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大学授業一歩前(第52講)

はじめに

今回は実際にコミュニティの創出をお仕事にしてらっしゃるstudio-Lの方に記事を書いて頂きました。このnoteは学びのコミュニティ(公共空間)の創出を目指しており、実際にコミュニティの運営をしてらっしゃる方に記事を書いて頂けてとても光栄です。

プロフィール

Q:ご自身のプロフィールを教えてください。

A:studio-Lではコミュニティデザインの取り組みをしています。コミュニティデザインとは、デザインの力を使って、コミュニティが持つ「課題解決力」を高めるよう支援することです。地域のみなさんが楽しんでまちづくりの活動に取り組めるよう、楽しく意見交換できるワークショップの場をデザインしたり、活動に必要なものをデザインしたり、自分たちで活動できるようになるまで私たちコミュニティデザイナーが伴走します。

オススメの過ごし方

Q:大学生におすすめの過ごし方(ご自身の経験を踏まえて)を教えてください。

A:私が今の仕事に興味を持ったのが、大学時代に参加したワークショップファシリテーターの勉強会でした。学校の授業ではなく、他大学の学生と一緒に現場でワークショップをしている方からファシリテーターに必要なことを一から教えてもらいました。月に1回の講座に半年ほど通いました。大学外にもたくさんの学びがあります。自分が興味を持ったところに足を運んでみるなど、学内だけではなく現場から学べることは思った以上にたくさんあります。

必須の能力

Q:大学生に必須の能力を教えてください。

A:各地で開催するワークショップには大学生がたくさん参加してくれています。大学生のうちから自分の暮らすまちに興味関心を持ち、年齢も職業も様々な人たちと一緒にまちづくりに関わることはとても大切な社会教育であると考えます。自分たちでまちや社会を変えることができるということをぜひ体験してほしいと思っています。アメリカの社会学者アーンシュタインは、住民参加の概念を「参加の梯子」で表現しています。参加から参画へ、多くの大学生がまちづくりの場に出てきてほしいと思います。

学ぶ意義

Q:先生にとっての学ぶ意義を教えてください。

A:新たなプロジェクトが始まる度にインターネットや書籍などから50~100の事例を収集します。年に1回は海外に足を運び、これから自分たちが進めようとしているプロジェクトの参考になる事例を取材させてもらいます。アイデアはある日突然、天から降ってくるものではなく、これまでの自分の経験や知識の組み合わせから生まれるものです。社会の変化に合わせてプロジェクトを進めていくためには、私たちコミュニティデザイナーにとっての学びは必要不可欠なものです。

オススメの一冊

Q:今だからこそ読んでおいてほしい一冊を教えてください。

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山崎亮『ふるさとを元気にする仕事』ちくまプリマー新書(244)

studio-L代表の山崎亮の本で、子どもたち、若者のみなさんに向けて書いた本です。

メッセージ

Q:学生に向けてのメッセージお願いします。

A:コロナ禍で大変な学生生活を送っていらっしゃると思います。対面の授業もなく、オンライン授業だけの日々かもしれません。そんな時だからこそ、自分の暮らすまちに目を向けてみてください。コロナウィルス感染予防のためにオンラインワークショップの機会も飛躍的に増えました。地域によっては感染予防対策をしっかりとって、リアルなワークショップも開催されています。また、studio-Lではコミュニティデザインの現場を知ってもらうために通年で大学生のインターンを募集しています。このような時だからこそ、世代や立場の違う人たちと対話する場に参加してみてください。

おわりに

今回はstudio-Lの方に記事を書いて頂きました。お忙しい中作成して頂きありがとうございました。

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私自身はstudio-L代表の方の山崎様の『コミュニティデザインの時代 - 自分たちで「まち」をつくる』中公新書(2184)がとても論文に役に立ちました。コミュニティと公共は非常に近い概念であり、多くのことを学べました。こちらもオススメです。次回もお楽しみに!!


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