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早稲田大学|川野考誠さん|高校生よ、まだ見ぬ世界に飛び込め!!

univisit高校生広報部の池田です!
第四回目である今回は、早稲田大学商学部二年生の川野考誠さんにインタビューを行いました。


まずは軽く自己紹介をお願いします。

 川野考誠です。早稲田大学商学部に通っています。今は大学で企業のビジネスモデルを研究するゼミに所属しており、ビジネスモデルを学術的な観点から学び、実際の業務ではどのように捉えられているかを研究しています。

では、これまでどのような活動をしてきたか教えて下さい。

 主に三つの活動をしてきました。
 一つ目はイベント企画をするサークルへの所属です。渋谷K`s(ケーズ)というコミュニティ施設を使わせていただいて、「アントレプレナーシップ教育」という、起業家の精神や資質を育む教育をテーマにイベントを六回ほど企画しました。実際に企業をした方や海外でアントレプレナーシップ教育に携わっている先生とお話を聞いたりやりとりしたりすることで、自分の起業家精神に対する興味関心を高めていました。

 二つ目は宇宙系のベンチャー企業でのインターンシップです。これは現在も続けています。高校生で独学でプログラミングを学んでいたことを生かし、企業のWEBページやサイトの作成・運営を任せてもらっています。また、WEB向けのアプリケーション作成も企業で行っています。衛星データを一般の人にも身近に感じてもらうために、夜に明るい場所を見つける「夜間光データ」などを利用し、きれいな星空が見られる場所をおすすめしてくれるアプリがその一例です。宇宙を色んな人にちょっとでも身近に感じてもらうために、最後の調整をリリースに向けて頑張っています。

 三つ目はビジネスコンテストへの参加です。花卉(かき)業界の大手企業である株式会社花キューピットさん主催のもと、花卉業界での新しい事業を提案しました。私達のグループの提案は「花を分解して肥料に」でした。このアイデアは発想そのものが面白く、昨今のSDGsにも通づる考え方ということで、今年の三月までの一年間、実際の事業化へつなげるために動いていました。花をコンポストとして利用することが意外と難しく、その課題をいかに解決するかが特に難しかったです。

 また、この他にも短期間ではありますが、ビヨンド2020ネクストプロジェクトというイベントに参加して、経済産業省の方やLDHジャパンの事務所の方たちなどと、コロナ禍によって変わった世界における次世代エンターテインメントを考えるワーキングもしていました。

たくさんの活動に長期で取り組んでいて流石ですね。インターンの話の中で、独学でプログラミングを学んでいたとおっしゃっていましたが、何がきっかけで興味を持ち始めたのですか?

 私はもともと早稲田の付属高校に通っていたため、公立高校とは少し違った授業科目を自分で自由に取ることができました。その中の一つに、自分についてのウェブサイトを作る授業がありました。そこでHTML(ハイパーテキスト・マークアップ・ランゲージ)やCSS(カスケーディングスタイルシート)といったプログラミング言語に初めて触れました。プログラミング言語でコードを書き上げることで、自分の作品が完成するという工程が面白かったことがきっかけでプログラミングに興味を持つようになりました。

留学経験はありますか?

 留学という形ではありませんが、高校生の頃に学校のプロジェクトの一環として韓国に五日間行っていたことがあります。私の通っていた高校は毎年、海外の高校生たちと一つのテーマについてパネルディスカッションをする国際シンポジウムに参加しています。私の参加した年は韓国で開催され、「外国人労働者」をテーマに話し合いました。各国の高校生と交流しながら、意見を交わし合いました。

大学について

大学ではどんなことを学んでいるか詳しく教えて下さい。

 商学部の経営トラック(トラックは他大学で言う学科のことです)で、経営戦略や組織論について学んでいます。先程も触れたとおり、今はゼミで研究をしているのでゼミについての話をしようと思います。
 昨年の十一月からゼミに所属し、ビジネスモデルの分析をしていました。ゼミではグループに分かれて企業を選んで分析を行いました。私達のグループでは株式会社スープストック東京を分析しました。ビジネスモデルは、物を売ってその対価としてお金をもらうモデルやメインコンテンツとは別でサブスクリプションによる収益も得ているモデルなど様々です。企業ごとに、どういったモデルを採用しているか、どうして採用したのか、他企業とどのように差別化しているか、など分析している企業にどのような特色があるのかつぶさに研究しています。

ビジネスモデル、とても面白そうですね! 商学部を目指したのにはどんな理由があるのですか?

