のパートナーと住み始めて3年経つんですね。それをちょっと前に思い出して。あぁ、もう3年経つのかと。早いなと思いましたね。

erica:思い出すきっかけがあったんですか?

夢乃くらげ :パートナーと友達と3人で出かけたんですけど。その時に、友達がわたしたちの写真を撮ってくれたんです。

それを見てる時に、そういえば今どれくらい経ってるんだろうと思って。忘れやすいんで、年表みたいにメモしてるやつがあるんで、それを見たら、6月に3年だって気づいて。

erica:この3年間はいかがでしたか?

夢乃くらげ :3年間、そうだな。なんか、面白いですね。イベントも一緒にやってくれるし。わたしがイベントやりたいって言って、それでいろいろ手伝ってくれるような形で、パートナーと一緒にやってるんですけど。

あと、お互いよく喋るので、3年間一緒にいても喋ることがあるような感じなので。日常的に会話するのも楽しいし。

そういうところもあって、面白い人生だなみたいな。この3年間もまた面白い人生だなと思いますね。

erica:イベントは夢乃さんの提案なんですね。

夢乃くらげ :そうですね。昔から喫茶店っていいなと思ってたんですよ。やってるとこ見ると、すごいやりたいなって。ずっとなんとなく思ってて。

喫茶店やりたいなって話をしてたら、パートナーがあそこのお店だったら借りれるんじゃないかっていう話をしてくれて。そのお店に連絡したら、そういうのできますよということだったんで、やりたいって言って、やったっていうのが最初。なので、わたしが言い出して、やり始めた感じですね。

erica:最初のイベントをやってみていかがでした?

夢乃くらげ :喫茶店イベントをやってる時は、思ってた以上に忙しいって思いました。想像してたよりもやることがいっぱいあるし、思ってたより人も来てくれたんで。

パートナーと一緒に、注文聞いてキッチン行って、注文聞いてキッチン行って、みたいな感じで、ちょっとバタバタしながらやりましたね。

erica:終わったあとはどうでした?

夢乃くらげ :やり終えた後は、めっちゃ疲れて。もうしばらくいいなと思いました。

erica:疲れたのは、体力的な面ですか?

夢乃くらげ :そうですね。結構、体力的に疲れて。気持ちの面でも気を張ってたと思うんで、疲れてしまったと思うんですけど。

こんなに疲れるんや、1日でみたいな。あんまりそこまで考えずに喫茶店やりたいと言ってたんで。ちょっとびっくりしちゃって。

でも、なんだかんだ、その翌月にもう1回やってますね。ちょっと忘れっぽいので、わたしが。めっちゃ疲れたっていう気持ちを忘れて、またやりたいってなったんでしょうね。

過去:その4年間で、いろいろと取り戻していったような感じがします。

erica:幼少期は、どんな子どもでしたか?

夢乃くらげ :幼少期に限らずなんですけど、過去のことを話すってなるとちょっと重い話が多いです。

わたし自身はもう、大変なことだと思っていないので。そんなに重く受け止めないでもらって全然大丈夫なんですけど。

幼少期は、両親からの虐待を受けていて。殴る蹴るみたいな感じでした。幼少期は母親と一緒に家にいることが多くて、父親はあんまり家にいなかったんですけど。

いつ母親がキレるのかっていうタイミングがよく分かんなくて。めっちゃキレられたり、体調悪くなったらすごい看病してくれたりとか、振り幅も広かったですね。

今思い返せば、子どもの頃から大変だったなと思うんですけど。当時はあんまり大変だというのはよく分かんないまま、流されるまま、感情的になったり泣いたり、いろいろしてたような感じですね。

erica:大変と思わなかったのは、どうしてですか?

夢乃くらげ :こういうもんなんだと思ってたんですよね。他の家の状況は知らないので。

あと母親は、急に怒って殴ってくる時もあるんですけど。子どもの自分から見て「お母さんすごい」と思うところもあれば、すごい優しくしてくれるところとかもあったので。

そういう母親とキレてくる母親を、ちょっと別個のものと受け止めて処理してたので。大変さを切り離してたので、あんまり大変だと思ってなかった感じだと思いますね。

erica:小学校に上がってからはいかがでしょうか?

