見出し画像

無名人インタビュー:コロナでポルトガル人彼氏と会えない人

恋愛! トーク! めずらしいね無名人インタビューにしては。
そしてコロナ! オリンピック! まあ「日本のこういうところが好き/嫌い」という議論ってさいきん多いよなあと思ったり思わなかったり。無名人インタビューの2割は海外生活の話でできています。まあ、noteでタグ登録数の多いカテゴリーだからね。
ということで、コロナの影響で恋人と会えなくなってしまったAyaさんのインタビューです。若いよ! おっ楽しみにー!!

今回ご参加いただいたのは Aya さんです!

qbc:今、何をされている方でしょうか?

Aya:今は会社員で、4月から新卒で働きはじめたばっかりの新社会人です。
通信系の仕事をしてて。営業をやってます。

qbc:宮崎の方なんですよね? 宮崎のお生まれ?

Aya:大学は長崎に行ってたんですけど、就職で、また帰ってきたという感じです。
営業なのでテレワーク関係なく普通に出勤してます。最初だから、まだ慣れなくて。すごい毎日疲れ果ててます。

qbc:疲れますか? 声の印象でしかないんですけども、元気な印象があるんですけれども。

Aya:本当ですか? たぶん無意識に緊張してて。けっこう新しい環境とかになると毎回起こるんですけど。夜、寝れなくなったりとか、めちゃくちゃ心配性なんですよ。なので、こういう失敗しちゃったらどうしようとか。いろんなことを先走って考えてしまって。っていうので、無意識のうちにいろいろ消耗してて、疲れてるんだと思います。

qbc:テレワークじゃない分、いいんじゃないですかね。

Aya:家はくつろげる場所でありたいので、あんまりテレワークしたくないですね。

qbc:仕事自体は、楽しそうです? どんな感じです?

Aya:特にこれやりたいみたいなのなくって。とりあえず、残業代がちゃんと出て、休みがちゃんとあるところっていうのを、意識して就活して今の会社なので。
楽しいとか楽しくないとかよりも、生きるために働かなきゃいけないから働くっていう感じなんですよね。これから楽しくなればいいなあ、ぐらいです。

qbc:Ayaさん自身の好きなことって、どんなことなんですか?

Aya:食べることと、寝ることと、いろんな海外の文化とかに触れることですかね。

qbc:食べることって、どれぐらい好きなんですか?

Aya:とりあえず、食べてたら幸せなんですよ。食べてるときって幸せじゃないですか?自分の好きなもので満たされてる感じがすごい好きで。3月とかも入社前で暇だったので。1人でお寿司食べに行ったり、焼肉食べに行ったり、1人で食べ歩くって、気を遣わなくていいので、楽ですね。

qbc:どんな性格の人です?

Aya:心配性で。よく明るいねって言われるんですけど、人がどう思ってるかとか、気になるタイプなので。そこらへんを、表情見て読み取ろうとしてますね、自然と。

qbc:年齢的な部分で言っても、性別でも多少出たりするけど。普通ですよ、人の目を気にしちゃうのは。
寝ることも。寝ることで特殊なことはしてます?

Aya:してないですけど。休みの日に12時間とか寝てますね。

qbc:note、全部見たわけじゃないですけど。けっこう海外に行かれてますよね。好き?

Aya:海外は、長崎大学の国際系の学部だったのもあって、プログラムで3週間だけとか、2週間だけとか、行ったりしたことが多いかなって思います。あとは旅行もありますけど。

qbc:おー長崎大学。何勉強してたんですか?

Aya:まだ新しい学部で、いろいろ広く浅くやる学部だったんですけど、卒論は宗教学のゼミに入っていて。在日コリアンのキリスト教徒について、福岡の在日コリアンの教会にインタビューをして、そこでのことを書きました。

qbc:どうでした? そのインタビューっていうか、卒論。

Aya:インタビュー、福岡に行かないといけなかったんですけど。コロナで途中からダメになっちゃって、4回ぐらいしかいけなかったんですけど。突然行ったんですよ。連絡つかなくて、とりあえず行ってみようと思って。そしたら、すごく協力してくださって。コロナで制限された中で、あそこまで協力してもらえたから卒論ができたなっていうのはあります。

qbc:内容はどんな感じなんですか?

