無題
私は夢見る
大気 水 土壌は
人類が繁茂する前であるかのように 澄み清く豊穣で
緑濃く 鳥の群れ ミツバチは飛翔する よ
なにかの為に 殺しあうことは絶えて久しく
理智や慈愛が行き届きわたり
人は同胞のため 生産活動に従事すること
それを必要なだけこなし
よろこびの共同作業が集いを包む よ
最低限の物質的なものは 保障され
おもいわずらうことなく
たかだか100年ばかりの生ながらも人は
安寧と感謝 幸せと平和のなかにある
土地が養えるよりも無思慮に人間は繁殖することはなく
環境は保全 維持され
種の多様性は保たれ
継続的に人の都合で利用できるように というお題目ではなく
敬意を持ち 絶滅すること無きようこころを砕く
おとことおんなそのほかのもの 愛と調和が流れ往還し
根源ではひとつであることへの理解へから 仲睦まじい よ
陰と陽 対極の相が円環を描き
歴史的 貶めれれた聖なる女性性 そして男性性は
その本来の生命力 生きることのよろこびに 触れる よ
ひとは 生命の神秘なちから溢れる恍惚のうちに 暮らし
尽きることなく 満たされ続ける感覚のなかで 生を終える
善悪の分離思考 宗教の教条主義に対する信仰 貨幣信仰
それらが生む 進化の遅れと創造的認識獲得への妨げ は克服され
地上にあることの 閉塞感
お金がないことくらいで人は死なねばならぬ社会のありよう
絶対的なシステム上の 愛の欠如は薄れゆく
わたしが生まれた時 すでにそうだった
何故 そういうありかたを甘んじてつくったのか
まったくわからなかった
日常意識をはなれ
星々をもつくりたもうた 創造意識の愛が 孤独のなかで
ひとをつらぬき 閃光が霊的意識サイドに 散る
妙なる慈愛の響きの横溢に
ひとは すべてを 顧みる
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