マガジンのカバー画像

掌編小説

11
僕の書いた掌編のお話。なかなか明るいお話がないのはそれが書けないからです。それでも面白いと思ったらフォローお願します。随時更新されていくのでよろしく。
運営しているクリエイター

#日記

平和

平和

今日もこの国は平和だ。争いも起きなければ、格差も存在しない。なのにどうしてここで生きるのは苦しいのか、それはもう死んでしまいたいくらいに。それでも生に縋りたい、いや縋らなければならない。なぜなら約束の期限はまだ過ぎていないから。少なくともあと100日は生きなければ。。。

今でもあの瞬間は現代映画のようなグラフィックを保ちながら、僕の脳裏から消えることはない。ここにも技術革新が存在するのだろうか。

もっとみる

飽き性

俺は飽き性だ。本当になんでもすぐに飽きてしまう。ゲームも、勉強も、何もかも、すぐに飽きてしまう。

この前だって、友達?みたいな存在のやつに
「このゲーム絶対はまるからやってみ」なんて言われたけれど、今はもうやってない。

なんでこんなに飽き性なのかとも思ったが考えてみても思い出すことは叶わない。少しだけボンヤリと、それでも霞がかって、はっきりと輪郭を見出すのは困難なのだが、一つだけ確かなことがあ

もっとみる

俺は雨は嫌いだ。あのうるさい音、曇天とした空、まるで地球が泣いてるみたいなんて言うが、まさに言いえて妙とはこのことだろうか。いや実際泣きたくもなるのだろう。

そうでなくとも人間は一生の内、16カ月は泣いているらしい。そして涙が流れるときは3つに分類できる。それは感情、刺激、正常化の三つだ、これはあくまで専門語ではなく、俺が名付けたものだが、最初の二つは分かるだろう。正常化とは目の保護や栄養の補給

もっとみる