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官能小説じゃなくても自分の想像力が発揮できることで誰かの役に立てたらそういう仕事をできたらいいなって思う人

ゆびゆび🎵 みなさんは、指遊びします? 私は、どうだろう、さいきんパソコンでキーボードばっかであんまり使ってないかも。
今回のインタビューのお話の中に指遊びの話があるのですけれども、実は以前のインタビューでも出てきたんですよね。

約500人中2名です。そのほかインタビューで言ってなくても指遊びしていた、なんて人はいるでしょうから、おそらく1%はいるんじゃないかな。まあわりあいとしては少ないんでしょうけれども、でも指遊びというものは確固として存在するんじゃないでしょうかね。
指を人に見立てて遊ぶわけですけど、私はブロック遊びが好きでしたね。それとガチャガチャのガンダム。ガシャポンのガンダムですね。あれで永遠遊んでましたね。
今も、まあ、同じ感覚です。
同じブロックだけど、組み立て方を変えると違うものになるし。限られたパーツのなかで工夫して何か物事を実現させるのが面白い。
ガンダムは、まあお人形ですね。登場人物がいて、この人物が突然出てきたら話がどうなるのだろうかとか、この人とこの人をめぐり合わせたらどんな変化があるのだろうか、とか。
企画って、まあ、そういう子供時代から根っこをはってたんだなと。
私の気持ちという名の地下水脈を吸いあげてくれる根っこ。
というわけで、無名人インタビュー、今日もよろしくお願いいたします!!!!!
【まえがき:栗林康弘(無名人インタビュー主催)】

今回ご参加いただいたのは zig(ジグ) さんです!

現在 : 官能小説を小説投稿サイトに投稿してまして

のの:zigさん、今何をされている方ですか?

zig:大人向けの小説、官能小説を小説投稿サイトに投稿してまして。
たまにお金をいただいて創作したりとか、そういうことを中心にやっております。

のの:なるほど。それはお仕事としてですか?

zig:もう完全に趣味ですね。

のの:お仕事はどんなことをされてるんですか?

zig:仕事を去年休職しちゃって、休職期間が終わってから出ようとしたんですけど出れなくて。結局そのままなし崩しに退職になって、今、何もない状態です。

のの:なるほど。じゃあ今は趣味の時間が多いですかね?

zig:そうですね。趣味にかける時間の方が多いですね。

のの:1日の生活の中だったら趣味の時間ってどのぐらいですか?

zig:最近はちょっと集中力が続かなくて2、3時間書ければいい方かなって感じです。

のの:その2、3時間の間に新しい作品とかを書いてるんですか?

zig:そうですね。連載してるものとか。あとは僕は結構短編を書くんですけど、三千字とか五千字とか、たまにいくと1万とか2万ぐらい書いたり。

のの:その趣味は結構長いですか? 始められてから。

zig:2019年の8月から始めて。環境の影響で書けないときがあったんですけど、それでもボチボチ今まで続いてる感じですね。

のの:その趣味を始めようと思ったきっかけとかはありますか?

zig:社会人になりたてだったんですけど。もうずっと趣味っていうか、何か生きがいっていうものが全然なくて。で、ずっと探してたんですね。休日に本屋を巡ったりとか、趣味に使える少ないお金で映画館に行ったりとかしてたんですけど、どれも違う気がして。
で、やっぱりふさぎ込んできちゃう。
何のために仕事してるのか、何のために生きてるのかって考えて。
それで本当に暗くなっちゃったときに、自分が生きた証、そういうものを残したくなって。じゃあ何かやってみようかって思ったときに、文字なら書けるから小説を試しに書いてみようかなって思ったのがきっかけです。

のの:なるほど。そのときから今の大人向けの小説を書いていた?

zig:そうですね、もうその時からずっと。

のの:その趣味を始めてから何かご自身の中で変化はありましたか?

zig:僕あんまり喋らないんですけど、意外とポンポン言葉が出てくるんだなっていうところ。
あとは、これを始めてからいろんな人に会う機会が増えたり。
読んでくれたり評価をいただいて、仕事以外のところで繋がりができるっていうことが、別の安心感っていうか。ここにいていいんだなって感じたところが結構大きいですね。

