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それぞれの女性の歴史は全女性へのエールとなって循環する

ウチのエステにいらっしゃるお客様は20代~70代と幅広いんですよ。
首肩のマッサージをしていると30代~50代前半くらいまでの皆さま、お疲れやコリが半端なく凄いんです。
本当に仕事に育児に家事にと休む間もなくフル稼働で。
もう100%、ストレスがすごいって。
わたしたち女性って、マルチタスクで器用な方が多いので始終あれもやらなきゃ、これもやらなきゃってついついなっちゃうんですよね。
わたしもなかなかお休みの日でもゆっくりできなくてね。

担当してくれたチーフとフェイスケアやデコルテケアをしてもらいながらのお話。
ケアが気持ちよくて寝てしまうこともあるのだが、起きていれば大体世間話とか美容ネタとか、近況とか割と軽いお話を楽しむ時間。

でもね、60代、70代のお姉さま世代のみなさん、お仕事もリタイアされて、口をそろえたかのように、ストレス全然ないのよ~、毎日楽しいわっておっしゃる。
それでわたしがホルモンバランスが崩れて体調の波なんかのお話をすると、30代、40代が一番しんどかった、頑張っている間に歳はとったけど、仕事辞めてからは元気なんだって教えてくださるんです。
中にはいろんな病気やメニエール病になったりしたけどストレスなくなって、今は全快したわよ、とか。
お客様に励ましてもらったり、今はそんなことがあってもよくなるわよって、人生の道筋を教えてもらっているんですよ。

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チーフの話にお姉さま方からのエールを感じる。
もちろん「エステに通うくらいの経済的時間的余裕のある」人たちはごく限られた存在なのかもしれない。
それでも、生きる証言者だ。

そんな人生の先輩のような「お姉さま方」との接点やコミュニケーションがもっとあれば、今の30代、40代、いや10代・20代も「女の一生」の実際をリアルに知って、目の前で精一杯だったり、先が見えなくて不安を抱えるままの現状が、少しは変わるのではないかと思った。

もちろん、今の女性が、シングルでも既婚でも、子どもがいなくても、いても、社会の不条理的な部分をかなり引き受けているいびつな社会構造は変わる必要はあると思う。
夫婦別姓、管理職比率、議員比率、正社員比率、平均賃金額。
ちょっと考えるだけでも本来は個人の尊厳や能力といった男女差に関係ないことが、こんな形の端々で蔑ろにされてきた社会。
でもそんな中でもたくましく生き抜いてきた女の先輩たちにもっと光を当てて、おひとりひとりの歴史を共有して、次の世代の力の原動力になればいいいなと思った。


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