「インナーマッスルの言語化」の、はなし。#12
それほど熱心に、ではないのですが、
20代の頃、時々ヨガを嗜んでいました。
姿勢の美しい、綺麗なインストラクターの女性をお手本に、
ひたすらポーズを真似していく時間。
お腹に心地良い痛みを感じたりすると、
「あ、これ、効いてるな!」と少し嬉しくなったりもするのですが、
私のように浅ーくヨガを嗜む人たちに、ぜひ聞いてみたいのです。
インストラクターさんが放つ言葉。
本当に、みんなちゃんと理解できていますか?
彼女たちは、目に見えないインナーマッスルというものを、
わかりやすい言葉に噛み砕いて説明してくれるのですが、
日常的に、その部位に思いを巡らせることが一切ない私は正直なところ、
同じようなポーズをとりつつ、???となりながら、
凛とした表情で深呼吸をする女性達を横目に、
”そんな風”を装って、”効いてる感”を演出し続けていました。
この感覚を思い出したのは、
最近、「バレエ整体」なるものと出会ったからです。
先生は私の体の歪み見ながら、
「体の中のボールを優しく遠ざけて。」
「腕は縦向きではなく、横向きに。」
と、不思議な言葉で矯正していってくれます。
このアドバイスを聞きながら、私はまたしても装いモードに入っていくのですが、
分かった風を重ねていくだけでも、施術後はなんだか背筋がシャキッと伸びる感覚があり、
デスクワークで失われていた、正しい姿勢が蘇ってくるような気がするのです。(全身鏡で見ると、一目瞭然!)
思い違いなのか、その気になっているだけなのか。
それでも確かに、耳を傾ければ応えてくれる。
ヨガの時にも感じたような、このインナーマッスルとの付き合い方。
私の一部でありながら、とても遠い存在に感じる不思議を、
みなさんも何となく感じたことはないでしょうか?
専門知識のない私にとっては、
このインナーマッスルとやらは、掴みどころがないけど確かにここにある、
無限宇宙のような不思議空間。
そういえばこれは、
日常を支える、ひとつ限りの宇宙なんですよね。
忘れた頃に時々、この空間に思いを馳せると、
”自分を大事にできている風”な時間を過ごせるなぁと、
分からないなりにも、何かを感じている今日この頃です。
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