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2023関東大学ラグビー春季大会Aグループ:東海対明治を簡単な数字で見てみた
みなさんこんにちは
リアルタイムでのデータ収集を試みた結果、準備段階でどうにかできるはずの学校名の記載を間違えた今本です
さて、本日行われた東海対明治について、簡単なスタッツから振り返ってみましょう
まずはメンバー表
![](https://assets.st-note.com/img/1685256001781-gGRDmzp1iS.png?width=800)
1年生などもメンバー入りしていて、挑戦的な構成を感じました
次にスタッツです
![](https://assets.st-note.com/img/1685266148351-YZcQ671mpF.png?width=800)
それでは順にレビューを進めていきましょう
東海大のアタック/ディフェンス
東海は前にも一度レビューをしたので、その試合と比較してみましょう
ちなみにその時の相手は流通経済大、早稲田大でした
![](https://assets.st-note.com/img/1685263647570-DwumIOiNuB.png?width=800)
アタックに関してはこのような比較が可能です
僕のよく使うキャリー・パス比をみてみましょう
![](https://assets.st-note.com/img/1685264064722-2N89c7SAKf.png?width=800)
これまでの試合と比べると若干ですがキャリーの割合が多い=1キャリーあたりのパスが少ないという結果になりました
それがどこまで影響しているかは不明ですが、キックの回数が若干減っていたのでもしかするとカウンターアタックでキャリーしている回数が増えているのかもしれませんね
Linebreakは流経大戦と同程度の水準となりました
14番の中川選手が駆け抜けていったトライは衝撃的でしたね
Linebreakのパターン・選手も固定化されているというようなイメージはなく、中でも外でもゲインを着ることができる印象を受けました
Defenders Beatenは相変わらずの高水準で、NO8のオフィナ選手が中核を担っており、一度のキャリーで3人のタックルを外す光景も見られていたため、相手チームからしたらかなりの脅威になっていると感じます
中盤での蹴り合いや相手チームが自陣から脱出するキックをフィールドに残した場合、彼がバックフィールドに立ってキャッチ→キャリーする、といったような流れも見られました
レッズのウィルソン選手やレベルズのファアマウシリ選手、ブランビーズのヴァレティニ選手に近いものを感じますね
こう、躊躇いなく相手のチェイスラインに突っ込んでいく姿がもう、その3人にそっくりです
ただ、キックオフレシーブでミスをしたりとお茶目なところもあるので、精度の低いプレーをしなければかなり化けると思います
また、ハンドリングエラーや被ターンオーバーは前二試合と比べると減っているので、相手が明治であることを考えるとよく改善したなと思います
あと、実測値ではないのですが、試合を通して、特に後半の最初は意図的にテンポを上げているような印象を受けました
一般的にはラック形成から2〜3秒でボールを出すことができればLQB(Lightning Quick Ball)といって効果的なアタックになることが多いので、その辺りの意識が高いのかな、と
ただ、SHの捌きが早すぎてFWがハマっていない感覚もあったので、要は使い所ですね
次にタックルのスタッツです
![](https://assets.st-note.com/img/1685266041970-aKdmNkzCFI.png?width=800)
結果的にはタックル成功率は改善されているように見えますね
ただ、後述しますが今回の相手である明治がゴール前はFW戦にこだわっていたので、タックルが成功しやすかったということも影響している可能性は否定できないと思います
また、相手のキャリーに対して何回タックルをしているかを示した図が以下になります
![](https://assets.st-note.com/img/1685266635882-mjclARqBf8.png?width=800)
水色が相手のキャリー回数、緑が東海のタックル回数となります
もちろん定義等の理由によって差異が生まれることもありますが、明治戦は他の二試合と比べると東海のタックル回数が相手のキャリー回数を押し込んでいる形→ダブルタックルの回数が多いという形になります
これも明治がゴール前でのFW戦にこだわったことが影響しているかと思いますが、成功率も鑑みるとダブルタックルの成功率が上がっている可能性も見えてきますね
明治のアタック/ディフェンス
明治に関しても同様に見ていきましょう
![](https://assets.st-note.com/img/1685267078694-vysRpT1Ajb.png?width=800)
二試合ともにキャリーとパスに関しては比較的大きい値をとっており、表は割愛しますが相手を圧倒する結果となりました
以前の記事でも述べたようにBKの展開力もあるとともにFWのポッド内でのパスも多くあるためこれくらいの数値になるのかと感じます
試合の特徴としては流経戦では前後半で様相が変わらなかった一方、今回の東海戦では後半にかけてキャリーが増えてパスが減っています
これは戦術の修正の可能性も見える「FWのキャリー回数の増加」が要因であると考えました
特にゴール前に関してはFWのピック&ゴーなどパスを介さないキャリーも増えていたためこのような結果になっています
エリアごとの戦術に関してはまだ見えてはいませんが、どのようなエリアでもFWを中心とした組み立てに、好ランナーを外に置くことで相手選手をラック周りに集めて大外でアタックするという一連の流れを構築しているのではないかと愚考します
特にWTBの選手を始めとしたBKの選手がいいランを見せ、Defenders BeatenやLinebreakに貢献していたような印象を受けました
FWは東海のように目立ったペネトレーターがいない一方、全員が前に出る力を持っており、相撲の立ち会いのようにじわじわと相手陣に侵入するモーメンタムを持っているように感じます
被ターンオーバーの回数は減った一方、ハンドリングエラーはまだ残っているので、改善点はまだまだ見られるのかなとも思いました
ディフェンスに関して、正直なところ明治のDFの良さは流経戦ほどは見られませんでした
タックル成功率は大きく下がり、東海にDefenders Beatenをされることが目立っていたように感じます
流経戦との違いを考えると、「ペネトレーターの有無」「相手ランナーのバリエーション」などを自分としては考えました
東海は先述した通りNO8の選手が力強く前に出ることができる他に、「スピードランナー」と「ステッパー」に大別できる選手がBKにも豊富にいます
特に10番の武藤選手にやられるシーンが若干目立ったように感じました
そのため、まだ明治のFWとBKの間のコネクションが切れたり、選手のタックルレンジが若干狭かったりしているのかな、とも思います
セットピース
明治はスクラムが強かったですね
以上!
まとめ
展開としてはいい意味の打ち合いになったように思いますが、LinebreakやDefenders Beatenなどの相手を崩した回数がともに多く、両チームともに若干の課題を抱えることになっているのかなとも思います
両チームはU20にも選手を派遣していたりとまだ出ていない選手がいるため、他の大学と同様に他の試合も順次見ていこうと思います
今回はライブスタッツに挑戦してみましたが、ミスなどもありうまく成功させることができませんでした
今日の経験を糧に、精度の高い情報を素早く伝えることができるようになるまで頑張ります
それではまた!
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