Aya:在日コリアンではなくて、80年代とか60年代とかに日本に来た韓国人に焦点を当てたんですけど。韓国人と在日コリアンって、来た経緯とかがちょっと違うんですよね。なので、韓国人は在日コリアンの教会に、なんでそこに行っているのかとか。韓国人、ニューカマーって言うんですけど、在日コリアンの教会の中で、ニューカマーが果たしている役割とは何かみたいなことを書きましたね。韓国人の方も1人にしかインタビューしてないので、その方の場合っていうことしか言えないんですけど。あとは、在日コリアンと韓国人ニューカマーでお祈りのスタイルっていうのが、ちょっと違うみたいなんですね。卒論以外に書く許可を取ってないので詳しくはここでは言えないですけど、けっこう溶け込んでいってる感じなのかなっていうふうに、お話を聞いてて思いました。

qbc:面白いね。文化は多少変わるっていうことですね。そりゃあそうですよね。

Aya:お祈りのスタイルとかも違って、それ以外も色々お話聞いて面白いなと思いました。

qbc:うちの近所の教会もそんな感じで。終わったあとは、ワーッとみんな出てきて、わちゃわちゃしてるね。周辺が、ちょっとコリアンタウンみたいになってるんですよ。だから楽しそう。
異文化に興味を持ったきっかけっていうのは、なんでですかね。在日コリアンもそうだし。

Aya:私の異文化への原点は英語なんですけど。もともと英語が全然好きじゃなくって。将来、海外とか行かないから英語できなくてもいいって、言ってたんですけど。
中学2年生のときに、「ミュージックステーション」で、ワン・ダイレクションを見たんですね。そしたら、どハマりして。1D(ワン・ダイレクションの略称)カッコいいと思って。CDには和訳と一緒に歌詞も入ってるんですけど。私、この人たちといつかしゃべりたいなと思ったんですね。プラス、動画とかYouTubeとか、日本語訳出るのを待ってたら、最新情報を見つけられないなと思ったんですよ。それで英語勉強しようと思って。
そこから洋楽にハマって、アメリカのドラマにもハマって、歌ったり、ドラマを見て覚えていったらドラマでもちょっとずつ聞き取れるようになって、英語楽しいなって思って、そっから国際系、異文化って面白いなって思って、大学まで国際系を選んだっていう感じです。

qbc:じゃあ、海外のポップミュージックとかのニュースサイト見てたってこと? 

Aya:見てました。

qbc:SNSとかも、もうあったってことか。

Aya:私が初めて携帯を持ったのが、高1だったんですけど。それがiPhone5だったので、全然スマホの時代に入ってて。TwitterとかInstagramとかで英語のツイート見たりして、略語を覚えて、lolとか覚えて。自分のツイートで使って練習してましたね。

qbc:周りの子でも、何人かいたりするの?

Aya:私、田舎出身なんで洋楽好きの子とかもいなくて。1人だけ英語めっちゃ好きな人みたいな感じで。

qbc:東京だから洋楽が好きな人が多いとか特にないですよ。多少、多いかもしれないけど、ただ、しゃべるっていう機会自体は、ないじゃないですか。

Aya:外国人もあんまり住んでないからしゃべる機会ほとんどなくって。高校に入ってからは、休み時間のたびに職員室に行って、ALT(外国語指導助手)の先生とおしゃべりをしてました。

qbc:ALTってなに?

Aya:その学校の英語補助教師みたいな感じで、外国の英語ネイティブの先生がいるんですけど。中学校のときは、1人のALTの先生が何校かを掛け持ちしてたんで、常に学校にいるわけではなかったんですよ。でも、高校からは、専任のALTの先生がいたので、休み時間のたびに職員室に行って、1対1で英語でおしゃべりしてましたね。

qbc:へえー。すごい行動力っていうか。

Aya:ドラマとかで見た表現を、実際に使ってみたいなって。ちょっとそれを言ってみて、何もつっこまれず通じたら、心の中で「通じたわ」って。そういうのをやってましたね。

qbc:そのときも、ワン・ダイレクションだったの?