夢乃くらげ :小学校に上がってからも、虐待は続いてたんですけど、並行していじめが始まって。小学校一年生の頃からもうずっと。そんなに人数がたくさんいる学校ではなかったんですけど。

学年の人全員が自分のことに関して嫌がっているような態度をとったりとか、面と向かって死ねって言われるとか。わたしの持ち物、筆箱とかをどっかに投げられちゃうとか。割と分かりやすい形でずっと続いて、小学校卒業するまでずっと続きましたね。

小学校3年生くらいから、自分はもう無理だ、死にたいみたいな気持ちがはっきり出てくるようになって。なので、死にたいけど死ねないっていう葛藤であったり、自分はどうして生きているのかをすごく考えた時期ですね。

erica:どういう形で考えていたんですか?

夢乃くらげ :小学生の時はずっと頭で考えてただけですね。あんまり文章に書くことはしなかったので。

erica:考えた末に行き着いた結論ってあったんですか?

夢乃くらげ :なぜ生きているのかということに関しては、最終的には生きていることに意味はないんだろうというところで落ちついてますね。

意味があるから生きているというよりかは、生きていくほかないというか。だから、結果的に生きているということじゃないのかなと。

erica:当時の自分の環境については、どう感じていましたか?

夢乃くらげ :小学生の時は、本当に一言で言えば理不尽だという感覚がありましたね。理不尽っていう単語はよく分かってなかったけど、今言うんであれば理不尽だという感覚がありました。

あと単純に、どこに行けば落ち着くのかっていうのが、中学校もですけど、なかったので。もうなんかどうすればいいんだみたいな感じでしたね。

erica:中学校、高校時代はいかがでしたか?

夢乃くらげ :中学校の時は、1年生はちゃんと通学できてたんですけど。中学校2年生の時に、自宅の2階から飛び降りて、骨折して重体になって入院したんですけど。

そっから半年ぐらい治療して、教室に戻るのが精神的な意味でも厳しいっていうことで、2年生の頃から別室登校という形で、保健室登校みたいなのに切り替わるんですよね。

それからは行ったり行かなかったり。中学校は登校した日数だけで言えば半分ぐらいしか行ってないです。ほとんど勉強もできなかったし、人と話すこともあんまりできなかったので、家でずっとインターネットしてましたね。

erica:インターネットではどんなことをされたんですか?

夢乃くらげ :当時は、インターネットで精神的に辛いと感じている人たちが集まるチャットみたいなのがあって。それでずっと喋ってたりしましたね。

erica:小学校の頃は理不尽さを感じていたと思うんですが、中学校の頃はどうでした?

夢乃くらげ :小学校もそうかもしれないんですけど。中学校の時に獲得するべきだった精神的な成長みたいなのを獲得せずに3年過ごした感じがしますね。

erica:どんな成長ですか?

夢乃くらげ :例えば、精神的な病気のせいもあると思うんですけど、人とのコミュニケーションが著しくできないところが中学校の時はあって。

両親と話すのも厳しいし、知らない人だとほぼ喋れないみたいな感じだったので、コミュニケーション面の成長があんまりなかったです。

あとは、自己の統一性みたいな。自分の内面がすごいバラバラな感じだったんですよね、まとまりがなくて。

あなたは何がしたいですかって言われた時に、自分が何したいか全然分かんないんですよ。
何が好きですかって言われても、好きなものが分からないみたいな。そういうのがすごい多かった感じがしますね。

erica:高校はどうでした?

夢乃くらげ :高校生ってわたしの人生の中で転機だったんですけど。

たまたま、なんとなく入ろうと思った部活に入ったら、その部活にいた先輩が生徒会に所属してる人で。その先輩に、面白い人たちがいっぱい集まってるところだからと言われて、騙されて生徒会に行って。気づいたら生徒会の人になっていて。

行ってたのが夜間の定時制高校だったんですけど。文化祭とか体育祭とかっていうイベントがあると、先生が何もしてくれなくなるんですよ。あなたたちで全部決めなさいみたいに急にされるんですよね。

生徒会入ってるから、先生から、「あなたが前で喋ってまとめて」みたいなこと言われて。まあ、できないじゃないですか。できなくて、みんなと揉めたりして。

でも、先生は何も言わずにずっと教室の後ろで立ってるだけみたいな。人と関わることに関して考えざるを得ない状態になったんですよね。

その時期から、文章を書くことを覚え始めて、日記を書いたりしてたんですけど。文章に書くと割とまとまるっていうことが分かったんですよね。で、いっぱい書くようになって。

