LINEはオフラインに浸透するのか?日本版アフターデジタルな観点でのLINE API事例(2020/10/14版)

【はじめに】

上記前回の記事から二ヶ月経ちましたが色々アップデートがありましたのでご紹介!
オフラインへのLINEの導入方法に関しては

がご参考になるかと思いますので上記noteも参考にいただければと。
なお今回はあんまりアフターデジタルは意識していません汗

【「LINE SMART CITY GovTechプログラム」ソースコード提供本格始動 】

7月21日に事前登録を開始して以降、自治体、開発事業者等より60件を超える問い合わせをいただいている(10月12日時点)、行政向けの無償でソースコードを提供するプログラムです。
UXのベースになるのは福岡市様のLINEアカウントとなり、利便性などはお墨付きです。


ソースコードの提供形態がAWSのサーバーレスアーキテクチャーを活用し、ランニングコストを通常のWEBサーバー型で運用するよりも安価になりやすい事も特徴です。
このプログラムを修正して、他のクラウドでも使えるようにもなりますが、PR記事の中でもAWS様が一緒に説明会を開催するなどPF側のフォローもあるかもしれませんね。
なお平井卓也 デジタル改革担当大臣からも

「多くの方が使っているLINEはいわばひとつのインフラになったと感じており、安全・安心で便利な社会をつくり国民を幸せにするために、官民連携で知恵を集め、デジタル技術を活用してGovernment as a Serviceを一緒につくっていければと思っています。」

と嬉しいコメントをいただいています。

関連記事

【都城市がLINEミニアプリを導入】

行政関連では前回の記事でもピックアップしましたが、マトカというLINEで順番待ちできるサービスが都城市の役所で導入され三密対策に役立っています。このようなサービスはネイティブアプリを個別にインストールさせるのもユーザー体験的に微妙ですし、WEBベースのプッシュ通知だと通知が届きにくいしメールアドレスの登録でメール配信での通知も前まではスタンダードでしたが、LINEミニアプリの登場によりインストールレス&通知実現がシームレスかつ届きやすい特徴により、ユーザーのUX向上の観点からネイティブアプリやWEB・メールから置き換わっていくと思われます。

関連記事


【全国初、西鉄電車LINE公式アカウントに きっぷの検索-支払い-特典スポットのナビ機能】

先ほどの「LINE SMART CITY GovTechプログラム」はLINE福岡の取り組みですが、上記は西日本鉄道様とLINE福岡が行う取り組みです。

「お得きっぷ」の購入が「いつでもどこでも」LINEで可能に
LINE 公式アカウント内で、西鉄電車の乗車券と観光体験がセットになった「お得きっぷ」の情報をご確認いただけます。さらに、これまでオンライン決済ができなかった西鉄電車の「お得きっぷ」がトークルーム上でLINE Pay支払いが可能に。24時間どこにいても、きっぷを購入できます。

電車系はJR東日本様や東急電鉄様の券売機チャージなどがリリースされていますが、MaaSのような取り組みもLINEで解放されているAPI群を使いLINEのUI上で今後実現されるのかなと思います。

【日立、LINEでエレベーターの呼び出しと行先階登録が可能なサービス】

LINEアプリによる呼び出しについて、利用者はまず、エレベーターホールなどに用意したQRコードを読み込み、利用したいエレベーターのLINE公式アカウントを友だち登録する。 実際の利用時には、トーク(メッセージのやり取り)でエレベーターの呼び出しと行先階の登録を行うことで、ボタンに触れずにエレベーターを利用可能。自宅や職場など、利用機会が多い建物のエレベーターのLINE公式アカウントをあらかじめ友だち登録することで、よりスムーズな利用ができる。

ちょっと変わり種ですが、今までになかったケースとしてご紹介。エレベーターのタッチレス化のアプリをLINEで実現。
QRコードを読み込むとサービスにすぐにアクセスできるので、オフラインのタッチポイントそのものがサービスへの入り口に。
今後のビジネス的な派生としてはビルのエレベーターをサービスの入り口にテナントさんや施設の連携が考えられますね。
「マーケティング近視眼」でも取り上げられる内容かもしれませんが、エレベーターのみで定義するのか、エレベーターをサービスのタッチポイントとして定義するのかで今後変わってくるかもしれませんね。

【【Entertainment】LINEが挑戦するエンタメのDX化とは?】

松竹さんとは、バーチャル劇場とか、劇場のスマート化など、「どういうお客様体験を届けるか」についてはよく話しています。
劇場のスマート化は、コンタクトレス(非接触型決済)でなければ成り立ちませんが、一方でチケットを「もぎる」みたいな、ハートウォーミングな体験も大事です。

まだ発表されたばかりですがオフラインの劇場に関するコメントも記事の中にありこういうところからもDX文脈で変わっていくのかなと。

関連記事

【最後に】

でも取り上げられていますが、今一度ユーザー観点でのサービスのチャネルの提供方法は事業者毎に検討されるべきかと思います。
将来的なイメージがないから制限のないフルスペックが実現できるネイティブアプリでとりあえずリリースって話やロイヤルカスタマーはネイティブアプリをインストールしてくれるって話は企業の企画者の考えであり、本当に実現したい事があるならば、それをユーザーの方に届けやすい仕組みで提供すべきかと思います(特にオフラインでのサービスは)。
ユーザーは今後も良い体験でかつフリクションレスなサービスを求めてくると思います。
そんなユーザーニーズを実現する為にLINEのAPIを活用いただき、フリクションレスな御社のサービスの実現の手助けになればと思います。















この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?