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オンラインで出会うからこそ「いつか会いたい」が胸にひびく


現在、学校があわないこどもたちの心の居場所や学びの場を群馬県館林市の小さな白い蔵にて開室中の「まなビバ!シリウス」


対面の部を運営しつつ、
コロナ禍、オンラインの部もスタートして3年目。
全国から集まる「風のがっこう」を週2回、月曜と水曜に開室中。

この「風のがっこう&シリウスパーク」は、現在約20人ほどが「自分の参加のしかた」で参加していて、コロナにより自主休校をしているご家庭や学校があわないこ、ホームスクーリングのこなど、それぞれの背景があるこどもたちが、全国のあちこちから風のように集っている。

ZOOMで週2回・90分ずつ。
学習したり、一緒に運動したりプログラミングをしたり料理やアートを楽しんだり。

わいわい楽しい時間だ。

「自分の参加のしかた」とは
週1コース、週2コースのなかから選び、プログラムも自分がやりたいのだけ参加しているこもいる。
オンラインでの対面ではなく、シリウスパーク(風のがっこうSNS)のみ参加のこもいる。


2学期が始まる前日、
九州に住む風のがっこうメンバーが

明日の久しぶりのシリウス、楽しみで仕方ない!

とシリウスパークに書き込んでいた。
たった1行、
その文字たちから、彼の喜びが伝わってくる。

他の日には、四国のメンバーが「この前、公園に行ったよ」ってシリウスパークに画像をUPしていた。

それは、公園の砂地にかいた「風のがっこう シリウスパーク」という文字。

木の枝や小石で1文字ずつ彼女が書いたのだなあと想像すると、体の奥がじんじんする。

こどもたちにとって、
風のがっこうやシリウスパークが心の居場所であることを感じる。

こどもたちやおうちの人にとってたいせつな場所。

おそらくここが彼らにとっての灯台。

この場所を紡ぎつづけること。
明かりを灯しつづけること。

わたしたちの大切な使命だ。

先日、風のがっこうに申し込みを検討中のあるお母さんから

「(さまざまな状況のため)学校が居場所とはなっていないよう。本人が『居場所』と感じられるような場があればと考え、参加を希望」したい

という連絡をいただいた。

保護者のかたから
「このような場をつくってくださり感謝しています」
というような連絡をいただくたびに
風のがっこうの役割を感じ
身がひきしまる。


オンラインで出会うこどもたちは
みんな一人ひとりとってもすてきなこどもたちである。

画面越しなので、すべてはお互いにわからないが、

「つながっている」感覚は、ともに時を過ごし、積み重ねていくことで得ることができる。

関係性をつくることは
五感をフルに活用できる対面での出会いより時間がかかるかもしれない。


それでも

オンラインで出会うと
何人かのこどもたちがつぶやく。

「いつか会いたいな」

胸がきゅうっとなる瞬間だ。


オンラインで出会うことは
オンラインで完結することになることが多いかもしれない。

だが、
オンラインだからこそいつか会いたい。

オンラインで出会ったこどもたちに会いにゆきたい。


実際に会いに行くことができたら
互いに
人と人のつながりを色濃く感じられる。

「自分のセカイ」が、
ますます色鮮やかにうつるだろう。


人を信じるこころ

未来への希望

自他をたいせつにする気持ち

そんなものも培えるはずだ。


よく「ナナメの関係」の大切さを耳にするが

オンラインで出会ったこどもたちに会いに行けたら、平面における斜めではなく、三次元的な、立体空間としての正真正銘のナナメの関係として、こどもたちと出会い直せる気もする。

地球のあちこちからこどもたちに会いに行く。

もっとも、こどもたち同士がそうやって、オンライン上のがっこうで出会いながら、年に数回、実際に会うことができ、そこで学びあえたら、この上ない喜びを持ちつつ、充実した日々になるに違いない。

以前、シリウス拠点の蔵でチャリティーイベントを開催したとき、風のがっこうの親子が館林まで足を運んでくれ、いつもは画面越しに会う親子に対面で会えたことがあった。

ちょっぴり緊張でかたまっていたけれどにこにこしていたメンバー
小さな声でお返事を精一杯返していたメンバー
帰りにバイバイ何度もしたメンバー

きっとAくんやYちゃんにとっても
ココロの中に何かが降りつもったんじゃないかなと思う。

旅しながら教育活動をする。日々、鮮やかに目の前を感じながら、地球のおもしろい扉をこどもたちに手渡していきたい。
教育 × 旅 × Design your day, create your life という書きもの。


チャリティーのときに、会いにきてくれた親子の勇気と行動力。

今度は、わたしから、会いに行けたら、と思う。

風のがっこうのこどもたちに会いに、日本各地を渡り歩く。

「わたしたちが住む日本や世界って、地球って、こんなにおもしろいんだね!」


こどもたちとオモシロがりながら、生きていく。
そんな人生を歩みたい。


国境なき教師の妄想は今日も続く。




いただいたサポートは、こどもたちへの学びの扉渡しに還元してまいります⁂