のの:なるほど。それまでは結構、安心がなかったっていうか?

zig:なんか流されているっていうか、別に僕じゃなくてもいいじゃないかっていうところがあったんですけど。
やっぱり僕自身の言葉を通してでしか作れない作品があって、それを認めてくれる人がいるっていうのは、僕っていう存在を受け止めてくれるっていうところで。
そこに自分だけの存在している場所があるんだなって感じたところがありますね。

逆に、他にやることをしないから外に出なくなっちゃう。1日ずっと書いてて。他の人から見ると、ずっと変化のない生活をしてるように見えちゃうところはマイナスですけど。そういう、自分の意識的な、精神的なところでは、かなり前とは違う感じにはなってますね。

のの:趣味での繋がりっていうのは、実際に会ったりとかもされるんですか?

zig:そうですね、去年あたりから他の作家さんたちにお会いする機会とか。あとはお金を払ってでも依頼してくださる人と話をしたりとか。そういう機会も段々持っていますね。

のの:後々は今の趣味を仕事にしようかなとかは考えたりしてるんですか?

zig:仕事にしたいなって思うところと、後は本当にそれを仕事にできるのかとか、仕事にしていいのかっていう葛藤でちょうど今揺れ動いてるところです。

のの:仕事にしていいのかなって何か悩む理由とかって?

zig:官能小説って時代の流れ的にもあんまり受け入れられないところがあると思うんですよ。
本屋から段々そういうジャンルの小説の場所がなくなっていったりとか。普通の人だったら多分、性的なことって顔をしかめちゃうところがあると思うんですね。そんなにメジャーに受け入れられる風潮ではないというところ。
あとは小説もあんまり読まないというか、やっぱり映像作品とかイラストの方が強いと思うんですよ。だからわざわざ文章を読む人って少なくなって。そうなっていくと将来的に生き残れるかっていうとおかしいけど、仕事として成り立つほどなのか。
AIとかも普及していて、そういうところでも不安があるっていうところは感じてて。
それに、いろんな作家さんがいるんですよ。僕より上手だとか、すごく筆が早い人とか。人口も意外と多いところがあって、その中で僕の書いた作品を待ってくれる人はどのぐらいいるのかと。
なかなか行くぜっていうふうに振り切れないところがあるんですよね。

のの:なかなか難しい世界ではあるんですかね。

zig:かなって思ってます。

のの:ちょっと話が変わるんですけど、その趣味以外にも好きなことはあったりしますか?

zig:僕、結構アニメとかが好きで。今やってるものを追うっていう感じではなくて、終わった作品を追う場合が多いんですけど。アニメと、特撮作品とか。あと漫画を読む。本も読むけど小説はあんまり読まなくて、どっちかっていうと新書とか自己啓発本とか。官能小説はちょくちょく読むけどっていう感じですかね。曲を聞いたりカラオケ行ったりするのも好きですね。

のの:じゃあ結構好きなことが多いんですかね。

zig:ああ、そうかあ。他の人に比べると無趣味なんだよなって自分の中では思ってたり。

のの:そのアニメの終わった作品を追うっていうのは、何か今のしている作品よりも昔のものとかが面白いみたいな感じですか?

zig:毎週毎週追うっていうのが面倒くさくなっちゃうタチで。なのでひとつ前のクールだったら見てたものがあったけど、今は全然何も見てなかったり。そうなると、一気に配信されているコンテンツ、そういうものに目が向いちゃうんですね。

のの:まとめて一気に見る方がいいかなって感じですか?

zig:多いですね。時間が空いちゃうと興味がコロコロ変わっちゃうんで。もう終盤なのに、今は見る気が起きないから今度にしようって思ってたら最終話だけ見なかったりするので。一気の方がいいですね。

のの:なるほど。今は小説作られてると思うんですけど、自分で作るのと自分で読むのだったらどっちの方がご自身の中では好きですか?

zig:そうですね、今全然読まないので、どっちかっていうと自分で書く方が好きかな。

のの:その新しい作品とかっていうのはすぐ何かネタを思いついたりするもんなんですか?