Aya:ずっとです。今は活動休止中なんですけど、私の人生の推しなので。もうワン・ダイレクションはずっとですね。

qbc:活動休止は2016年なのか。6年前じゃん。ってことは高校なかばのころじゃん。

Aya:学校で、めっちゃみんなに心配されたの、覚えてます。今日、めざましテレビで、1Dが活動休止って出てたけど来てる? って。いや、来てるよーって。でも解散じゃないからって言って。

qbc:ちょっとずれちゃうんだけどさ、20歳前後の人にインタビューって数回あって。そこでね、推しっていうのが、たとえばクラスの中にもいたりするっていうふうに聞いてるんだけど。今、そういうものなの? 推しと電話して、テンション上がった、気持ち上がった、みたいな感じで。でも、その人と付き合いたい願望がないみたいなこと言ってて。

Aya:あー、でもわかるかも。

qbc:そういうのあるんだ。

Aya:私はいなかったですけど。クラスの中で、顔がタイプとか。マスコットキャラ的な存在でかわいいとかって言ってる人はいたし。推しと付き合いたいっていう願望がないっていうのは、めっちゃわかりますね。尊すぎて、付き合うなんて考えられないみたいな。崇拝する対象。宗教ですかね、ある意味(笑)

qbc:そういうのは、SNSとかをやってる子なの?推す対象は。

Aya:SNSは、基本みんなやってたと思うので。やってるやってないは関係ないと思います。卒業後もつながるツールだし、クラスLINEとかあるので、やってるのがデフォルトみたいなとこはあって。逆にSNSやってないと、いろいろ取り残されちゃうから。

qbc:私の時代と全然違うわ。子どものころっていったら、どんな性格とか、こういうエピソードあったなって思い出すことあります?

Aya:私、早生まれなので同学年の子と少し差があるんですよ。だから、私はあんまり覚えてないんですけど、小学校低学年の時は、計算が壊滅的に遅かったらしくて。5+7とか繰り上がる計算とか、私が数えてる間に、先生が次の問題行っちゃうみたいな感じだったらしくって。母がそれをすっごい心配して、計算ドリルとかやらせたんですけど、もともとそういうの嫌いだから、1冊やらずに途中でやめちゃって。
結果的に大学受験も数学が要らない学部だったので、高2ぐらいで完全に数学を捨てて。今も数字嫌いなんですけど。少し周りの子より遅れてる部分はあったかもしれないですね。

qbc:マイペース感は感じるよね。言われる?

Aya:3月生まれの子って、小学校3年生ぐらいまでは、知能的にもけっこう差があるらしいんですよ。4月生まれの子が歩きはじめるぐらいのときに生まれたから。低学年のころはどうしてもそういう苦労も出てくるらしくて。っていうのがあったみたいです。ただ、あまり覚えてないですね。

qbc:でも、それをネガティブに捉えてるわけじゃないんでしょ?

Aya:今は別に、足し算とかは人並みにできるようになったし、大学も行けたし。でも、その当時の、母はすごい心配したのかなと思います。1人目だったので。

qbc:大学のときに初めて海外に行ったような感じです?

Aya:海外に行ったのは、中1の夏休みに家族旅行で、シンガポールに行きました。そのときは全然行きたくなくて。母が海外行きたいって感じで。

qbc:なんだ、すげえつながりがあるじゃないですか。そのあとは?

Aya:中2の年末年始にハワイに旅行に行って。帰ってきて1Dに出会って。高1のときに宮崎県のちょっとしたプログラムみたいなやつで、台湾に行って。
次が、大学1年の夏に3週間、学校のプログラムでカナダに短期留学をして、大学2年の夏に、同じように3週間、中国語の短期留学で中国に行きました。
で、大学3年の夏に4ヶ月だけなんですけど、アメリカのど田舎の大学に交換留学をしました。そこから帰国前に、ポルトガルに1週間ちょい旅行に行って、帰国しました。で、コロナの状況になりました。

qbc:それで、ようやく肝心のところに。彼氏はいつ出会ったんでしょう?大学?

