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緊急時のリーダーシップ

 明けましておめでとうございます。窪田です。

新年に痛ましい地震、事故と続きました。皆様やご家族の安全と被災地の一日も早い復興、そして日常が1日も早く平穏に復することをお祈り致します。


今回は平時と緊急時におけるリーダーシップの違いについて考えてみたいと思います。

今回のJ A Lの痛ましい事故の裏で、客室乗務員の対応が世界から賞賛されています。


普段は温かみがある、上品で親しみやすい最高の接遇でもてなすホスピタリィのプロフェッショナルたちが、安全に対する強い使命感を感じさせる威厳と迫力に満ちたリーダーシップで、乗員乗客への被害を最小限に食い止めた姿に世界が感動しています。


まず驚かれているのが一つに「切り替えの速さ」です。お客様のリクエストにノーと言わないホスピタリティのプロフェッショナルが、緊急時にはお客様にノーと言わせないリーダーシップを発揮するために、自分自身のあり方や言動を切り替えるのは、とんでもなく難しいことだと思います。人間は自分の言動を「変えよう!」と頭で思っても、簡単に染みついた言動は変更できないからです。


また、自分の指示を聞いてもらうために、「緊急事態」ということを乗客の皆様に伝え「危機感」を共有する一方で、「絶対大丈夫」という「安心感」も持ってもらう必要があります。それも時間がない中で一瞬のうちにです。


知人の元客室乗務員の女性曰く、やはり緊急事態の訓練は、たくさんある訓練の中でも地獄のようにキツく厳しいとのこと。泣きながら、みなさん歯を食いしばりながらクリアされていくのが通例だそうです。


さて、最近ビジネス界隈では独断専行のトップダウン、指示命令型より、気づきや主体性を促すコーチング型のマネジメントが支持されています。


もちろん、変化が早い時代にチームの力を使う必要性や、若者の価値観の変化などを考えるとマッチしたマネジメントスタイルだと言えます。


しかし一方で私たちビジネスパーソンも、適切なタイミングで指示命令型への切り替えを求められるのではないでしょうか?緊急時には私たちもクライアントや部下に、コーチングではなく、威厳を示しティーチングで導かねばなりません。


しかし実際問題、緊急事態時、いざという時に自分の言動を切り替えられるよう準備をしているビジネスパーソンって、どれくらいいるのでしょうか?


客室乗務員が乗客を導いたようにクライアントや部下を「脱出ルートに絶対に導く」「絶対に生きて帰す」という強い信念や覚悟を持っているビジネスパーソンも、まだまだ少ないのではないでしょうか。


J A Lの事故が示すように、これらは日々の積み重ねや訓練でしか手に入りません。教育の質や効率に貢献すべく、今年も一年みなさんと頑張りたいと思います。本日は緊急時のリーダーシップについてでした。本年もよろしくお願いします。

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