zig:思いつくときもあるし、書く前に家の中ぐるぐる歩き回って、これならって思いついたりするときもありますね。

のの:何かじゃあ違う作品を参考にするよりも、何かご自身の中で考えた、思いついたものを作品にする方が多いですかね?

zig:うーん、参考にはしますね、結構。でもやっぱり、これはいいからってそのまま要素を自分の手で再現しようってなるとパクリになっちゃうんで。何かしらオリジナリティが含まれてる感じだったらゴーサイン。

過去 : とにかく何を喋ればいいのかって考えすぎて、言葉にできなかったっていう

のの : zigさんは子供の頃はどんなお子さんでしたか?

zig:おとなしくてインドアで、ちょっと変わった子だったかな。

のの:ちょっと変わったっていうのはどんなふうに変わった?

zig:あんまり人には言ったことないんですけど、右手と左手あるじゃないですか。両手の小指と薬指を折り曲げて。そうすると親指と人差し指と中指が立つと思うんですけど。そこに人格を宿らせて、左手右手と人形遊びするみたいな。そういう遊びをしてましたね。

のの:確かに変わってますね。

zig:今話しても頭おかしいんじゃないかなと思うんですけど(笑)。

のの:その遊びをして楽しんでたみたいな?

zig:楽しんでましたね。特撮作品とかも好きで、自分で何かストーリーを勝手に思い描きながら、1人演劇するみたいな。エチュードみたいな遊びもやってて。その延長で、何かを話して、手で作った小人から返事をもらう、みたいな。狂ってるな(笑)。してました。

のの:1人遊びが好きだったんですか?

zig:そうですね。ウルトラマンの人形を使って遊んでたりとか。レゴブロックで剣を作ったり、ジャングル作ったり、そういう遊びをしてましたね。

のの:でも何か想像力が豊かなお子さんだったんですかね?

zig:そうですね、よく考えてみると、いろいろ想像して遊ぶのが好きだったな。

のの:じゃあ友達と遊ぶよりも1人で遊ぶ方が楽しかったですかね?

zig:友達っていうと、少ないですね。人と話すのが苦手で、今より全然喋れなくて。特定の子と仲良くなるっていう経験もあんまりなかったので、1人が多かったですね。

のの:家族とはよく話したりはしてましたか?

zig:母親がシングルマザーで、結構夜遅くまで仕事に行っちゃうことが多かったので、おじいちゃんおばあちゃんと話すことはまあまああったかな。将棋をやったりして。
あと姉がいるんですけど、お互いに1人1人の世界みたいな感じになっちゃってるんで、あんまり記憶はないですね。姉と何かっていうのは。

のの:なるほど。じゃあ子供の頃は1人の時間が多かったんですかね。

zig:多かったですね。小学校に上がってから、ちょうどパソコンが普及し始めたときなので、家でネットサーフィンしたりとか。他にはカードゲームをやったり、ベイブレードやったり。ふたつのコマを一人で回して、どっちが強いか比べたり。そんなことしてましたね。

のの:小学生の頃も性格は変わらなかったですか?

zig:ほぼほぼ変わらずですね。少林寺拳法もやってたんです。ペアになった子とはそこそこ仲良くなるけど、やっぱり通うときの時間しか会わないんで、1人の時間が多かったですね。

のの:なるほど。その頃は本書いてみたりとかそういうことはまだしてなかったんですか?

zig:もう大人になってからなので。あ、1回だけあるかな。ノートにファイナルファンタジーⅩのキャラクターを使って、ちょっと書いたときがあったぐらいかな。

のの:じゃああんまりご自身で創作されたりとかは。

zig:ないですね。

のの:中学生ぐらいになられてからは、何か変化とかありましたか?

zig:中学生のときは、1回野球部に入ろうとしたけれど、親の負担が大きいからってことでテニス部に入って。それを半年でやめちゃって、次に陸上部に入って短距離走をして。
その傍ら少林寺拳法を続けていて。
何か変化があったかな。その頃からアニメにハマり始めたっていうことですかね。
ちょうどニコニコ動画とかYouTubeが始まったあたりだったので。そこでアニメを見たりとか、あとはハンゲームっていうサイトで遊んだり、PSPでスーパーロボット大戦をプレイしたり。そんな感じでしたね。

