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「すてきな宿」の、はなし。#10

本屋めぐりをしている中で、すてきな旅行雑誌を見かけました。
普段めったに雑誌は買わないのですが、
なぜか心惹かれるものがあり、購入した雑誌。
その表紙カットに使われていた、「禅坊 靖寧」さんに、
先日母と行ってきました。

初めての淡路島上陸。
初めて、明石海峡を越えてゆきました。

そしてたどり着いた先には、この絶景です。。。!

「禅坊 靖寧」全景

完璧な晴天で迎えられ、気持ちもスカッとするような心持ちでした。
周囲は木々に囲まれているので、吹き込んでくる風もまた、心地よく感じられます。

そして1人ずつ、必要最低限のものだけを用意された個室にご案内いただきました。

「いろは」という名のついたお部屋でした

必要最低限とはいえ、大きなガラス張りの窓からは、
たくさんの陽が差し込んできていました。
ここで朝日と共に目覚められること、なんて贅沢なのでしょうか。。

お部屋には、「書」のセットもご用意いただいていたので、
私もチャレンジしてみました。

書家 紫舟さん | 母を想う詩がお手本です。

普段、筆をとって字を書くことはほとんど無くなりましたが、
一文字ずつ言葉を噛み締めながら紙に向かう時間も尊いですね。

宿泊のプログラムの中には、
禅(メディテーション)の時間があり、自然を全身で感じられるような、
この素敵なデッキで座禅を組ませていただきました。

展望デッキには、座禅用のおしゃれな椅子が並んでいます。

15時を過ぎると、少しずつ陽も傾いてきて、
影の長さがじわりじわりと伸びていき、時間の流れをひしひしと感じられます。

せっかくなので、夕ご飯もこのデッキでいただきました。
身も心も美しくなるような、素材の美味しさがぎゅっと詰まった精進料理です。

野菜の味が深くて、一つ一つ噛み締めました。

そしてこの禅坊 靖寧さん、
夜は夜で、また一段と美しくなるのです。

ライトアップされたデッキ。星空も美しかったです。

木製の建物がライトアップされている様は、
とてつもなくノスタルジーを感じて、美しいですよね。

高い建物が周りに何もなく、
空気も綺麗な淡路島では、
このデッキから、とても美しい下弦の月を眺めることができました。

慌ただしく、生活のいろんなことが後回し・省略されてしまう毎日ですが、
時々こんな風に、
美しい自然に囲まれて深い呼吸ができると、
また明日からも頑張ってみようかと、心がふと軽くなりますね。

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