 実は、始めから「どうしても商学部に入りたい」とは思っていたわけではありませんでした。ただ、経済学部と商学部で迷っていて、どちらかには入りたいと考えていただけでした。しかし、学部を調べているうちに、「商学部で経済学を学ぶことはできるだろうけれど、逆は学ぶことができないだろう」と考えるようになりました。世の中の仕組みは、経済学の法則よりも企業ごとの働きが関与して動いている事が多いため、企業に注目して学んだほうが自分にとって面白く、社会の役にも立つのではと考え、商学を目指すようになりました。

サークルには所属していますか?

 完全に幽霊部員ですが、ホノルルマラソン完走会に所属しています。早稲田の付属高校で陸上部に入っていたのですが、入学時に自分と同じく長距離をやっていた人が多く、心強かったので入りました。早稲田大学はサークルが三千個もあるので、こんなにマイナーなサークルもあるんです。

高校生に向けて

大学の日常生活でのアドバイスは何かありますか?

 サークルは絶対入ったほうが良いです。私は入学当初は課外活動をたくさん入れて学校側の活動にはあまり参加していませんでした。しかし、課外活動でバリバリ動くよりもサークルに入って友だちを作りに行ったほうが絶対いいです! インターンも大学2年生になって探し始めるくらいで大丈夫です。なぜなら、下手に意識高く行動するよりも大学内でやっておいたほうが良いことがたくさんあるからです。
 その一例が課題やテストです。「テストは友達と乗り越えるもの」という話を聞いたことがある方もいると思われますが本当です。同じ講義を受けている友達同士で課題を見せ合ったりテスト範囲を役割分担してまとめたりと、友達の存在が非常に大事になってきます。もちろん、一人でできる人も中にはいますが、とても大変です。また、高校ほど先生や先輩からテストの過去問や対策プリントが手に入りづらい上に、高校における教室も無いため人との繋がりを自分で作りにいかないといけません。
 そのためにも、繰り返しになりますが、サークルに入ったり教室で自分から話しかけに行ったりと、仲間を作ることが必要です。

最後に大学生として高校生の皆さんに伝えたいことはありますか?

 大学の四年間は長いように見えてあっという間です。ですので、やりたいことは絶対にやってみてください。バイトやインターンで落ちることを考えるよりもまずは採用面接を受けてみるべきですし、行動しようかについて延々と悩むよりも行動に起こすべきです。
 そして、高校生だとしても大学生だとしても、大人をもっと頼るべきです。みなさんよりも長く生きていて経験も豊富にあるため、話を聞くことで生きてきた時間が違う分、知見も知識も広がります。大人に頼りにくかったら先輩でも構いません。自分と一、二年離れているだけでも意外な発見を得ることができるかもしれません。


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この記事を書いた人

UniVisit広報部 池田翔良(IKEDA TORA)
秋田県立能代高等学校3年

秋田県立能代高等学校に通っている高校3年生で、吹奏楽部に所属しています。日本語の意味や語彙に非常に興味があり、大学も日本語学が学べるところを選びたいと考えています。

univisitのイベント参加をきっかけに、「人との対話は楽しいことだ」と改めて考えさせられました。イベントの直後にちょうどunivisit側から運営メンバーの募集があったことが重なり、話す言葉と書く言葉を同時に使うインタビューをしてみたいと言う理由でunivisitの運営部を志願して、今に至ります。

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