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記事をご覧になって本を出したいという方がおられたらお気軽に連絡してもらいたい出版の人

本を出す。舟を編む。蒙古タンメン中本の新商品のまぜそばを完食する。
わかってます。私の命も、もはやここまで、みたいな。そんな感じ。
イカ焼きそばを食べたいなと思った午後でした。最上級のカレーライスを食べたいと思った。そうだな、お母さんの話でもしましょうか。
いやしない。
妹の話でもしようか。
いや妹はいない!
子供のころ、クワガタを捕まえたときの話をしようか。
いや捕まえてもいない。
心が燃え尽きてしまう日も、あるよね。
それなら仕方がない。
【まえがき:qbc・栗林康弘(無名人インタビュー主催)】

今回ご参加いただいたのは 福島憲太 さんです!


現在:なんていうか、本というのは読みたい人がいて必要なんだなということを感じています。

花梨:福島さんは今何をされている方でしょうか?

福島:読書日和という出版社を経営しています。

花梨:その経営は、いつ頃からやられていますか?

福島:経営はですね、2018年の6月から1人で経営をしています。

花梨:出版社を始められたきっかけは?

福島:もともと短い間でしたが出版社に勤めていて。静岡県の浜松市で、ぜひ出版社を経営してみたいと思ったというのがきっかけであります。

花梨:現在は、どういった本を取り扱っていらっしゃるんでしょうか?

福島:現在はですね、7冊の本を出しています。ノンフィクションや詩集、絵本なんかを出しておりますが、6月1日に新しく出した絵本『今日もゲームの世界にいます』、特に読んでもらいたいなと思っているところです。

花梨:今まで出されている本というのは、どうやって選定をされているんでしょうか?

福島:私自身が原稿を書いて本にしたという本もありますし、自費出版という形で原稿を頂戴してですね、それをもとに本にしたという本もあります。

花梨:なるほど。ご自身でも本を出されているっていうことですよね?

福島:そうですそうです。

花梨:ちなみに、どういった本を書かれているんですか?

福島:これまでに、私は本名は福島ではありますけど、金子あつしというペンネームで3冊の本を出しています。一番最初に出したのが、『風疹をめぐる旅』という、風疹という病気ですね。感染症ですけども、これをテーマにして、どんな病気で、これまでですね、ワクチン接種で、防げるわけなんですが、そういった国の対策がどのようなものであったか、今後はどうしたらいいだろうかなんていうことを、医学論文なんかを読み込んで丹念に調べた本です。

2冊目が『ひかりあれ』という本でして。これは、先ほどの本はノンフィクションでしたけれども、これはもう短い絵本で、二分の一成人式という学校行事をテーマにした作品です。6月1日発売の『今日もゲームの世界にいます』という本は、3冊目の本ですね。パソコンでのゲームに没頭してしまう中学生が主人公にした、これも短い絵本です。

花梨:ありがとうございます。これらの題材は、どういった形で決められているんですか?

福島:最初のデビュー作の風疹については、もともと長きにわたって興味関心のあるテーマでしたので、それをもとに本を作ったという経緯があります。2冊目以降の児童書は、偶然にも興味を抱いたことを少しずつ自分の中で考え想像を膨らませていって、本にしたという形ですね。

花梨:自費出版は、本を出したい方からご要望受けて、出されているという形でしょうか?

福島:そうです。

花梨:出版社を経営されるなかで、どんな思いを抱くことが多いですか?

福島:本をもっと多くの人がですね、時間に余裕を持って楽しんで読んでもらえるといいなという願いもありますし、およそ5年近くやってきまして、継続的にありがたいことに本の注文をいただいていて。なんていうか、本というのは読みたい人がいて必要なんだなということを感じています。

花梨:ありがとうございます。今は読書日和という出版社をやられている以外は何かされていますか?

福島:仕事としてはこれが専業というか、この会社の経営をするということ。あともう一つは、自分自身もライターとしてこれからも作品を生み出していければいいなというふうに思ってます。

花梨:少し質問が変わるんですけれども、何か趣味はありますか?

福島:趣味、なんでしょうね。いざ言われると難しいですが、趣味は本を読むことであったり、野球を見たりするのが好きだったりするかなと思います。

花梨:それぞれどんな瞬間に好きだなと思います?

