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定型詩、歌詞、詩全般です。
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記事一覧

悪意が辿った未来の回想

憎しみと悪意をもったひとりの放浪のならず者と 七つの海を航海することを夢想していた異国の…

梶薪七竈
2週間前
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無題

私は夢見る 大気 水 土壌は 人類が繁茂する前であるかのように 澄み清く豊穣で 緑濃く 鳥…

梶薪七竈
3週間前
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物語の精霊

ありふれた小話を 火に焼べる 葡萄の蔓ほどよい薫りはたたぬが ポウッツと 瞬間はぜては 物…

梶薪七竈
1か月前
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岸辺

生のいみを知ってください 今度きみと会う時には 鳥がさえずり 花が咲き乱れているというか…

梶薪七竈
1か月前
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鳥類って謎がおおいですね

小川に沿って家路を歩く 夜中だというのに  小鳥のさえずりが歩調にあわせて ずっとついてく…

梶薪七竈
1か月前
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鐘楼

 教会の鐘が接収され、街のうわさは人を辿るようになった。 喪を、安息を伝え赤茶色の屋根が…

梶薪七竈
1か月前
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ゆくゆくみちゆき(いちおー定型詩)

ゆくゆくみちゆき ゆきとまみえおり とおめはくゆるし どんどこふるふる あのひとはこぬか こぬひとたゆたう にしのもえるくに まほろばのみかげ あずかりしれぬの かのひとのこころ せつるのわがまな かしこにかれみて さかのぼるわらわ いくせかけのぼり はいぎょになって ふゆだまりいでて もえるかのだいち こいしくこがれて えりそでほつれし かのひとまつまに つとみもはらわず ゆきつむわすれて にじむのわがまな のびにおうていた ひのおちたくにで ねつかぜおよぶに ここ

夜のにおいがするころは(楽曲詩)

 二十歳の頃に書いた詩なんだなこれがっ。  定型、CFGのスリーコードで歌えるかと。  ラス…

梶薪七竈
2か月前

この国で抑留される(詩)

熊本が災害に襲われた時 決壊しそうになる感情を押し殺してカメラに向かい語りかけていた 同胞…

梶薪七竈
2か月前
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