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少食を愉しむ

少食を愉しむ シンプルにやせる、太らない習慣
ドミニックローホー/原秋子(訳)・幻冬舎
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前回「粗食」についての本の感想を書いたんですが
https://note.com/unisindo/n/n2912c0bbf5e0
その流れで読んだ本。「粗食」てのは食材とか食事の質・内容がシンプルて意味で、少食てのは量の問題ですよね。わたし自分では明らかに食べる量が多いんだろうなてのが感触なので、量について、を意識してみたいと思い、こちらの本を手に取りました。ただ、量についての話題よりも質や生活習慣についての話題のほうがトータルでは多かったかな。なので「少食の推奨が中心の減量情報本」て思うと丁度いいのかな。
ちなみにオープニングに「この本はダイエットの本ではない」とありまして、医療的な治療を要するなら医者に行けとあるので、半分ぐらい娯楽のつもりで軽く読み始めるほうがいいかもしれないですね。

翻訳ものの本の傾向として、文章量がちょっと多いです。やや厚いのでそこはご注意ください。文字は読みやすいサイズだし、文章も優しい書かれ方なので、読んでてそんなに
「うへぇ…」
とはならないのでそこはご安心を。翻訳ものなので、例に挙がる食材は少し日本とは違うかな。いちおう日本向けに調整はされているとは思いますが、横文字多いてのは事前に頭に入れておくと良さそうですね。そこは自身の食の傾向に脳内で置き換えつつ読むといいかもしれません。
章は全部で9つ、小見出しは各章に2~4ほど。話題の数は多いです。結構な情報量のつまった本でした。ただ、実にシンプルな結論といいますか、こちらも「習慣」がキーワードになります。そうなんですよね、食事ですからね。日々の癖の見直しと改善が一番効果的なんですよね。わかるわかる…

基本的には上記にあるように、章ごとにテーマを決めての記述です。体重が多いとどういったデメリットがあるか、痩せてる人はどういう生活が基本なのか、栄養素とは、質とは、といった「情報」と、食べ物ノートをつける、生活のどこをどう見直すか、食べる量をどう減らすかなどの習慣調整のための「行動」がおおまかなポイント・区分でしょうか。
後半はそれらに伴うメンタル面のケアの仕方や説明、対策など。ただこれも情報と行動に分けられるかな。書いてあることが多いので
「あれもこれもしないと…こんなに色々するのは自信無い…」
てなっちゃう完璧主義やら今ですでにくたびれている人は、あまり熱心に読むと参ってしまうかもしれないなあ。
逆に情報・予備知識が全然無いて人はこれにまとまっているので、一冊あったら便利な本かもと思います。本てね、相性があるからね。

習慣の構築やら一日何食がいいのか、カロリーは気にする?運動は?食材は?という点は著者さんによってブレや好みの手法があるんですが、絶対ブレない情報の一つに
「砂糖には気をつけろ」
があって、こちらの本でもある程度のページを割いて砂糖についての注意があがっています。不変…これだけは不変だね…ただ砂糖と糖質についてはちょっとひとジャンルあるのでここは各人ちゃんと調べて体に負担が大きくない形でね…

不変な情報&これこそタイトル通りなんですが
「いくらヘルシーなものでも食べすぎると太るからな」
といった当たり前のこともはっきり書いてくれてます。
我々、食べすぎてるんだぞ、と。さぼってるんだぞ、皿全部たいらげなくていいんだぞ、ホントはちょっとで足りてるんだぞ、等々。先の本もなんですが、結局のところ「当たり前を適度な加減で」て生活してたら安定するよ、以外の情報てそんな無いんですよね。
当たり前なんですけれど、こういった本を読んだから痩せる、てものではなくて、あくまでも今の生活の見直しのきっかけなんですよね。つまり、ずれた自分を基準とか普通にどれだけ補正していけるか、ちゃんとそこに向かって動くことが出来るかなんですよね。

こちらの本、習慣見直しが長く続けられるものになるような書き方をされています。短期の場当たり的な行動のものではなく、それこそ生涯続けられるような習慣の構築をしようねて話なので、この本の内容通りのことではなくても、自分で自分にマッチした良い形を作っていこうね、そんな相談相手です。

わたし?とりあえず食べる量減らすよ!!!!!(一周回ってタイトルに戻った)

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