福島:野球でいうと、私はちょっと変わった野球の趣味と言いますか、野球のファンの間ではドラフトファンという言い方をするんですが、野球はですね、年に1回プロ野球選手になる選手が指名されるドラフト会議というのがあります。これは高校とか大学、社会人なんかで活躍していた野球の選手がプロの球団に入るという、まさに野球選手にとってはですね、夢が叶うか叶わないかのときなんですけれども。このドラフト会議に、どんな選手が入るだろうかということが、事前に野球のニュースで話題になったり、あるいは高校野球なんかは特に甲子園のが全国で中継されますけれども、その甲子園で活躍した選手の中で、どの選手がプロに入るだろうかなんてことが盛んに話題になったりしますけれども。私もそうだというドラフトファンはわりとそういうですね、まだプロではないアマチュアの選手に注目をして、どんな選手がプロに入るかというのを非常にわくわくして見守るというような形のファンなんです。もちろん前評判が高かった自分が注目していた選手がプロの世界に入るというのも一つこのドラフトファンの醍醐味でもありますし、そうかと思えば全くそれまで指名がされるまで知られていなかった選手がプロに入るなんてこともあるんです。そういったことから、プロ野球球団も本当にいろんなところをプロの方はですね、アマチュアのどの選手がプロに入るのがいいかというのを視察に行っておられるのが分かるわけですね。そんなことにも思いを馳せてわくわくするのもまた良いなというふうに思っています。

花梨:なるほど。わくわくというのは、やっぱりどの選手が今度この球団に選ばれるかであったり、意外な結果が生まれたり。そういったところにわくわくを感じるという?

福島:そうですね。はい。

花梨:対して、本を読むときは、どんな感情になることが多いですか?

福島:本を読むのはやっぱりどうしても自分が本を書く仕事をしてますので、それの参考になればいいなというような願いを込めて読んでいる節があります。

花梨:ちなみにどんな本を読まれることが多いですか、ジャンルとか。

福島:ジャンルはあんまりこだわりはないということもないですね。でも、わりとですね、仕事で関連するような本を読むことも多いですが。最近は高校生が主人公の青春小説のようなものを書きたいと思ってるので、既に出ているそのような本を読んでいたりはします。

花梨:いろんな本を読まれて、自分が書くもののイメージを膨らませているという感じでしょうか?

福島:そうですそうです。

花梨:周りの方からは、ご自身の性格について、何て言われることが多いですか?

福島:周りの人に何て言われることが多いか。

花梨:そうですね。

福島:なるほど。周りの人、これなかなか難しいですね。ふだん一人暮らしをしてまして、出版業も個人でやっていますんで、なかなか周りに人がいなかったりするので、はたして周りに人がね、どう思ってるんだろうというのは、非常に自分としても気になるところでありますけれども。わりとね、こういう本の仕事をしてますから真面目な人に思われているのかな、思われていたらいいななんていうふうに思っています。

花梨:ちなみに、ご自身では性格はどんなふうに思っていますか?

福島:そうですね。どちらかと言うと、いろいろなことをやるというよりも、一つ一つのことをしっかり積み上げて、突き詰めていくような感じの性格なのかなというふうに思います。

花梨:それはどんな場面から実感されます?

福島:そうですね、うーん、やっぱり自分の本について時間をかけて丁寧に作りますし、自費出版でいただいた原稿でも丁寧に事実確認をして、本に仕上げていきますので、そういったところは一つ強みなのかなというふうに思ってます。

花梨:ちなみに、自費出版の方なんですけど、誰かが出したいと思って書かれた文章を、福島さんが編集されることがあるということですか?

福島:そうですね。ありますあります。

花梨:そうなんですね。その自費出版の方はどういった流れで?

福島:自費の方ですね、まず出版に興味ある方に原稿をお送りいただきまして、それをもとに本にしていくんですけれども。こちらで確認をしていくこととしては、例えばですね、漢字なんかに間違いがないか、事実関係で間違いがないか。調べられる範囲で、できるだけ調べるということ。あと人を不快にさせるような表現がないか、これはねなかなかないですけども、念のために読ませていただいて、確認をしてみるというか、一番最初のですね、私自身が読者になって確認をしてみるということなのかなというふうに思ってます。

花梨:なるほど。最近、悲しかった出来事って何かありました?

