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休日も白衣に袖を通せばよいのかというと

子どもと夫を寝かせて、
そっとイヤホンで音楽を聴きながらMacbookに向かっている。

こっそり買ってあったスイーツが5秒くらいで無くなってしまった。


明日からの土日、休みかというとそうでもない。

どこの家庭もだいたい同じだろうと思うけれど、どのように子たちの体力を削ぎ、
あわよくばめちゃくちゃいい思い出作りができたりしないかな〜とSNSでお出かけ情報を漁る。


親になること。

産み落とした瞬間にスタートダッシュをきめてからというもの、かれこれ2年と8ヶ月全力疾走しているがゴールは遠い。

ゴールってあるのかな?どこなんだろう。

自分の母はきっと、まだまだゴールできていないよって言うんだろうな。



初めて書いたnoteで、自分のアウトプットが人にどう思われるかを恐れてしまうことについて話した。


それが自分が母になって増したように思う、とも。

今日はそれについて深掘りする。


ひさしぶりの訪問

先日、事務関係の手続きで半年以上ぶりに職場を訪れた。

産休育休のあいだに第2子を授かり、3年近く現場には立っていない。

看護師の職につき十数年、働き方や場所こそ違えどいろんな立場の方々の看護をし続けてきた。

新卒から数年は自信なんてなかったが、看護が好きだけでやっていけたし、職業柄ギブ(give)に対するテイク(take)を実感しやすかった。

点滴を変えれば感謝され、体拭きをすれば涙を流してくださる方もいた。

話し相手になっただけで見えなかった笑顔が見れたり、スマホ教室じみたことをすればスタンディングオベーションを受けることも。


看護観(看護師として患者さんにどのような看護を行いたいか)も固まり、中堅と呼ばれ、新人教育もして・・

人間関係とか職場環境とかいろいろあるが、看護師の仕事が好きだと思う。

仕事をしていれば、自尊心も保たれ自己肯定力も上がった。


白衣の効き目

半年以上ぶりの職場は、自分の職場という感じが薄れてなんだかソワソワした。

これって白衣を着ればシャキッと感覚が戻るのだろうか?

確かに白衣の力は大きい。

寝坊してボサボサの髪に眉毛だけを乗せた薄い顔で出勤しても、白衣を着たらなぜかシャンとしてしまうものだった。

白衣高血圧症なんてものもある。

病院の診察室などで医師の白衣姿を見ただけで、普段よりも高い血圧が計測される現象をいう。緊張するためといわれ、白衣症候群ともいう。

日本心臓財団HPより

白衣はメンタルも、血圧までも左右してしまう。


あとは誰が見ても分かるこの病院の一スタッフとしての責任、みたいなことなのかな。

白衣を着た自分は、プライベートモードから看護師モードに切り替わっているのが分かる。

きっと自分の家族が見たら笑って同感してくれる。


なぜか自信に満ちあふれた雰囲気、というか誰だって自信のなさそうな看護師に対応してもらうのは嫌だろう。

自信のあるフリをしていたら、経験も相まって自信が出てきたのだ。


現場が家庭となり

職場を離れ、社会とのつながりもそこそこに、親業がはじまった。

右も左も分からない、初めてのことばかり。

それでも”お母さん”と呼ばれ、夫婦でトライアンドエラーの連続。

反応の分かりずらい新生時期は、余裕がなくなると毎日ギブ アンド ギブ、give、ギブ、giveじゃん・・・とさえ思っていた。


最近はというと、イヤイヤ期真っただ中の息子に対等に怒ってしまったり、ムキになったり。

保育士になることも一度は考えたほど子ども相手が得意だと思っていたのに、
周りの優しそうなお母さんたちとは違ってすぐイライラしてしまう自分。

ママ友も大していない。
素敵なママじゃないから?


子育てには全くと言っていいほど自信がない。 


休日も魔法の白衣に袖を通せば自信で満ちあふれるのかというと、そうではないのだ。

場所も目的も違うのだから、自信のあるフリでさえできない。

子をつれて出かければ私は母親でしかなく、

"母親のくせに" "母親らしく" "良い母親であれ"

に、縛られているのではないか。


こんなことを書いていたら、より自分がすごくダメ親な気がしてきてしまった。


講座受講生のみなさんのやり取りで、

”失敗を恐れる完璧主義”

という言葉があった。

私もまさにそれだろう。
しかも長女です、私も。

褒められるように頑張って、できて当然でなければいけないと思って生きてきた。

でも、子育てはどう頑張っても時に失敗するし、完璧にこなせない。

母親としての自信のなさから、
見られ方を気にしすぎるあまりアウトプットを恐れ避けることに拍車がかかったのだと思う。


私はまだまだ傷つかないように、傷つかないように・・・と、予防線をはって

発言しない あるいは 中立でいる

ことで逃げている。

これが鎧。
そんな自分が見えてきた。

だから、まずは受け止める。

そしてゆくゆくはその鎧を手放したい。


お母さん成長記

良い母親ってそもそも何?
誰が決めるのだろう。

子育ては失敗の連続だけど、その失敗は成長のため。


今日もプンスカ怒る私に、

「お母さんごめんね」

と息子のほうから謝らせてしまった。


最近の息子はよく「お母さん嬉しい?」と何度も聞いてくる。

今まで、嬉しい?って聞いてくるのは私の顔色をうかがっているのだと思って、聞いてほしくないなと思っていた。

でも最近わかってきた。

私は嬉しいことがあると、嬉しいなぁ〜とつい口に出る。

全部食べてくれて嬉しいなぁ〜
ありがとうって言ってくれて嬉しいなぁ〜

きっと息子もそれを聞くことが嬉しいんだよね。

あぁ書いていて涙が出てくる
(母になり弱まりまくる涙腺)


子育てって、親の方が成長させられているのかもしれない。


テイク アンド テイク、でも言いすぎではない。



ここで、腑に落ちた講師の方々の言葉を。

・心を落とすと、思考も停止する。
 心を落とさず、左肩あたりに心を持っていく。

by めぐさん

めぐさんは何言ってんだこいつって思いましたよねと言っていたが、
私もそういう表現をもって左肩に心を持っていける人類なので(?)めちゃくちゃ響いた。

常に左肩に心を。

・「誰にどう思われるか」という気持ちを手放せるようになったのは、「誰にどう思われているかがわかってきた」から。

・心の動きに言葉が添えられるようになると、それだけで気持ちが楽になる。

by サキさん


誰にどう思われているかが分かる。

そのためには、まず自分を知ること。自分の心の動きを丁寧に扱う。

そして自分を出して初めて返ってくる。

手放せるときがくるはず。

よし。

引き続き、アウトプットを続けていこう。



2500字以上にもなってしまった。

ナガァ〜と声が出た。

仕事についての情熱もちゃっかり語った私だが、なぜその情熱を秘めながら在宅ワークなのかについても別の機会にしっかり記しておきたい。


毎度毎度ひとりごとを並べた駄文だが、ここまで読んでくれた方はいるのだろうか。 


明日子どもたちが起きてきたら、盛大にハグしようっと。

いや、起こされるかもしれない(恐怖)


最後まで読んでくれた方の今日が、良い日となりますように。






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