Aya:大学2年のときです。私の大学に留学してきいたんです。一番最初に出会ったのは、同じ授業を取ってたからなんですけど。私の一番仲がいい友だちが、彼氏のチューターになったんですよ。チューターって、日本人学生が留学生1人に付いてサポートするみたいなやつになってて。その関係で、同じプレゼンのグループとか組むことが多かったっていうのが最初ですね。

qbc:付き合うようになったのはなんで?

Aya:デーティング期間があったんですよ、5ヶ月間。

デーティングについて

qbc:デーティング期間って何?

Aya:オフィシャルに付き合ってはないけど、お試しみたいな。海外ってそもそも、告白の文化がないから。

qbc:そうなの?

Aya:いつからオフィシャルに付き合ってるか、わかんないっていう人もいて。友だちに彼女って紹介されたから、あ、付き合ってるんだってなった人もいれば、日本の文化を尊重して告白されたっていう人もいるんですけど。
私は告白されたんですけど、その前から5ヶ月間ぐらい、デーティング期間みたいなのがあって。けっこう一緒にいて、泊まったりもするけど、彼氏彼女ではないときがあって。
その後告白されて、そこからオフィシャルに付き合ったっていう感じですかね。

qbc:でも、僕たちはデーティング期間だよみたいなことを言うわけじゃないでしょ?
普通にデート誘われれてってやつだよね。

Aya:デーティング期間は、けっこう人それぞれで。たとえば、先に体の相性からやるっていう人もいるし。そのデーティング期間にどこまで進むかは、本当に人それぞれだし。他の人ともデートに行くとかも普通にアリです。なんとなくデーティング期間なんじゃね? みたいな感じですよね、ひたすら。

qbc:そういう話とかしたんですか? そういうカルチャー自体を知らないじゃない。

Aya:私はそういうカルチャー自体は知ってたので、何回か、これって付き合ってるの? って聞いたことあって。そのときに、いや、付き合ってない、まだ付き合うっていうのは考えられないって言ってたんで、デーティング期間でオッケー、みたいな。そんな感じで、私は定期的に確認はしてました。

qbc:デーティングっていう言葉は、どこで知ったんですか?

Aya:アメリカのドラマ見てて。誰も告白しないなって思ったんですよ。

qbc:(笑)こいつらイチャイチャしてるけど、誰も告白しないなって。

Aya:イチャイチャしてるけど、あれ? いつからカップルっていうことになったんだ? って思ってネットで調べたら、それを見つけました。

qbc:なるほど。最初、どっちから誘ったんですか?

Aya:どっちからともなくっていう感じでした。元彼も外国人だったんですけど、もうこれは別れるなっていうときに、誰かに相談したくて。でも、私の学部めちゃくちゃ課題が多いので、日本人の学部の友だちに相談すると課題の時間を奪って申し訳ないなと思って。でも、客観的に意見をくれる人がいいなって思って、あの留学生でいっかみたいな。もう私、号泣だったんですよ。彼の部屋に行って、客観的に見てどう思うみたいなの聞いて、まあ結局元彼と別れちゃって。そこで、結局別れたわ、相談に乗ってくれてありがとうみたいな話で、そこから話も普通に盛り上がってたんで、なんかちょくちょく部屋に行くようになって、デーティングみたいな流れでした。

qbc:前の彼氏も留学生だったの?

Aya:前の彼氏は言語交換アプリで出会いました。

qbc:なるほど。彼は今、どういう状況になってる?