福島:悲しかった出来事、なんだろう。最近悲しかったこと、週末に雨が多いことかな。週末雨の日が続くので、雨天中止のイベントが中止になってしまうのは、ちょっと何か心が痛みますね。

花梨:そうなんですね。

福島:はい、そうなんですよ。

花梨:結構天気が悪いことが多いんですか?

福島:私が住んでいる浜松は晴れの日がとても多い街というふうに言われてるんですが。なんでか、最近これは全国的にそうなんですが、週末はわりと良くない天気の日が続いていて。そうなると晴れならやれるけど屋外のイベントとかなら、雨天中止のイベントなんかありますけど、そんなのもね、立て続けに中止になったりしていて、これは残念だなっていうふうに思いますね。

花梨:結構イベントには、参加されたりします?

福島:そうですね。参加するという場合もあるし、自分自身がお客さんになって行くという場面もあるんですけども、出版業ってのはどうしても家で1人でできる仕事であるんですけれども、週末はですね、できるだけ外に出て人と会うという感じで過ごしたいなというふうに思ってます。

花梨:なるほどですね。ある種気分転換のような?

福島:そうですね。

過去:漠然とした憧れというのがありましたが、それをね、まさか自分が出版社を作って実現させようなんていうことを考えたっていうことは全くなかったですね。

花梨:子供時代、福島さんはどんなお子さんでしたか?

福島:子供時代は、出版業なので、小さい頃から本は好きだったように思います。どんなと言われると難しいですが、国語も苦手じゃなかったんですけども、社会科がですね、どちらかというと得意だったかなというふうに思います。小さい頃からどっちかというと、理数系は苦手ですね、まあ体育とか家庭科なんかはもっと苦手だったかなっていうふうに思います。

花梨:そうなんですね。

福島:そうなんですよ。

花梨:ちなみに、社会はどうしてお好きだったんですか?

福島:そうですね。社会ってね、小学生でも歴史が好きな子供さんいらっしゃいますけども私はどっちかというと地理が好きで。なんだろう、本当に日本にもいろいろな特徴を持った土地があるなと思ってて。それが大人になってからも結構日本国内いろんなとこ行ってみるのが好きなんですけど。その元になったのはですね、小学校のときの地理でいろいろな日本の場所の特徴を学んだからなのかな、なんていうふうに今思えば思います。

花梨:子供の頃から本がお好きというふうにおっしゃっていましたが、子供時代はどんな本を読むことがお好きでした?

福島:子供時代にまず好きだったのは、図鑑ですね。まずは図鑑を。もうそれこそ図書館なんかで読んでいたので、図書館だと本当にいろいろなジャンルの図鑑が一同に集まっているコーナーがありまして。そこの図鑑は1冊ずつ読んで、それからはですね、大きくなってからは図鑑というよりもむしろ推理小説なんかですね、読んだりしていたかなというふうに思います。

花梨:推理小説では、好きな作家さんはいましたか?

福島:やっぱりね、これはもう私が知ったというか友達が読んでてね、私も含めて、他の同級生も読むようになったという感じでありますけども。アガサクリスティと西村京太郎をですね、読んでましたね。

花梨:それぞれどうしてお好きでした?

福島:アガサクリスティにも西村京太郎にも鉄道を舞台にした小説がありますけれども、私の小学校高学年の頃はもう特に男の子はわりと鉄道が好きな子が多かったということもあって、鉄道を舞台にした事件ものというのはとても魅力を感じていたかなというふうに思います

花梨:幼少期の、友人関係はいかがでしたか?

福島:共通の趣味を、それこそ鉄道の趣味であったり、野球の趣味であったりというのを持つ友人がいたのかなというふうには思います。一方で、ちょうど今年でサッカーのJリーグができて30年ということですけれども。ということは今私40歳になるんですが、Jリーグ開幕したのが私にとっては10歳の頃だったので、その頃は確かに本当にサッカーがはやりまして、夕立の中でもサッカーを続けたような思い出もあります。

花梨:そうなんですね。

福島:そうなんですよ。

花梨:結構定番の遊びも?

福島:そうですね。そういう意味では定番どころを確かに通ってきているのかなと思います。

花梨:中学校に上がってからはいかがでしたか?