のの:なるほど。でもなんかその運動部と習い事もされてたら結構時間ってなかったんじゃないですか?

zig:そんなこともないですよ。部活も吹奏楽みたいに深夜までっていうわけでもなくて、18時か19時ぐらいには終わっちゃうし。習い事、少林寺拳法も水曜と土曜だけだったんですよ。2時間単位で。だからそんなにキツキツってわけではなかった。

のの:なるほど。じゃあ学校から帰ってきたらアニメ見たりゲームしたりとか?

zig:そうですね。

のの:その頃も1人で?

zig:もう1人の時間が多いですね。

のの:1人の方が落ち着くみたいな感じですかね?

zig:1人の方が落ち着くんですけど、逆にどうやって仲良くなるのかがわからなくて。だから結果的にすごい寂しい思いをしながらも1人でいるしかないところはありました。

のの:本当は仲良くなりたかったんですね。

zig:そうですね。賑やかな時間も欲しかったなって思って。

のの:中学校卒業されてからは高校に?

zig:そうですね。高校に進学して。受験を機に少林寺拳法は辞めちゃったので、新しく柔道部に入って。僕は弱かったんですけど、背負い投げとかそういうのを練習しながら。
部活がメインな感じの生活でした。ほぼほぼ毎日あったので。

のの:その部活自体は全然苦じゃなかったですか?

zig:弱かったし、そんなに厳しいところではなかったので。どっちかっていうと仲間たちとふざけ合うみたいなところの方が多くて。楽しかったですね。

のの:その頃は性格に変化とかはありましたか?

zig:僕、クラスで浮いちゃってて。この学校って、1年生から2年生のときには、まあまあ人が変わるんですけど。2年から3年生になったときって、ほとんどクラスメイトが変わらないんです。でも僕は3回ともクラスが変わってしまって。
で、1年生のときは周りに仲良くできる人がほとんどいなくて。しかも、母親がうつ病を患っちゃったりとか。あとは、ちょうどその頃に、母親と付き合ってた男の人が家に転がり込んで来たりしてて。今考えるとちょっとボロボロなんですけど(笑)。
そんな中でめちゃめちゃ暗くなったり。でも部活とか、2年生の頃のクラスとかは結構楽しくやってて。暗くなったり、逆にちょっと明るくなったり、そんな感じですね。

のの:家に帰ったらつらくなるとか?

zig:まあイライラしてましたね。僕、結構母親にべったりだったんですよ。恥ずかしいんですけど。だから余計に、『なんでこの人、家にいるんだろう?』とか結構ギスギスしてました。

のの:じゃあ家のことはその頃ストレスだったんですかね?

zig:そうですね。でも高校になると段々その人とも仲良くなって。イライラしながらも受け入れてって感じですね。

のの:その頃は好きなことは変わらずですか?

zig:そうですね、変わらず。さすがに指遊びとかはやめたんですけど。『はじめの一歩』っていう漫画を見て1人でシャドーボクシングしたり。あとはドラゴンボールに影響を受けて、スーパーサイヤ人になるみたいな感じで『ハーっ』て気合溜めやったりとか。そういうことは変わらずやってて。

のの:なるほど。高校を卒業されてからは、どのような進路に進まれたんですか?

zig:大学に行かせてもらって。入った学部が文学部だったんですけど。で、ちゃんとした本を読んだことがないっていうことに気がついて。高校の進路相談でも、『海底2万マイル』って読書体験に入りますかって言ったら、ブブーって言われちゃったようなレベルなんですよ。それはちょっと子供の読み物だよねみたいな。
で、『そうなんだ』とか思いながら、あまり考えずに受かったところに行って。文学部なのでやっぱり本がメインなんですよ。そのときから本を読むようになりまして。
あと何かちょっと僕、決断力がなさすぎるっていうところがあって。大学でいろいろ勉強しないといけないってその時は思ってて。いろんな本を読み漁ったり、後世に残したい映画百選リストを参考に、TSUTAYAでDVD借りて全部見たりとか。
後は、これが一番メインだったんですけど、ヒーローショー活動をするサークルに入って。そこで脚本を書いたり、実際にヒーローのスーツ着て殺陣したり、声を充てたりして。
他には、2年生のときにマジックサークルに入るとか。ゼミ長やったりとかしましたね。