Aya:彼は今、職探し中ですね。っていうのは、ポルトガルもずっとステイホームだったのもあって。就活がまったく進まなくて。

qbc:今度、未来について聞きたくて。5年後、10年後とか、未来に関してどういうふうに考えてます? 死ぬときにこうなっていたいとか、こういう感情のままでいたいとか。

Aya:5年後か。27歳か。27歳だったら結婚してたいですね。

qbc:どうする? ポルトガル人の彼は。

※とうとつにポルトガル人彼氏が出てきてしまいましたが、Ayaさんの彼氏はポルトガルにいます。

Aya:結婚したいなとも思いますし。私が、ポルトガルに移住したら語学学校からのスタートにはなると思うんですけど。移住すること自体、まったく抵抗ないので。英語も通じますし。ハワイの、物価が安くて治安がいいバージョンみたいな感じだったので。

qbc:そんなにいいんだ。

Aya:夏は、雨が全然降らなくてビーチもたくさんあるから、すっごいいいですよ。ただ、遠いのが難点ですね。直行便がないです。

qbc:観光としても、あんまり人気なくない? 日本からだと。

Aya:あんまり認知されてないんですよね、ポルトガルって。スペインの西側でヨーロッパ大陸で一番左側の国なんですけど。お米も普通に食べる国なので、食にもまったく困らないですし、魚も肉も美味しいです。

qbc:いいじゃん。去年の2月からインタビューはじめて、いろんな海外在住日本人と話してて、今年に入ってからちょっと落ち着いたっていうか、ルールが決まりはじめたよね。で、聞くと海外へ行って、すぐ帰ってこないと決めたんだったら、辛くないよっていう話なんです。2週間我慢すればいいだけだから。世の中の状況がどうなるかわからないですが。

Aya:ポルトガルは、段階的緩和計画っていうのを3月ぐらいに出してて。マスクとかは継続しつつも、けっこう日常に戻しつつあるんですね。やっぱEUなので、ワクチンとかもちゃんと供給されるし。EUの中で足並み揃えようっていうのがあるのは、やっぱり強いなとは思いますね。めちゃ貧しいんですけど、ポルトガル。

qbc:行っちゃっていいんじゃないのかね。

Aya:私、今、歯列矯正してるんですよ。(笑)なので、4年ぐらいはこっちにいないといけないから。ビザが再開されたら就労ビザかワーホリビザで来て、住んで。私の矯正が終わったら移住とかでもいいんじゃない、みたいな話もしたりしてますけど。

qbc:来るって言ってるんだ。彼はどんな人なの?

Aya:母語はポルトガル語だけど、小中高はインターナショナルスクールで育って、大学もイギリスだったので、英語のほうが楽っていう人で。英語、ポルトガル語以外に、スペイン語、フランス語、日本語、全部で5ヶ国語話せるので、わりと世界中どこに行っても。

qbc:すげー。

Aya:専攻がコンピュータサイエンスで、ポルトガル国内にそれを学べるいい大学がなくて、イギリスの大学に行ったので。

qbc:完璧。いい人見つけたね。別に、ポルトガルに家があったとしても、どこへ行ってもいいんだね。まあ、コロナがあるから不自由だけど。

Aya:今、日本がすごい厳しいので。

qbc:東京はひどいよ。(笑)やっぱりギスギスもするし。今、ばんばん人が外に出てるし。

Aya:政府がいろんな矛盾してるから。

qbc:混乱してるとしか言いようがないよ。だって、電車間引きしてさ、満員電車になりましたって、それ、ふざけてんのかよって。

Aya:なんか、ニュース見てて、なんでこんな地方のいち新卒が考えてもわかることを、やらないんだろうって、すっごい不思議なんですよ。

qbc:だって、知らないと思うけど、コンビニの駐車場とかで、スーツ着た6人ぐらいの会社員が輪になって、缶ビールとか缶チューハイ飲んでるの。

Aya:もう治安が悪くなってますね。それ、お店開けてたほうが。お店の時間制限するより、人数制限したほうがいいと思いませんか?

qbc:そう思ってる。

Aya:政治に言っても、届かないんですよ。民意が反映されてないから。

qbc:こないだ、居酒屋のキャッチのお兄さんがうちは飲めますよとか言ってきて。マジか禁酒法の世界じゃんって思った。

Aya:最近、ニュースを見るとイライラするので、自分でネットニュースで、知りたいデータを集めるみたいな感じにしてるんですけど。絶対切り取ってるじゃないですか、インタビューとかも。誰か悪者にしたいんやろなって思うんですけど。今だって、本当に外国人が入国して来て観光してるって思ってる日本人の人いて、びっくりします、本当に。

qbc:近所に谷中っていう、戦争で焼けなかったところがあるんんですけど。谷中って、The old town Yanakaっていう、インスタのハッシュタグがあって、一眼レフ持ったバックパッカーっぽい人が、いっぱい歩いてたんだけど。今は全然いないんだよね。