福島:中学校に上がると、友達と遊ぶのはもちろんありますけども、どちらかというと親が学習塾に通ってしっかり勉強してという方針でありましたので、頑張って塾に通って勉強してたかなという気がします。

花梨:なるほど。塾に通った生活は、振り返ってみていかがですか?

福島:宿題が多くてとても大変ではありましたが、中学3年間塾で勉強したことで、高校に無事受かりまして、その後大学にも受かりましたので、そういう意味ではよかったかなというふうに思ってます。

花梨:子ども時代、印象深かった思い出は何かありますか?

福島:印象深かった思い出、なんだろうな。小学校の時に、社会科の中でも歴史の授業だったと思うんですが、自分の気になったことを一つテーマに発表するという授業があって。小学生の頃とかはねやっぱり人前で発表するというのがすごい緊張するものですけれども、その緊張して発表した中で、普段そんなに仲良くない人もしっかり聞いてくれて、褒めてもらえたのは嬉しかったかななんて思い出があります。

花梨:そうなんですね。ちなみにどんなテーマで発表されたんですか?

福島:テーマはね、自衛隊がどうやってできて、今に至ってるかというのを小学生なりに調べて発表するという。歴史の中でも昭和の歴史をやっていた時間だったと思うんですが、昭和だったので、そのテーマで選んで発表したんだと思います。

花梨:テーマについて調べてまとめて発表することを、ご自身でやってみていかがでしたか?

福島:いやあ、そうですね。でもその頃から何だろう、そんなにめちゃくちゃ大変で苦労するという感じではなかったんでしょうね、今思うと。

花梨:なるほど。苦ではないというか?

福島:はい。

花梨:高校以降はいかがでしたか?

福島:高校以降はね、高校もこれもまたしっかり勉強せえという高校で。多いときは1日にそれこそ授業が7時間あったりとか、授業の後に補習があったりとか、しっかり生徒には勉強させるという高校でありましたけれども。その中でも、演劇部に入って、部活をしつつ勉強しつつ本当に時間をやりくりしながら、忙しく過ごしていたかなというふうに思います

花梨:高校時代をまとめて一言で表すとしたら、どんな時代だなと?

福島:いやあ、忙しかったですね。

花梨:忙しかったことに対しては、ご自身ではどう思っていました?

福島:正直、入学当初はですね、こんなに勉強する学校やったんかと非常にびっくりしましたけれども。何とかついていって、それが今に繋がっているのかなというふうに思います。

花梨:今に繋がっているっていうのは具体的にいうと?

福島:いろいろな分野をですね、高校でしっかり勉強したことで、大学合格なんかにも繋がっていきますし、いろんなことをしっかり勉強してきたことで、本当に本を書く、自費出版の本を出すというのは、いろんなテーマの原稿を寄せていただいたりするわけですけれども、そういったものの理解の手助けになったのはやっぱりそういう時代にしっかりと勉強してきたからなのかなというふうに思います。

花梨:大学に進まれたとおっしゃっていましたが、大学ではどんなことを学ばれていたんですか?

福島:大学ではね、臨床心理学を学んでいました。

花梨:なるほど。それはどういった理由からですか?

福島:はい。大学はですね、臨床心理学科っていうところで、心理学にはいくつかの学問があって、それこそ臨床心理学であったり、あるいは子供の発達について学ぶ発達心理学であったり、あるいは犯罪というのはどうやって防げば良いのかどういう人が起こしてしまうのかということを考える犯罪心理学だったり、いろいろな心理学を学ぶ学科だったわけですが、これは元々高校時代にですね、ある子供と関わる精神科医の本を読んで、出てくるのが温かな大人だったわけですね。そんな温かな大人に自分もなりたいなというふうに思って、まずはその心理学を興味を持って心理学を学んでみようというふうに思って、高校でわりとしっかりと勉強して、無事合格をして学ぶことができるようになったということであります。

花梨:温かなというのは、具体的にはどういうものですか?

福島:そうですね、それはあんまり考えたことがなかったですが優しくね、成長を見守るような大人だったのかなというふうに思います。

花梨:なるほど。大学生活は振り返ってみていかがですか?

