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トマトの脇芽を簡単に発根させて挿木で増やす方法

今年でトマトの栽培は3年目です。1年目は隣りの畑のじいじにもらった「アイコ」と思しきプチトマトを苗から栽培し、昨年は固定種のワーンミニトマトとマティナトマト(中玉)の種を購入して栽培しました。

そして今年は昨年の2種から自家採種した種で苗を育てつつ、新たにポンデローザ(大玉)とマイクロトマトを栽培しています。すべて種を蒔いて、苗を作って栽培しています。

トマトは挿木で株数を増やせる

1年目はトマトの栽培に関する知識は皆無で、脇芽というものが生えてきて、それを適宜カットしなければならないという超基本的なことさえ知りませんでした。

そのため、数株植えたアイコさんは、すべてがモジャモジャになり、トマトの畝全体がカオスと化しました。栽培の途中で「どうやら脇芽というものをカットして、2本立てとか3本立てとかにするらしい」と知ったころにはもう手遅れで、トマトジャングルはシーズン終わるまで手が付けられない状態になりました。でも、この年は大量の収穫がありました。

2年目、つまり昨年は、本を買って読んだり、プロの農家の方たちのYouTubeも参考にしたりして、いろいろと調べて学習して、脇芽をカットしながら栽培しました。

そこで、ある方の動画を観て「トマトは脇芽を花瓶に挿しておけば根が生えてきて、それを植えればまたトマトが収穫できる」ということを知り、なんて面白いんだとさっそくやってみまることに!

小さな脇芽は根が出ないけど…

昨年、私が試したのは、大きく育った脇芽から、まだ若く小さな脇芽まで、あらゆる脇芽を水につけ発根を促すというもの。

しかし、この策は大半が失敗に終わりました。若い脇芽からは根が出ませんでした。しばらく水に浸けておくと、茎がドロドロに腐って枯れてしまいました。

そんな訳で、昨年は打率が極めて低かったですが、それでもうまく行ったものは今年の年明けまで実を収穫できました。最後に収穫したのはなんと1月10日!ただし、赤くはなりません。緑のまんまでじわじわ熟して大きくなりました。下が、脇芽から育てて最後に収穫したトマトの写真です。

真冬に収穫したグリーントマト

この緑のトマトは、輪切りにして衣を付けてフライにすると大変味わい深く、その昔観た映画「フライドグリーントマト」をついに実現したことにちょっと感動しました。しかもこの熟していないトマトから採った種も発芽したので、今年また、このトマトの子孫が育っています。

脇芽を確実に発根させるには

やや脱線しましたが、本題の脇芽から効率良く根を出させる方法をご紹介します。今年、栽培する中で発見しました。

まず、脇芽はかなり育ったもので、生えている茎に近い部分を触るとブツブツがうっすら出ているものを選びます。ズバリ、このブツブツが発根する前の根です。茎から生えている時点で、もう発根する気満々の脇芽を選べば良いということです。

次に、この脇芽をたっぷりの水に浸けないことが重要です。下の写真のように、花瓶の底から2、3センチも入れておけば十分です。

その理由は、トマトの根は、水に浸かっているよりも上の部分からたくさん生えてくるから、です。

脇芽から根を出すトマト

上の写真は、水面より上の部分から発根し始めた状態です。じいさんの無精髭みたいやなと。

脇芽から旺盛に根を出すトマト

こちら↑は、そこそこ水が入っていて、水面下でも根が出てきていますが、水を足した状態で撮影しただけで、もともとは長い根っこが出ている部分は水面よりも上でした。

そこそこ根が出れば、後は植えるだけ

この最後に載せている写真くらい根が出たら、後は土に刺しておけばOKです。さすがに初めから炎天下に放置すると萎れますが、根付くまでは半日影で適当に水をやっていれば、数日で活着して生長し始めます。

挿木したポンデローザトマト

↑これは、最近挿木したポンデローザトマトです。

挿木したマイクロトマト

↑こちらはマイクロトマト。

いずれも今頃の季節に挿木すれば、第二弾、第三弾の収穫を十分に見込めます。季節の最初に植えた株が疲れてきた後も脇芽の挿木から収穫が可能なのはありがたいです。

それにしても、トマトの生命力恐るべしですね。そしてめっちゃおもろい!何なん君ら?!って聞きたくなるし、葉が茂り、根がワサワサ生えてくると、毎回ワクワクします。トマト栽培されている方で、脇芽を増やしたことのない方、ぜひお試しください!

おまけ。ミニトマトを甘くする方法

ミニトマトを3年栽培して、フルーツトマト並みに甘く育てられるようになりました。その方法を、こちらの記事で紹介しています。

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