Aya:だって、配偶者でも入れない時期があったんですよ。ビザが突然、なんの前触れもなく停止されて。という現状も知らないから。たぶん、東京の人じゃないと知らないじゃないですか。観光客なんて1年以上ずっと入れてなければ、お金払ってる留学生も、深夜に授業受けてる留学生とかも、まだ入国禁止の緩和がまったく見えてない状況なのに、観光客が入って来てるって言う人もいるし。現地に住んでるの知らないんだって。だけど、オリンピックは特例で入れるようになってますし。もう、わけがわかんなくて。将来日本に住みたいっていう気持ちが失せたので、移住しようかなって思って。

qbc:そうだね。見切りをつけるの、10代20代だと思うよ。当然だよね。

Aya:医療従事者にも還元されてないし。治安もいいし、社会保障もいいけど、こういう有事のときに国民を守ってくれないなら、外国人の彼を連れて来るには危険だなと思って。それだったら、貧しくても人権を守ってくれるんやったら、ヨーロッパ行ったほうがいいかなと思って。だから、今、貯金してます。

qbc:その考え方、今回のコロナ、大きかったです?

Aya:たぶん。

qbc:SNSがあると彼氏とコミュニケーションはできてる感じします?

Aya:毎日LINEしてます。でも、彼のLINEの友だち、私だけらしくて。私とするために。

qbc:そうだよね。アジアぐらいしか使われてないからね。

Aya:情報流出したみたいなニュースになったときも、なんで今さらニュースにするんだろうって思って、私、アメリカでも中国でも入国のときに指紋取られてるんで、別にいいんです。この時代、個人情報ってあってないようなものだと私も彼も思ってるので。だから、なんで日本でこんなに騒いでるのか、謎だよねって。

qbc:面白いね、そっか。食べ物は国産とか選ぶのに、ITツールは選べないのね。

Aya:なので、今回の突然の配偶者ビザ停止とかもあって、不信感が生まれて、もう日本に住みたくなくなったっていう外国の人もいますし。
私みたいに、こんなにオリンピック、金ばっかり優先して、人権とか耳すら傾けてくれないんだったら、パートナーのいるヨーロッパとかカナダとかに、早く移住したくなったっていう人もいっぱいいます。

qbc:その気配みたいのは、私も感じてます。震災のときのパニックみたいなのは納得できるんですよ。
けど、コロナに関してはさ、こんなに長いこと混乱してるじゃんっていうのがあるんだよね。なんの決定打も出せずに、さっさとやめろよっていう話だから、リンピックをね。コロナだけで手いっぱいなんだから。
つまり、パニックじゃなくてコントロール能力不足か、意図的にこの状況にしている。

Aya:そうなんですよ。いやー、マジで良かった、同じ考えの人いて。っていうか、いっぱいいると思うんですけどね、なんも反映されてないだけで。
まずオリンピックをやめるっていうのが第一ステップであって。

qbc:やるやらないでウニョウニョしてるからまずい。

Aya:1年前の今だったら、ちょうど世界的に流行り出したころで、まだ未知もあったからわかるんですけど。この1年でかなりのデータが集まったはずなんですよ。しかも日本って、いちおう先進国だしG7だから、そういうデータって優先的にもらえると思うんですよ。で、これか? みたいな。台湾を見習えよと思って。台湾ほど頭が良くなくても、せめてなにかしらバーンてやっちゃえばいいのにと思って。アメリカみたいに全員ワクチンしろとか言っちゃうとかすればいいのに。ちびちび動くから、1歩も進まないんですよね。

qbc:ありがとうございます。
最近、ifの未来を聞くようにしてて。もしも彼と知り合ってたんだけど、付き合ってなかったみたいな人生って、どうなってた?