のの:じゃあ結構いろんなことされてたんですかね。

zig:そう。今まで、自分が流されてたっていうところと、決められないところにコンプレックスを感じてて。できるだけ自分ひとりでも何かできないかなって探してたんですよね。

のの:その頃は友達関係とかは?

zig:広くなりました。でも、一線を越えて本当に仲良くなるっていうのがその時にはまだなくて。社会人になってから、大学の後輩とか学部の友達と、そういう関係になるっていう感じです。当時は広く浅くでした。

のの:何か一歩踏み出せない理由とかってあったんですかね?

zig:とにかく何を喋ればいいのかって考えすぎて、言葉にできなかったっていう。実行できなかったところが大きいかなと。あと、ふざけるのも苦手で。今みたいにこうやって、ちょっと明るく振る舞うってことができないので。とにかくふさぎ込んでる。でもどうやって殻を破ればいいか分からない状態でした。

のの:なるほど。その大学生活自体はどうでしたか、楽しかったですか?

zig:めちゃくちゃ楽しかったです。ヒーローショー活動が特に。もうそれだけでお釣りが来るぐらい。

のの:ヒーローショー活動って珍しいですね。

zig:そうなんですよ。入学する2年前ぐらいに設立されたらしくて。人数も少ないし、グッドタイミングだなって思いました。

のの:その頃ぐらいから何か書く創作活動も?

zig:そうですね。脚本を書いたりとか、動き方を自分たちで作ってたので、してたって言えばしてました。

のの:その大学生活の中で一番印象に残っていることは何ですか?

zig:やっぱりヒーローショーですかね。声充てとか、できることは全部やった気がするし、脚本書いたりとか、殺陣の動き方とか。アクションスーツ作ったりとか。動画投稿とかもして。
後はまあ、とにかくそういうことができる仲間がいたんで。

のの:大学を卒業されてからはそのまま就職されたんですかね?

zig:そうですね、コピー機の修理をする会社に3年か4年ぐらい。やってから医療関係の方に行って、今は辞めちゃったっていう感じですね。

のの:社会人になられてからそれまでと比べて何が変化しました?

zig:大学ではサークル活動っていう居場所があったんですけど、なくなっちゃったことですね。仕事は極端な話、誰でも勤められるわけで。じゃあ仕事に携わっていない他の時間で何をしてるのかっていったら、全然生産的なことをしてなくて。誰かと付き合うとか、何かを生み出したりっていうことがなくて。そういった意味では、個としての自分の価値を見出せなくなったところが大きいですね。

のの:そのご自身の気持ち的には結構差がありましたか?

zig:そうですね。加えて、仕事がうまくできなくて、周りの同期と比べても全然ぱっとしなくて。なんで生きてるのかなとか思っちゃうぐらい。自分が何かできてるっていうところを全然見出せなかったので。やっぱり落ち込みました。

のの:そこで今の創作活動を始めようかなってなったんですかね。

zig:何かしら、自分の痕跡を残したいなと思って。あと、エッチなことに関心を持ち続けている自分がいたので。その衝動を、人のために役立てられたらいいんじゃないかなって思って、官能小説を書き始めたんですね。
性的欲求って、性犯罪とかイメージしちゃうじゃないですか。性欲が強くて、鬱屈してるってなったら、犯罪に走る図式が簡単にできると思うんですけど。でも犯罪はやっぱりいけないことだし、他の人に迷惑をかけるのもよくない。
だったら良い方に使うにはって思って。でも絵は描けないから、じゃあ文章だったらって形で。もしかしたらって。このこだわりが他の人に喜んでもらえたら、それはすごくいいことだなと思って試したんですよね。

未来 : 何か自分の発想力を使って周りの人が楽しんでくれるようなことができるといいなって思いますね

のの : zigさんは5年後10年後あるいは死ぬときまでを想像していただいて、未来についてどういったイメージをお持ちですか?

