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創作にドラマあり 厳選記事集

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2020年12月4日~2021年1月8日にかけて、noteとUnity Japanで実施したお題企画「#創作にドラマあり」において、選者であるUnity Japanが厳選した記事… もっと読む
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固定された記事

100日間マンガを描いたら、キャラクターがこちらに語りかけてきた

水島新司は、原稿を描き終えるまで、そのストーリーに出てくる試合がどんな結果になるのかわからないらしい。 浦沢直樹は、自分のマンガのキャラクターがいつも勝手な行動を取るので困ってしまうそうだ。 「左ききのエレン」のかっぴーさんはインタビューで、「脳内にいるキャラクター達が会話しているのを聞いてセリフに書いているだけ」と言っていた。 いや、さすがに無理あるでしょ 正直そう思ってました。物語やキャラクターは作者の頭の中から生み出されるものなのだから、キャラクターの発する言葉はお

【PCプレゼント】お題企画「#創作にドラマあり」の優秀作品を選びました!

3回連続でnoteさんと共催してまいりましたお題企画の第3弾。 12月4日〜1月8日まで実施しました「#創作にドラマあり」における、Unity推奨パソコンを贈呈する優秀作品を選定しました! ■「Unity推奨パソコン」とは? 主にはUnityのカリキュラムを実施する学校法人・教育機関が最適なコストパフォーマンスのパソコンを購入できるために設ける基準で、パソコンメーカー各社さんとの協力の下でベンチマークを実施し、水準に達した製品に「Unity推奨パソコン」を付与しています。

米国のコミュニティシアターでミュージカルに出演して感じた地域づくりのヒント

アメリカには多くの地域にコミュニティシアターがあります。私が2012年に大学留学していたモンタナ州にもコミュニティシアターがあり、オーディションに受かれば誰もがそのシアターでミュージカル活動や公演に参加できました。 モンタナといえば、町で一番高い建物は大学の寮、大学のキャンパスには鹿とリスが歩いているくらい、アメリカでは「田舎」の代名詞として語られます。そんな大自然に囲まれた広大な州でも、コミュニティ劇場が存在するんです。 私は留学時に課外活動としてそのミュージカルに参加

9枚の年賀状

高校3年生の冬。 一年前には想像もできなかった大学進学の夢が現実のものとなり、新たな始まりに胸を高鳴らせていた。 そんな新しい一年の始まりに届いた9枚の年賀状。 差出人は同じ高校のクラスメイトからだ。 差出人の下には、1/9や9/9といった数字が書かれている。 裏面を見てもやけに白い部分が目立ち、ところどころに黒い線があるだけだ。 一体、彼女は何をよこしたのだろうと思いながら、再び、表面の数字に目をやった。 あ、これ、もしかして ピンときた私は年賀状をこたつの上

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姉ちゃんの夢を勝手に追いかけたらいつの間にか一人で歩き続けてた

ロボットコンテストで見た息子の成長

 息子が小学5年生の頃。夫が審査員を務める、地域のロボットコンテスト(通称:ロボコン)に好奇心を抱き、参加したがった。  2人一組が基本で、小学生は親子で参加する子も多かったけど、息子は同級生と参加することにした。  与えられた最低限の道具に、条件内でならプラスしても良いけど、息子の友達も息子も、なかなか特別なアイディアが浮かばないようだった。  日々、ウチで待ち合わせては、二人で作る。  でも元々、学校から帰ったら一人で遊ぶか、私と遊ぶかを選ぶタイプの息子。仲が良い友達とも

売れない漫画家である私が30年漫画家を続けてこれたワケ

あんまり大きな声では言えないけど、実は私… 漫画家としてデビューして30年も経ってしまいました。 普通の作家さんなら「30周年おめでとう」とか労いの言葉を受け取れるのかもしれないけれど、「おめでとう」なんて言葉、絶対受け取れない。 だって、なんてったって、私はずっと「売れない漫画家」なのですから。 「売れない」ということは漫画家として…社会人として…人間として恥ずべきことであり、いつまでたっても何も成し遂げていない中途半端な人生を歩んでいるのでは…と、いつでも不安でした