学校の環境もすごい自分にとっては良くて。先生たちもすごい、なんかラフで気さくな感じというか。うちの定時制高校やと、先生わたし服で。友達じゃないけど、距離感が近い感じで楽しく喋れる人が多かったんですよね。

教室にいても、他のクラスメイトが、当たり前なんですけど、わたしに対して何か嫌なことを言ってきたりもないし、むしろ普通に喋れるみたいな。

いろんな要因がいい方向に重なってくれて。定時制なんで高校4年間あるんですけど。その4年間で、いろいろと取り戻していったような感じがします。

erica:高校以降はどんな生活を?

夢乃くらげ :大学に行ったんですけど。大学はちょっと馴染めなかったんですよね。

大学に行きながら、アルバイトをして。3回生の終わりくらいで大学をやめて。それと同じ時期ぐらいに実家を出たんですよね。

実家を出たのは良かったんですけど、お金がなくて。実家を出て、とりあえず新しい部屋に住むっていうところまでしかお金用意できてなくて。翌月の家賃がもうないみたいな状態だったんですよね。

どうしよっかなと考えて。すぐお金がもらえないと駄目だし、ある程度まとまった額もらわないといけないっていうのを考えて、風俗で働くようになって。

今まで続けているアルバイトも継続しながら、ちょっとだけ風俗で働いてみたいな感じで1年くらいやって。で、その後は、風俗でお客さんやった人と付き合うことになって。

半同棲みたいな感じで、相手がわたしの部屋に来て泊まったりしつつ、何年間か過ごすんですよね。27とか、8くらいまで半同棲みたいなことをして。そっから同棲して、1回結婚するんですよね。

結婚したんですけど、相手が望んでる家庭とわたしが生きていきたい人生っていうものがすごくズレていて。結局、3年前に離婚して。今のパートナーと一緒に住むっていうところまで来るって感じですかね。

erica:今のパートナーとはどういう形で出会われたんですか?

夢乃くらげ :元々、同じアルバイト先で働いてる人で。今から10年くらい前まで遡るんですけど。なので、わたしが20代前半のときに出会って。その時から結構、仲が良かったんですよね。

パートナーの方はもうその時からわたしのこと好きって言っていて。でも、わたしが全然そんな気がなくて、全く。それで、「ないわー」って言って軽く断ってたんですよね。

仕事中も、仕事終わってからもよく喋ってたんですけど。わたしが結婚した時に、わたしが働く時間帯を変えて、最終的に辞めちゃったので、全然会わなくなったんですよね。

連絡も取らなくなったんですけど、離婚するちょっと前ぐらいから、また連絡をちょっと取り始めて。

1人暮らしに戻る時にも手伝いに来てもらって、そっから割と家に来たりしてたんですけど。わたしは全然、恋愛として好きじゃなかったので、普通に仲のいい友達と思って、ずっと接してました。

けど、ある日、2人で電車に乗って移動してる時に、本当に何にも考えてなかったっていうか、思ってなかったんですけど、

気づいたら「一緒に住む気ない?」って聞いてたんですよ。

すぐいいよって返ってきて。自分で言ったことにびっくりしながら、でもいいよって言われたし、一緒に住むかと思って。

住み始めてから好きになったんですよね。パートナーとは付き合い自体は長いんですけど。一緒に住んだり、わたしが好きになってからは3年ぐらいです。

未来:楽しい今を続けていけたら、未来の自分も楽しいということになるだろうと思っているので。

erica:5年後10年後から、亡くなる時まで想像してもらうと、未来についてはどういったイメージをお持ちですか?

夢乃くらげ :イメージとしては、どうせイメージしても違うことが起きると思ってます。わたし、あんまりそんな先のことを気にしないタイプではあるんですけど、それでも5年後はこんなんやったらいいなっていうのが、前はその時々に応じてあったんですよね、あったんですけど。

でも、想像できない状態にどんどん自分がなっていくので。考えても分からないし、なるようにしかならないなというのが、未来に関するイメージですね。

erica:それは今までのご自身の体験からですか?

