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DAY1.片耳イヤフォンと血管の叫び

2019.12.12

数日前、耳の違和感が酷くなったため耳鼻科を受診し精密検査を行なった結果、ストレス性難聴と診断されていた。
軽度なので、治療というより神経保護する薬と血流循環をよくする薬をもらった。「一番大切なのはストレス解消、ゆっくり休養すること」と強く言われた。
とても難しい課題に思えた。経過観察という形で来週再診となった。

ストレスか、、。このご時世、ない人なんかいるのであろうか。
まあ、だいじょうぶだろう、軽度だし。

そんな気持ちで過ごした、ほんの数日前。

しかし一昨日、目が覚めると

右耳からはたまごっちが死んだ時の止まらぬピー音(世代か)
左耳からは音姫が流れ、周りの音とひどい反響

これはさすがにまずいな、と思い再受診へ。

すると結果は、

「今日から入院、ですね。」

面食らった。
しかし、人は驚くととっさに笑ってしまいながらも冷静なのだな、とも思った。仕事のあの案件どうしよう。ああ、今週・来週と、たくさん楽しみにしていたイベントがあったのに。それにお金はいったいいくらかかるんだ。。保険掛け捨てでも入っときゃよかったな、、あああ。
(保険入っていない人へ 若いからとか病気しないからとか抜かしてないで、掛け捨てでいいので保険入ったほうがまじでいい!明日入院するかもしれないよ、わたしが証明です。)

なーんてことがグルグルと頭の中に流れていた。

突発性難聴としてはあまりにも進行が遅いので他の病気の可能性もあるけれど、いずれにせよステロイド療法を行うことに変わりがないので点滴にて行うこととなった。
もし突発性難聴の場合、治るのは1/3。つまり3人に1人しか完治しないそう。早期治療が鍵となってくる。

まあ、大丈夫、きっと大丈夫。

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それから一時帰宅をして荷造り。
ゲストハウス行きまくっていたおかげか、パッキングは苦労しなかった。

そそくさと病院へ戻り、点滴へ。

これが、本当に苦痛!
わたしは血管が細いらしく、点滴ルート留置に看護師さんを困惑させた。

ブスッ  「痛くないですか、、?」
(針刺されて痛くない人いるのであろうか・・と思ったけど調べてみたら、うまくいくと痛みはないみたい。)

そして3度目の正直で留置できた。
わたしおばあちゃんになったら、本当にやばいな、、と痛感。
健康でいないとね。
(歳取ると血管は細くなりがちなので)

もともとアピスタンディン(血管を拡張し、血液循環を良くする点滴)自体、血管痛が起きやすいらしいのであるが、失敗の箇所は青痣と化した。
7、8時間ずっと筋肉注射をやっているような感じ。
痛みの気を紛らわすためには、Twitterしたり、絵を描いたりしないと耐えられなかった。

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(痛みながら描いたので、、、見事な斜めっぷりを強制的に直した)


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正直、入院というワードはマイナスにしか捉えていなかった。
しかし実際は、3食ご飯頂けて、のんびりできて、生活習慣を正せて(起床6時・消灯21時)、優しくしてもらえて笑、悪いものばかりではないなと思えた。

まぁこれは入院期間がざっくり決まっていることと、耳と点滴中の痛み以外は元気ということが前提だからだけど!休むきっかけができたのでね。

社会人になって、これだけゆっくりできる時間てないもんね。
合法的に休養できる。と言ってていて思ったけれど、ぶっ壊れてからじゃないと休めないという働き方改革とは一体なんなんだろうか。

DAY0.でも少し書いたけれども悪循環を正したかったので、いいきっかけだったのかな、と思えている。
職場をはじめ、いろんなところに心配など迷惑をかけてしまっているので、堂々とは言えないけれど。感謝の気持ちでいっぱいだ。

みなさんからのお声がけでとても暖かくなった。気持ちだけで本当にホカホカしていた。幸せ者だなーと改めて思えた。

言葉って刃物にもなるし、温かい毛布のようなものにもなるから不思議だなぁ。


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ほんの少ーーーしの弱音。

一昨日の夜、大好きな甥っ子の動画を姉が送ってくれた。
イヤホンは使えないので無音だったけれど幸せな気持ちになった。
それと同時に、最近少しずつおしゃべりできるようになってきた甥っ子の成長していく様をこれからも聞くこともできたらいいなと思った。“サンブンノイチ”を思い出したらほんの少しだけ涙がこぼれた。

大丈夫、きっと。
根拠はないけど、大丈夫。

だって少しずつでも確実に良くなっているもの。


#エッセイ #病院 #入院 #とは #突発性難聴 #働き方改革

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