【STUDIO LAM】タイ北部伝統音楽モーラムのライブでピンとケーンのゆらゆらたわむ音に酔いしれるバンコクの夜
バンコク旅行中にほとんど夜更かししない私が、時々、ナイトライフを満喫する日があります。
それは、ライブバーでモーラムを聴くこと。
モーラムだけでなく、タイ国内のイケてるアーティストのライブが開催されている、感度の高いライブバーをご紹介します。
この音楽、めっちゃいいやん!
モーラムとの出会いは、ドンムアン空港近くのワットドンムアンで見た出家の儀式です。
その時に聴こえた音楽があまりにも特徴的だったので、バンドが演奏しているトラックの前に行ってみました。
⬇️出家儀式の記事と記事内動画はこちら
そうすると、見たこともない形のギターを弾いています。
なんじゃそのイカついエレキギターは!
イカついギターの音色に衝撃
ワウのかかったようなたわんだ音色と、激しくもあり郷愁を誘うような独特な階調。
これ、何やろう?どっかで聴いたことある。
そうそう、津軽三味線ってこんなんちゃうかった?
その後、そのイカついギターを探して観光の途中に色んな楽器店を巡り、やっと出会うことができました。
そのギターの名前は【ピン】
お店のおにーちゃんが弾きながら色々教えてくれました。
ピンはモーラムというタイ北部発祥・イサーン地方の音楽に使われていて、ペンタトニック(ヨナ抜き音階)、つまりファとシの半音階を抜いた音階で弾くとのこと。
ピンは三味線と同じく3弦なのも興味深いですねー。
⬇️ヨナ抜きについてはこちらのブログが分かりやすいです。
おおお!やっぱり生で聴いてみたい!どっかライブしてるとこある?
で、教えてもらったのが【STUDIO LAM】でした。
有名アーティストも登場
【STUDIO LAM】はBTSトンロー駅すぐ近くにある、ライブバーです。
バーとかクラブとか、お酒飲めないし縁無いわ、と思っていたのに、まさかこんな形で行くことになるとは。
楽器屋のおにーちゃんに教えてもらった、おすすめバンドが出る日に行ってみました。
スペシャルイベントの時は400バーツのチケット代が必要ですが、1,600円でプロのライブが聴けるなんて超お得ですよね。
そのバンドは【PARADISE BANGKOK MOLAM INTERNATIONAL(パラダイスバンコクモーラムインターナショナル)】
後に知ったのですが、この【PARADISE BANGKOK MOLAM INTERNATIONAL】は世界中のライブフェスに出演していたり、FUJI ROCK FESTIVAL(フジロックフェスティバル)にも出演したことがある超有名バンドです。
ラオス発祥の楽器【ケーン】にも注目
ピンだけでなく、雅楽に使われる楽器・笙(しょう)のような【ケーン】も良い音色なのですよ!
ケーンはユネスコの無形文化財にも指定されているラオス・タイ北部の伝統的な楽器のひとつです。
非常に古くからある楽器の一つで、2,000年以上前の遺物からも発見されているそうですよ。
個人的にはバンドネオンの音にも似ているなーと思います。
小箱ならではの音響が最高
このライブバーは小箱なので、この音楽が爆音で上から覆い被さってくるような感じです。
音の渦に巻き込まれながらゆらゆら踊っていると、途中からだんだん「一発キメてる?」なトランス状態になってきます。
めちゃくちゃ気持ちいいー!
タイのソウルミュージックを楽しんで
タイのソウルミュージック【モーラム】や【ルークトゥン】は、イサーン・パブなどでも楽しむことが出来ますが、ひとり旅ではちょっとハードルが高く(食事量の面で)こういう小箱のライブバーがおすすめです。
しかし、ここがタイらしいというか、STUDIO LAMのスペシャルイベントスケジュールは毎月末に翌月分が告知されます。
だいたい旅行って数ヶ月前に決めるので、その時にはまだどんなバンドが出演するかは分かりません。
滞在期間中にお目当てのバンドに当たればラッキーくらいの感じで。
もし気になるバンドが無くても行ってみたら大当たりかもしれませんよ。
スタジオラムのライブスケジュールはFacebookで確認できます。
気になる方はぜひ行ってみてください。
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