福島:高校生活が先ほど忙しかったというお話をしましたが、大学生活もとても忙しかったですね。大学なので授業も多かったですし、高校は演劇部でしたけれども、大学は人形劇部に入りまして人形劇をやってましたので、これがまた忙しい部活で、時間のやりくりをしながらやっていたかなというふうに思います。

花梨:なるほど。先ほど高校で忙しかったのは今に繋がってる部分もあるっていうふうに話されてたと思うんですけど、大学のその忙しかった時期に関しては、今どう思いますか?

福島:そうですね。大学で忙しかったっていうのも今に生きているかなと思います。特にですね、高校の演劇部ではそういう機会は少なかったですが、大学の人形劇部ではそれこそ人形劇の台本を自分たちで作ったりするんですね。そういった体験が、自分が特に絵本なんかを作るときに生かされているかなというふうに思います。

花梨:福島さんはそういった劇の台本を書く役回りだったんですか?

福島:そうですね。何度かそういう機会を与えてもらってですね、書いたということがありました。

花梨:文章を書くことは、大学時代もやられてたんですか?

福島:大学時代は人形劇の、まず台本を書くということ。あと他にはですね、新聞の投書欄ってありますよね。新聞の投書欄に投書するということは多かったです。自分でもちろん本を出す人って憧れはありましたが、自分で本の原稿を書いてみるなんていうことは、大学時代にはとても何も思い当たらなかったですね。

花梨:書いてみようとはあんまりならなかった?

福島:そうですね。あんまりそこまで考えたことはなかったですね。

花梨:憧れというのは、具体的にはどういった感情になりますか?

福島:いやまあ、いつか本を出す人になってみたいというふうなことを思ってましたけれども。その漠然とした憧れというのがありましたが、それをね、まさか自分が出版社を作って実現させようなんていうことを考えたっていうことは全くなかったですね。

花梨:なるほどですね。大学卒業後から、今出版社をされるところまでは、どんな人生を送られていました?

福島:大学を卒業後は一般企業に就職をしました。一般企業で10年ぐらい仕事をしていて、うまくいくこともやはりうまくいかないこともあって。10年ぐらい経って、それまでの仕事を辞めるという機会があって、次何をしようかなっていうふうに考えてみたときに、ふと最初の本で出すことになる風疹というテーマに思い当たって、執筆を始めたという経緯があります。

花梨:なるほど。やめたきっかけは何だったんですか?

福島:やめたきっかけはやっぱりその契約期間が終わってしまうとかがありますね。

花梨:なるほど。風疹のどんな点に興味を持っていました?

福島:風疹というのはですね、ワクチン接種で防げる病気でありまして。ワクチン接種自体はわりと古くから、それこそ1960年代から行われているものなんですが、このわりにはですね、21世紀に入ってからも、流行を繰り返しているという一面があります。ワクチンで防げる病気であるのに流行してしまうのはなぜなのかということが、一つ大きな疑問で調べ始めたという経緯があります。

花梨:最初調べられたところから始まったと思うんですが、それは元々本にまとめようと思ってされていました?それとも調べていくうちに?

福島:正直最初調べたときは本にまとめられるとあんまり思ってなかったですね。最初から本という形にしようと思って、調べたわけではなくて。だから調べていくと、わりとしっかり資料があるということと、資料がある一方で、これまで私が出すまで風疹とタイトルにつく本はなかったですね。これは本になりそうだなと思って、まずは自分の中で大まかな目次を作りまして、こっからは非常に順調に本になる現行を書く作業が進んだかなというふうに思います。

花梨:書き終えた瞬間はいかがでしたか?

福島:いやあ、本になる原稿をね、なかなか正直に言うとそこではあんまり喜べないんですよね。つまり、原稿は仕上がるんだけど、さてこれをどうやって本にしようということになるので、そこはねあんまりいい喜べるタイミングではなくて。そっから公募のノンフィクションの賞なんかがありますので、そんなところに送って、何とか本にならないかということを模索をしていたんですけども、なかなか賞には引っかからなくて。

そしたらある日、うちで出版してみないかという出版社が現れまして、ついでと言っては何だけれども、そんなに本に関する情熱があるのであれば、うちで働いてみないかということになりまして、お誘いいただきまして、半年間出版社で修行をするということになりまして、半年間働いて独立をしたということですね。

花梨:その半年間は、どんなことをされていましたか?

