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掌握小説 小話 エッセイ 音楽まとめ

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300文字~程度の文章小話エッセイをまとめてみました。
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記事一覧

本のご紹介7

 「ウィリアム・ブレイクの芸術」 アンソニーブラント:著 岡崎康一 訳  18世紀から19世紀…

梶薪七竈
6日前
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私家版グレープフルーツブックその1

 朝自宅を出る時、外界の放射能汚染が数年ぶりに許容値を下回って初めての野外への徒歩移動の…

梶薪七竈
7日前

大学時代の寮生活の一幕(500文字)

 小生が通った某大学の陶芸の里に位置するとある寮では、工学部農学部移行組まじえ300人程…

梶薪七竈
7日前
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薬剤師の怖い話(レプリコン)みのり先生の・・

2024年9月23日の、みのり先生の診察室ブログの話題です。  シェディング・ワクチン伝…

梶薪七竈
8日前
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クスッとくるのは勝新太郎のこと

 なんど思い返してもクスッと笑ってしまう記憶に残ってしまう記事があり、そういうことで思い…

梶薪七竈
7日前
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くますけ・うさこの部屋その11

🐰名前をつけた途端、「それ」は別のなにかになってしまい、原初そのままの姿ありようが言葉の…

梶薪七竈
12日前
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くますけ・うさこの部屋その10

🐻うさこさん、火星は大変なんだ。 🐰あらそうなの、どうしたの? 🐻気圧は低いし、食べ物は無いし、夜は寒いし、暴風が吹くんだ。 🐰ふうん、じゃあ月は? 🐻月はね、うさぎさんがいるつまり動物が生きてゆける空気があること確定、餅があるつまり食べ物がある、したがって稲作がある、きな粉ずんだ味噌みたらし納豆すらあるきっとだって餅だけ食べるって想像したくないでしょ、臼やキネの原始的な道具の文明はあって、あんなにあったかい感じで明るいことがあるからきっと寒くなくって、うさぎさんの耳がそんな

くますけ・うさこの部屋その9

🐻むしゃむしゃ、お弁当おいしいなっ。 🐰(そろりそろり)く・ま・すけさん! 🐻うわっ吃驚し…

梶薪七竈
2週間前
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とある神社の母と幼い手(300文字)

 とある神社で子を連れた母親を見掛けたことがある。  水面に浮かぶ水鳥が人影から離れた向…

梶薪七竈
2週間前
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とある紙っきれの読後感想

とあるたまごパック同封の紙っきれ 著者不明  そこまでだっ楽しませてもらった。  うっか…

梶薪七竈
3週間前
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文明と生態系(400文字)

 鹿野司さんというサイエンスライターがいらっしゃった。  SFマガジンでのコラム連載などし…

梶薪七竈
3週間前
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国際通りにて(300文字)

 与那国へのキビ収穫の援農への途上で本島にある大学の学生寮に一晩の宿を乞うた。  国際通…

梶薪七竈
3週間前
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バンド解散の危機(300文字)

 大学時代に太郎とモンゴルは二人でバンドを組んでいた。  バンド活動に解散はつきものでそ…

梶薪七竈
3週間前

異世界の実感

 311の震災数日後に原発が爆発するだろう予測のもと、放射能を避ける為に北にある隣県で一週間車上生活をした。  沢山の犠牲者が出ているだろうことを悼みながら、北に向かう車中で数時間只々、光を降ろすある簡素な文言の祈りを心の中で続けていた(特定の宗派である、とかではない)。  突如上空まで広がる巨大な映像が見え、脳の中からずっと雲の上へと繋がる光に、数百ものクリオネのような形をした1~2センチ程の大きさと感じる透明な生物が群がり来て上空へ心なしかゆっくり登ってゆく視覚映像(はっ