zig:今それを考えてるところで。僕は今まで未来にこうなりたいっていうのをあんまり考えたことがなかったんですね。だから難しくて。今も一日中考えてたりするんですけど。
極端な話を言えば、官能小説じゃなくても、自分の想像力が発揮できることで誰かの役に立てる、喜んでもらえたりとか、そういう仕事をできたらいいなって思うし。もし小説を続けるんだったら書籍化もしてみたいし。zigさんだからっていう声もたくさん聞いてみたいし。
やっぱり今は、まだちょっと明確な答え、お話できないんですけど。何か自分の発想力を使って周りの人が楽しんでくれるようなことができるといいなって思いますね。

のの:やっぱり根本には誰かの役に立ちたいとかそういう気持ちがあるんですかね?

zig:そうですね。ちっちゃい頃、僕、母親が好きだったっていう話をしたんですけど。少林寺拳法を始めたときも演舞の型を見て、ウルトラマンみたいだって思ったのと、あとはお母さんを守れるようになりたいって言ったらしくて。
あとは、ヒーローショー活動を通して、僕も楽しいし、見てくれる人も楽しいみたいなところに価値を見いだしたのかなって思いました。

のの:それをどうしていくかは今考えてるところって感じですかね?

zig:そうですね。このまま官能小説に力を注いでいくべきなのか迷いがあるので、そこが今の課題っていうところですね。

のの:じゃあ質問変わるんですけど、もしもzigさんが、子供の頃から友達が多い子だったらどういう人生になっていたと思いますか?

zig:どうなってたかな。今よりは健全な道に進んでたかなっていうふうに思います。Hな小説は書いてないと思います。いろんな友達がいるってことはみんなから呼ばれるんだろうから、何かしら人をヘルプしたりとか、もっとアウトドアに積極的だったりするのかなと思います。

のの:今の道はご自身の中ではあんまり健全じゃない?

zig:そうですね、やっぱりアンダーグラウンドの道を進んでるイメージがあります。

のの:じゃあ死ぬまでにはこれは絶対したいみたいなことってありますか?

zig:絶対とは言い切らないですけど、書籍化したいです。本の形にして、書店で売られてみたいなって思います。それは作家としてのステータスっていうのもあるとは思うんですけど、やっぱり自分の作品が世の中にある程度認められた形っていうか、物として残るところに魅力を感じるから。本を出してもらう経験をしてみたいなって思います。

のの:その本っていうのは、今の官能小説でもいいし、違うジャンルの小説でもいいしって感じですかね?

zig:僕が書けるとしたらやっぱりエッチな小説かなって思うし、今まで書いてきたっていうのもあるし、それ以外のジャンルに僕の存在意義はあまり見出せないっていうのがあって。そうなると官能小説か、新書みたいな本。どっちかが僕には書けるかもしれないっていうふうに今は考えていて。
だからそれ以外の本を出すっていうのはあんまりイメージができないですよね。そうなると逆説的っていうか、エッチな本を書きたいなって思います。

のの:最後に言い残したことはありますか?

zig:創作活動の楽しさについて。作り手になってみて、すごい悩んだり、時間をめちゃめちゃに使って苦しみながら作るっていうところはあるんですけど、何かを残せたっていう経験が助けてくれるところもあるので。
だからもし、自分の存在に迷う人がいらっしゃれば、一度何かを作ってみるっていう体験をしてみるのも、違う扉を開くことになるかも知れないです。

のの:ありがとうございます。

zig:はい、ありがとうございました。

あとがき

zigさんは子どもの頃、人と話すのが苦手だと仰っていましたが、今回インタビューさせてもらって、全然そんな風には感じませんでした。きっと努力されてこられたのだろうなと思いました。あと、zigさんはしんどくなった時、自分で考えてその状況を打破されていて、すごくかっこいいなと思いました。大人な小説と聞くと、ネガティブなイメージを持つ人もいるかもしれませんが、読んだことがない人も沢山いると思うので、先入観にとらわれずに一度読んでみてほしいです。

【インタビュー・編集・あとがき:のの】

【文字起こし:釘】

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