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【はじめまして】UniCask、幕開けまでのストーリー Vol.1

JISのご紹介

2021年1月、株式会社ジャパンインポートシステム(以下JIS)と株式会社レシカの合弁会社として、UniCaskは産声を上げました。
私、田中克彦は会長としてUniCaskの経営に参画しています。

㈱UniCask 代表取締役会長 田中克彦

JISはファインワイン & スピリッツの輸入業と、ジャパニーズウイスキーや日本酒等の輸出業、また国内のウイスキーメーカーに麦芽、イースト、原料用ウイスキーを調達するお手伝いもしています。
輸出入のみならず、奄美の喜界島では世界に誇る最高品質のジャパニーズラムの製造も行っており、関連会社の英国法人キングスバリー社はバルクウイスキーの取り扱いとシングルモルトのボトラーとしてウイスキービジネスを行っています。

JISで取り扱うスピリッツの数々

JISの前身は、祖母が築地で起業した会社です。
最近まで魚河岸で有名だった築地ですが、魚河岸自体は関東大震災の時に日本橋から移転してきたもの。
東京湾を臨む立地もあり、古くは江戸時代から海軍省、海軍兵学校、医学校や経理学校等、数多くの海軍施設が築地に集まっていました。

江戸時代の築地

祖母は海軍に酒や食料品を卸す商いをしていましたが、戦後は父が家業を継ぎ、問屋として業務を拡大していきました。
そして三つの免許を持っていた父からその一つを譲り受け、起業したのがJISです。


黎明期、築地時代

魚河岸がある築地は活気に満ちた街でしたが、すぐ隣には趣の異なるハイカラな明石町があり、居留地として西洋文化の入口であった面影を残していました。

明治時代に文明開化の中心地であったことを示す数多くのモニュメント、道路の真ん中に植え込みがある馬車道、とりわけよく世話になった聖路加病院の白と黒の床タイルに、隅に嵌め込まれた金の動物レリーフ、礼拝堂のステンドグラスといった数々の存在は、まぶしいほど海外の香りを感じさせてくれるものでした。

まだあちらこちらに”戦後”が残る時代ではありましたが、高度経済成長が離陸し始め活気のあった60年代、近郊の市場はまだ整備されておらず、魚河岸として圧倒的に存在感のあった築地には毎日多くのプロが集まっていました。

当時の魚河岸

当時住まいと店は同じ場所にあり、朝学校へ行くときに目利きのプロ達が今日一番の魚のことや各々の職人技を自慢しあっている会話が自然と耳に入ってくるような日常がありました。
子供ながらにエネルギッシュな商売の雰囲気を肌感覚で知る毎日だったのです。

大学在学時に父が病を患い、仕事の一線から退くことになりました。
友人の多くは常並みに就職していきましたが、私は考えた末「海外と食」をキーワードに新たなビジネスを興すことを決めました。

JISに込めた想い

自分が成長するに従って、あこがれの存在から現実的なものへと変わっていった「海外と食」。

「酒を通して海外の文化を日本に紹介していく」――これが新事業の最初のスローガンとなりました。

時代は高度経済成長の真っ只中、大量生産・大量消費が豊かさへの近道と思われていました。
ウイスキーも例外ではありません。
当時はブレンディッドウイスキー(以下BL)が全盛で、そのほとんどが水割りで飲まれていました。

BLは数種類のモルトとグレンウイスキーをブレンドして造られますが、それぞれのBLには核となる主要な原酒「マザーモルト」があります。

商品として取り扱ったり、自分でも実際飲んだりしていく中、私はBLの味の決め手であるこのマザーモルトに興味を持ち始めました。
そして色々と調べてみると、スコットランドにはさまざまな蒸留所があることを知ったのです。

ブレンデッドモルトには核となる「マザーモルト」がある

お米にしてもワインにしても、食べ物は一般的に「産地や作り方が限定される」ほど良いものとされます。
なぜならこれらの条件を絞ることで、よりはっきりとした個性、そして存在意義があらわれてくるからです。
モルトウイスキーも産地や蒸留所の違いだけではなく、熟成樽のタイプや瓶詰された度数等、さまざまな条件で味わいが異なってきます。
最初は蒸留所とシングルモルトに興味を持ち、やがてより狭隘な「樽単位・シングルカスクの個性」に着目するようになり、私はますますその奥深さに魅了されていきました。

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