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「今年出会った本」の、はなし。#6

100冊読もう!!みたいな気合いの入った目標を立てることは、私の性格からして全く向いてない。

目標を達成することに意識が寄り過ぎて、
だんだんと、読みやすさ・軽さで本を選ぶようになり、
1冊1冊の重みみたいなものが無くなっていった果てに、
今度は読書自体が、私の中で軽んじられてしまっていく。

あぁ、我ながら情けない。。

そんなことを十数年続けて、自分の性格をやっと理解した。

そんな中今年は、通っているピアノ教室の近くに、雰囲気の良い本屋をみつけた。

小学生の頃から、本屋とか図書館の空間が好きだったこと、
居るだけで心地よく時間を過ごしていたことを、体感しながら思い出すことができた。
たしかに読書の価値は、読んだ冊数ではかれるものでもない。

書店員さんの熱い想いが込められたPOPを見ながら、
装丁の素敵な本たちを、美術品を眺めるように鑑賞していく。
なんとも贅沢なひとときだ。

そんな時間を意識的に作るようになって、
自分の部屋にも、お気に入りの選抜メンバーを並べる為の本棚を新設した。

まだまだ読書初心者だけど、
今並んでいる顔ぶれはこんな感じ。

・わたしの美しい庭(凪良ゆう)
・いとしいたべもの(森下典子)
・ライオンのおやつ(小川糸)
・朝が来るまでそばにいる(彩瀬まる)
・海がきこえる(氷室冴子)

タイトルの字面を見るだけでも、美しい並び。
優劣はとてもつけられない、賢人たちのような風格。
(だと私は思っている。)

来年にはどんな本と出会えるのか。
本棚の選抜メンバーたちには、どんな壮絶な入れ替え戦が待っているのか。

私の気の向くまま、ご縁に導かれるまま、
来年もたくさん読書をしていきたいと思います。

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