いくらを食べる権利くらいはある
"ご褒美"という言葉を利用して食べがち人間大会があれば軽々優勝すると思う。
今日はほとんど頑張っていない。
在宅で、ある程度余裕があって、昼には昨晩残った野菜と豚肉と中華麺を冷蔵庫から取り出しタンメンもどきを作り。
ディズニープラスでドラマを観ながらタンメンもどきを食し、さらに冷蔵庫で冷やしてパリパリ度が最高の仕上がりと化した紗々をおやつにつまむくらいの余裕があった。
(なお、タンメンもどきは我ながら最高の出来だった)
午後も淡々とこなして、久々の定時で業務終了。
即、夫のシーツに滑り込むスピードはとてつもなく速い。
夫が帰ってくるまでグダグダとTikTokを眺め、時間が溶ける。
帰宅中の夫と「晩御飯なににする?」とメッセージのやり取りを繰り返し、TikTokでうまそう…と思った寿司にすることにした。
何も頑張っていないが、ご褒美っぽい。
いや、頑張った頑張った!私いつだって頑張ってたわ!と言い聞かせて暗い道を車を走らせ、やれ「対向車のライトが眩しい!」だの「横断歩道じゃないところを渡るな!」など文句を言ったり、夫とキン肉マンの主題歌を歌いながらくら寿司へ向かう。
平日夜のくら寿司が大好きである。
埋まっている席は2、3席ほど。店員も少なく、レーンに流れているお寿司もまばら。
遠くの席でびっくらポンが当たる音が聞こえる。注文をしてもすぐに届く。誰にも見られていない、様子を伺われていない感じに自由を感じてなんとも最高である。
私の注文は大体決まっている。
エビアボカド、白子ポン酢、まぐろユッケ。
好きです。
今日は期間限定で紅鮭いくらが出ていたので注文する。
いくらはいいよね、回転寿司のいくらはごはんが見えるくらいに少ないので普段あまり注文しないのだけれど、今日は惹かれてつい注文。ご褒美ですこれは。良い!いつも頑張ってますからね。
びっくらポンは当たらず、店の前のガチャガチャを眺めて、散歩中の楽しそうな犬に微笑みかけて帰るのであった。
ご褒美という言葉を使ってなにかしら食べようとする習性はあるが、このご時世、みんな毎日いくらを食べられるくらいには頑張っている。
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