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類似企業比較分析(2) 利益成長率が他社より高い企業のPERシミュレーション例(回帰分析)

類似企業比較分析(Comps)の続きです。前回は、類似企業のPERを参考にしながら対象企業のPERを想定し、そのPER×純利益=想定時価総額を計算するという内容を紹介しました。

今回は、「もし対象企業が類似企業よりもPERが高くなりそうだが、ではどれくらいのPERが妥当なのか?」を考えます。つまり、類似企業がうまく見つからない場合です。

今回のケース「急成長中の企業のPER」

では以下の表を見て下さい。A社~E社の純利益と株式価値(時価総額)があります。これを元に、これから上場するX社のPERを算定してみます。

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まずはオーソドックスに、PER=株式価値÷純利益、で計算してみます。

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