福島:事務仕事が多かったと思います。出版社というのは続けていくには、いろいろな事務手続きというのがあるんですね、そういうのをやらせてもらって勉強していくということですね。

未来:これはね、恐ろしくてあんまり想像したくない気もしますが、でも結局あんまり変わらなかったのではないかという気もします。

花梨:5年後10年後、あるいは亡くなるときまで想像していただいて、未来に対してはどんなイメージをお持ちですか?

福島:未来については、もう40歳になりますので1日1日だと思います。5年後10年後、そうね、もしかしたらあるかもしれませんし、ないかもしれませんけれども。あんまり正直、そこまで長い年月を過ごすということは考えずに1日1日生きておりますけれども、1冊1冊ですね、丁寧にこれからも本を作って、あわよくば、もうちょっとたくさんの人に本が届けていけたらいいなというふうに思ってます。

花梨:どんな本をこれから多くの人に届けていきたいですか?

福島:まずはこれまでに出すことができた本をしっかりともっと多くの皆さんに届けていくということ。これからの本についてはですね、既に今編集作業に取りかかっている本もありますし、私自身が書いてみようと思ってるテーマの方もありますので、続々とね。弊社は、「『あったらいいな、こんな本』をカタチに!」を社是に掲げてやってますけども、あったらいいなこんな本を生み出していけたらいいなというふうに思ってます。

花梨:どちらかというと、1日1日を着実に過ごされていこうという考えをお持ちだと思うんですが。そういった考えを、どうして持たれているんですか?

福島:確かにそうね、なんでなんでしょうね。そこはちょっと自分でもなんだろう、不思議なというかあんまり考えたことがなかったことではありますけれども。なんでなんでしょうね。出版社というのは本当に出す本によって、予想がつかないような反響があったり、ありがたいことに予想以上の方に本を手にとっていただけたり、なかなか業績の予測をするというのが難しい分野なのかなというふうに考えてますので。

他の大きい会社さんとか業績の目標を立ててね、1年間とか3年間の業績の目標を立てて、それに向かって進んでいくというような感じだという会社さんも多いと思うんですね。うちは、どちらかというとそうではなくて、一つ一つ目の前にあるお仕事をしっかりしていくということを大事にした方がいいのかなというふうに思っているところであります。

花梨:なるほど。なりたい姿のイメージは何かありますか?

福島:多くの方に本を届けて、堂々と出版社の代表だよっていうふうに言えるようにということは、心がけていきたいかなというふうに思います。

花梨:もしいろんな本を出版できて、それがいろんな方に届くような未来が実現したとしたら、福島さんはどんな感情になると思いますか?

福島:そうね、でもなんだろう。安心じゃないですかね。

花梨:安心ですか。

福島:はい。個人の事業主というのはですね、なかなか業績の予想も立てづらいですし、業績によって家計がダイレクトに変わってまいりますので、特に定期的に収入なんかが入るようなお仕事がいただけると、もう非常に安心するんじゃないかななんてことは個人的に思うところであります。

花梨:なるほど。どちらかというと、経済的な面での安心ということですかね?

福島:そうですね。

花梨:これまで40年生きられてきたと思うんですが。どんなことでも構わないんですけど、一番の学びって何だと思いますか。

福島:学び、なんだろ。いろんなことに年齢を重ねても、興味を持つのは大事なのかななんていうふうに思ったりはしますね。それが学びと言えるでしょうか。

花梨:それは結構、小さい頃から変わらない信念ですか?

福島:そうですね。そこは変わらないですね。

花梨:うんうん。ちなみに今、まだ出来ていないことで興味があることは何かありますか?

福島:私達は普段日本語を喋って書いて使ってるわけですが、日本語の文法というのにですね、もちろん学生時代に学んでますけれどもそれ以降に学ぶという機会はないので、そんなの改めてして勉強してみたいなと思うことがあります。

花梨:それはどうして興味を持たれていますか?

福島:それはね、特に本の仕事をしていて、自分が普段何気なく使っている文書の使い方だったり、文法であったり、言葉の使い方もそうですが、特に時代によって変わっていったりもしますので。そういったものの変化については敏感になりたいかなというふうに思っています。

花梨:なるほど。興味をいろんなものに持ったりすると、どんな変化があると思います?