夢乃くらげ :そうですね。小学校とか中学校の時から考えると、今の生活って本当に想像できなかった状態だと思うんですよね。それぐらい、今すごい穏やかな状態だなって思ってるんですけど。

大人になったら、穏やかな生活ができると想像できなかったですし。前に結婚していた時も、「いろいろ大変だと思うけど、頑張ってこの人と一緒にいつづけよう」と思ってたんですよ、結婚してる時は。

けど、ある日急に、もう無理だ離婚しようって思っちゃって。そっから、「もう無理です、離婚します」って言って離婚しちゃったので。

分かんないですよね、想像できない。想像してなかった状態にしかなってないというのが今までの経験則としてあるので。これから先もそうなんだろうなっていう。

erica:こうありたいみたいなものって何かありますか?

夢乃くらげ :ずっと葛藤を抱えてる人でありたいですね。世の中にはいろんなことを言う人がいるけど、「これはこうだからいけない」とか、「ああいうものは常識的に良くない」とか。いろんなことを勝手に断定して、拒んだり否定したりすることをしたくないと思うんですよね。

でも、そういうのをしないために、否定しないような真逆の意見になればいいのかっていう話でもないと思ってて。ポジティブであろうがネガティブであろうが、これはこうだって断定したくないんですよね。

具体的な話でいくと、世の中にはいろんな差別があるじゃないですか。ある一つの差別に関して反対することは、別に悪いことでも何でもないんですけど。

一つのことについて反対するんであれば、他の差別についても反対するべきだって思うんですよね。でも、それって不可能なんですよね。物理的にも無理だし、時間もないし。

だから、いろんな差別に反対しながら、でも反対できない差別とか、そもそも知らないものとか、そういうのがいっぱいあるんですよね。絶対に何かしら取りこぼすんですよ。取りこぼしちゃう分っていうのは、自分からはあんまり見えてなかったり分かってなかったりすると思うんですよね。

だから、全ての差別に反対できないし。ある差別に関して反対することをやめはしないけど、自分はどこかで誰かを取りこぼしているし、誰かが反対してほしいと願ってる差別を無視してるところが、自分にも絶対にある。

そこで葛藤するんですけど、でも葛藤しつづけるのがまだマシな生き方なのかなと思ったりするんですよね。だから、いろんなことを断定して、他の可能性を考えられなくなっちゃうのはあんまりしたくないなとは思いますね。

erica:どんな過程を経てこの考えに行き着いたんですか?

夢乃くらげ :大学の時に、学外で社会運動をしている人たちに出会う機会があったんですけど。そういう人たちのやってることを見たり、一緒にやってみたりっていうのをやったんですよね。

それで、さっき言ったようなことを、言ってる人がいて。でも、最初はわたしはその意味が分からなくて。理解できてなかったんですよね。

ここ何年かでやっと、こういうことやったんかなっていうのが理解できるようになって。さっき言ったようなことを思うようになってきた感じですね。

erica:理解できるようになったっていうのはどういう感覚ですか?

夢乃くらげ :全く知らなかったことに関して勉強していって。ちょっとずつ理解できていってるものを積み上げていった先に、これがあったみたいなそういう感覚でしたね。

erica:将来について考えた時に、どんな感情が一番初めに出てきますか?

夢乃くらげ :今は割と楽しみかもしれないですね。なるようになるって思っているところもあるし。

今の自分を積み重ねたら未来の自分になるわけですけど、楽しい今を続けていけたら、未来の自分も楽しいということになるだろうと思っているので。

わたしの今までの人生の中では今は楽しいことが多いと思うので、そういう時期が続くといいなっていう希望も込めて楽しみな感じですかね。

erica:最後に言い残したことはありますか?

夢乃くらげ :今までいろんなことがあって、しんどいこともたくさんあったんですけど。結局、生きていくという選択しかできなかったと思っているので。

自分の人生以外にもいろんな人生があるので、一概には言えないですけど。でも、これを読んでくれてる人も自分もなんとか頑張って生きていけたらいいなと思います。

あとがき

生きていれば、いろんな出来事が起きる。
それぞれの出来事に感情を揺さぶられながら、それでも日々は続く。
こんな日々に何の意味があるのだろうか、と葛藤するけれど、本当は何も意味がないのかもしれない。
じゃあ、何のために生きるのだろう、と思うけれど、小さな喜びや楽しさを噛み締めて生きるしかないのだな、命がある限りは、と感じたインタビューでした!

改めて、インタビューへのご参加ありがとうございました。次回の無名人インタビューもお楽しみに!

【インタビュー・編集・あとがき:erica】

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