Aya:国際恋愛を通して知り合ったたくさんの方がいるんですけど、そのたくさんの人とまったく知り合わずに、接点がなく。それ関係でできたお友だちが、宮崎市に入ってできた初めてのお友だちだったんですけど。

qbc:国際恋愛みたいなコミュニティがあるの?

Aya:あります。インスタでもあって、Twitterでもあって。インスタのほうで主催してくれる方が、オンラインミートアップとかもしてたんですね、去年から。そういう感じで、外国人と付き合っている人のコミュニティがあって。なので、今も友だちができず1人で、休日は引きこもってたと思うし。ポルトガルっていう国について、そもそも知ろうともしなかったんじゃないかな。歴史の中の国ぐらいで終わってたんじゃないかなと思いますね。

qbc:日本に対する相対評価だよね。生まれた国っていうのは消えないけどさ、ただ、暮らしやすい国と、政府に対する信頼感っていう部分の、相対感っていうのはさ、国際恋愛してなかったら、やっぱりなかった?

Aya:たぶんなかったですし、今のビザの現状とか、外国人入国の現状も、テレビとかのニュースを通してしか見てなかったし、実態を知ろうとしなかったと思うので、外国人を見かけたら、え、なんで外国人入ってきてんのって思ってたと思います。だから、留学生が入ってこれないのも当たり前だろうって思ってたと思います。当事者じゃなかったら。こわいですね、そう思うと。

qbc:国際恋愛してない人のほうが多いんだから、当然、知らない人のほうが多いですよね。

Aya:そうだと思うんですけど。それ、当事者じゃないと知ろうとしてなかったのかと思うと、いろんなことに目を向けていかないとなって、今、思いましたね。

qbc:とはいえ、いろんなことって言っても、どこまで情報を摂取すればいいのかな、て話になる。

Aya:今、情報の取捨選択も難しいですもんね。溢れすぎてて、情報が。

qbc:最後に言い残したことがあったら、お伺いしたいです。

Aya:ないです。けっこう楽しかったです。自分の過去のこととかも振り返れて。思ったよりいろんな話もできて、楽しかったです。ありがとうございました。

qbc:私も途中で普通に恋愛トークを聞けて、面白かった。ありがとうございます。

Aya:こちらこそ、ありがとうございました。

あとがき

みなさんはこのインタビューを読んでどう思いましたか? 楽しかった? 感想でた? 感想でたらコメントに書き残していってね!!
仕事柄っていうか、仕事じゃないので役割柄ですが、インタビュアーをやっているとこうして20代の女性と話したりする機会があるわけです。子供いたら自分の子どもと同じ年齢ってことがあってもおかしくないくらいな。ご両親と年齢が違いとかね。だから音楽の話題とかはびっくりするくらい合うんだわ。
ってそうではなくて。
そういうときに感じるのが、女性ってほんと大人ですよね。
女性と男性の20代のインタビューをするでしょ。それで頭の中で比べてるでしょ。そうすると男はキッズ。幼い。
大人と子どもで弁別したいってわけではないんですがね、女性のほうが現実認識に甘さがない。なんとかなるでしょうみたいな希望的観測がない。それはもしかしたら、自分の身を守るために(肉体的な意味で)人を頼ることが多いから? まあそりゃ邪推か。わからんけど、でもまーとにかく、20年の経験差があるとは思えんのよね。
ってまあ、世の中の男性で、そんなことないでしょうなんて思っている人もいるかもしれないけれども、女性は特筆すべき現実認識と同時におもんぱかりも鋭いので、たぶんあんまり自分の感覚を表現してないってこともあるんだろうなあって思ったわよ。
未来への見通し鋭く、社会的文脈の読解力もあるとか無敵じゃんかね。男娼が増えていくのかもしれないね。
あーインタビュー本文とは関係のない性差別の話をしてしまった。
これはどういう終わり方なんだろうか。このオチは冒頭からは読めまい。力業でしたね。

編集協力:有島緋ナさん 5周年さん

マガジンで過去インタビューも読めますよ!

インタビュー参加募集!

この記事が参加している募集

自己紹介

いただいたサポートは無名人インタビューの活動に使用します!!