福島:やっぱり興味を持って調べてみるってことが大事なのかなというふうに思いますね。調べてみることでこれまでの経験と繋がったり、新しいことが知れたりっていうことがあるんだと思います。

花梨:なるほど、ちなみに一番の発見って、福島さんの中で何かありますか?

福島:発見はなんだろうな。何が一番と言われると難しいとこですが、いやでもなんだろう、世の中には自分が考えたこともなかったようなこんな問題があるのかと感じることはあります。最近興味を持ったのは、いろんな会社がありますよね。会社っていうのは、いつのタイミングで、会社ができたと言えるのだろうかという問題があって。会社ができる前に、新しく会社ができたよといって取引をしたら、後でトラブルになるかもしれないと。そういう何かちゃんと法律の規制があるんですね。普段そんなね、考えないもんですから、もちろん会社がいつできるかっていうのは考えたことはないし。

自分の人生を振り返ってみると、私、作家活動をしているわけですけれども、ある日突然、自分が作家だと呼ばれるようになったりするわけなんですね。そういう肩書きってのはね、ある日突然できるということで今まで考えたこともなかったけれども。会社なんかの場合は、法律がかなり関わってきますので、いつかっていうのが曖昧じゃないということがとても大事だったりするんですけれども、そこが曖昧だとトラブルになってしまうよっていうお話を聞いて、いろんなところでつまずいてしまう可能性があるんだなというふうに思っています。

花梨:もし、最初の風疹に関する本でお声がけがなかったとしたら、ご自身の人生はどうなっていたと思いますか?

福島:これはね、恐ろしくてあんまり想像したくない気もしますが、でも結局あんまり変わらなかったのではないかという気もします。やっぱり私は過去に出版社に就職をして、出版社でお仕事をして、出版社を立ち上げてるんですね。実は新しく出版社を作られる方の中には、全然出版社で働いたことないけど出版社作ったよっていう人も多いんですね。だから私も結局、自分で出版社を作って本を出すという活動は、出版社で働くという経験がなくてもしていたかもしれないなというふうに思います。

花梨:どうしてそう思います?

福島:やっぱりね、最初に本の原稿を仕上げてみて。仕上げられると、どうにかそれを本にしてみたいという欲が出てくるもんですから、それを叶えるためにどうすればいいかということを考えたときに、やっぱり出版社を立ち上げる一つの手段なんですね。だからやっぱり自分の本を出すために、そういう手段を、仮に出版社に勤めていなくても取ったかなというふうに思います。

花梨:なるほど。そしたらオファーの有無に関わらず、辿っていた道としてはそこまで変わらないと?

福島:はい。

花梨:ありがとうございます。最後に何か言い残したことはありますでしょうか?

福島:6月1日で読書日和を創業して6年目を迎えることができました。多くの人にですね、本を読んでもらえて、そのおかげで今があります。私が住んでいる浜松市は日本での過去最高気温を記録した暑くなる一面のある都市であります。40度ぐらいなったんですかね、日本過去最高気温を記録したときは、事務所で仕事をしておりまして、試しに外に出てみたら、外が暑いというよりも風が熱いんですね。熱風なんです。それが何か非常に恐ろしかった覚えがあるんですが、それは横に置いといて、そんな暑くなる土地で、情熱を持って出版社をやってますので、もしね、記事をご覧になって、本を出したいという方がおられたら、ぜひぜひお気軽に連絡してもらえたらなというふうに思ってます。

あとがき

〇〇していなかったらどういう人生になっていた?
という質問を、未来のパートでいつもするのですが。

今のところ、
「今とたいして変わらなかったのでは」
という回答になる傾向がありまして。

まあ、考えは人それぞれだとは思うんですが。
私自身もそう考えるタイプなので、
誰かの言葉でなんだか自分の考えが固められていくような、
そんな感触を味わうことがあります。

たまたま手に取った本も同じように、
自分の欠けているピースを埋めてくれるような、そんな感覚をもたらしてくれるときがあって。

誰かのあったらいいなという思いに応える出版社。
とても素敵だな~と思いながら、話を伺っていました。

改めて福島さん、インタビューのご参加ありがとうございました!
次回の無名人インタビューも、お楽しみに。


【インタビュー・編集・あとがき:花梨】

【文字起こし:komima】

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