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仏像イラスト紀行


イラスト OK-tosh Design Office

京都 六波羅密寺 重要文化財 空也上人像
 
寺院名:六波羅蜜寺
宗 派:真言宗
開 基:空也
創 建:応和3年 
住 所:京都市東山区五条通大和大路上ル東
電 話:075-561-6980
道 順:京阪「五条」より徒歩15分 
 
仏像名:空也上人像
指 定:重 文  
時 代:鎌 倉  
製 法:木造彩色 玉眼
法 量:117.6cm
作 者:康勝
 
最近目にすることが増えた空也上人像です。
念仏を唱えながら都の市中を巡行する老僧の姿を表したものです。
その姿は胸前に提げた金鼓を鳴らしながら、唱えた南無阿弥陀仏が六体の阿弥陀如来の化仏となった伝説に基づいています。
腰に巻かれた鹿皮と杖の先の鹿角は上人が愛でていた鹿が猟師に討たれたことを憐れんで身に纏っていました。
作者は像内の銘文から運慶の四男である康勝と判明しています。それにしても唱えた念仏までも仏の像としてしまう康勝の創造力には舌を巻いてしまいます。慶派はその写実性を真骨頂としていますが、この像は写実性を超越した表現を追求したと言えるでしょう。
康勝の造像は他に東寺御影堂の弘法大師坐像(国宝)があります。
 
また、六波羅蜜寺には本尊で秘仏の十一面観音立像(国宝)や確証はありませんが定朝作の地蔵菩薩立像(別名 かつら掛け地蔵)、運慶作の地蔵菩薩坐像、他にも薬師如来坐像や運慶・湛慶像などがあり楽しませてくれます。

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