先生と出会えたことこそ「ドラマ」だった。

#創作にドラマあり そのテーマを見て、「M先生のことだ」と思った。 先生と過ごした時間は、映画のように美しく、思い返すたびに胸が熱くなる。 1・愛に溢れたM先生。M先生との出会いは短大時代。『創作表現・脚本』という授業だった。 私の通っていた短大は、編入する学生が多いせいか、様々な分野の授業があった。そのひとつが『創作表現』。脚本だけでなく、小説、パフォーマンス、映像などがあり、それぞれ現役で活躍する作家や映画監督が担当していた。 M先生は『創作表現・脚本』を担当する先生

息子がお菓子づくりが好きになったきっかけはジブリとチョコレート

今回は創作にドラマをということで クリスマスにぴったりな1品を 作った時のドラマをご紹介! 我が家の息子はおかし作りが嫌いだった。 何が嫌いって コンビニで売っているお菓子は どれも美味しく買えばすぐに食べられる。 なのにわざわざお菓子を作るのが 時間がもったいないと思っていたのだ。 ちなみに我が家の息子は6歳だ。 6歳でなんでこんな考え方になったんだ。 そこには普段のお菓子に囲まれる生活にあった。 息子はお菓子がだいすきで 妻の知らぬ間におばあちゃんが買ってくる

ドラマチックでドラスティックな2020

ウソみたいな、夢のような2020年が瞬く間にわたしを駆け抜けていった。 昨年のとある日、ドラマチックに自然発生的に『心灯杯』というイベントが立ち上がった。 立ち上げたのではなく、“立ち上がった”というのが適切であろう。 『心灯杯』というのは、創作落語を執筆するイベントである。 ある時、何気なく「こんな落語聴いてみたいんだ」とnote上で呟いてみたところ、それに応えるように数名のnorterさんがササッと落語台本を作ってくださったのだ。 そのnoterさんたちの“洒落

娘の作った物語が私の心を強くした

「私、今生きてるなぁ。」 思わず呟いてしまった今日この頃です。 数ヶ月前、病状が酷く 「これ以上生きていても家族に迷惑かけるから死んだ方がいい」 きっぱり、迷いなく思っておりました。 NHKで放送された 安楽死の番組を家族で拝見し 「私もこの人と同じ気持ちなんだよね…」 真面目に言いました。 本当に死に向かって一直線でした。 (筋痛性脳脊髄炎の患者さんは 自殺者が多いと後から知りました) 365日24時間 痛みやだるさ、考えがまとまらない しっかり診てくださる病院はない

ゲーム制作という戦いの中で僕はベホイミを唱え続ける

noteで初めてちゃんとお題に対して書いてみようと思います。 お酒を飲むとね。 昔話をしたくなるんです。 どうも、ゲーム会社のバックオフィス担当、ねじおです。 名前の通り後方支援が私の仕事です。 (ドラクエでいうと、僧侶か遊び人ですw) 今日書いてみる話は私が人事になって1年目に起きた、ゲームプランナーの若い男の子、パンダ君(仮称)とのお話です。 ●前提:ゲーム開発は過酷であるそもそもですが。 だいぶかなり非常にマシにはなりましたが、 ゲーム開発は過酷です。 もは

1993日間、毎日絵を描き続けて得たものは画力ではなかった。

こんにちは、Minamiです。 年末ですね。 さて、今回の記事。 タイトルの通りですが、1993日間つまり約5年半もの間、1日も欠かさずに毎日絵を描いてSNSに投稿していました。 今回はこの挑戦で得たものについて書いていこうと思います。 少し長いですが、お付き合いください。 全ての始まり「明日で終わるやつ」というツイートとともに1枚の絵を投稿した。 いやインスタページやないかい。 (ツイートはね、現存しないのです…。そんなことは置いといて、話を進めます。) 2015年

【#1-1】ロケの手ごたえゼロだった「水曜どうでしょう」の新作は、なぜ、おもしろかったのか

嬉野珈琲店へようこそ。 マスターは大の珈琲好きである「水曜どうでしょう」カメラ担当ディレクターの嬉野雅道さん。店ではこだわりの珈琲を淹れながら、マスターが人生のあれこれについてじっくりと語ります。マスター独特の視点から語られる、胸に詰まった息がすっと抜けるお話――。本日は、「水曜どうでしょう」でおなじみの人たちとのお話です。 2年間も編集を放置していた「水曜どうでしょう」の新作さて、気がつけば今年も師走の風が吹き、はや12月、2020年は、まもなく終わろうとしていますね。