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マドリードで観光客のいない政府施設を見学

政府系の建物を見学するのが学生の時から大好きで、マドリードはスペインの首都なので、国会などの政府系施設を見学したいなと思っていました。ところが調べてみると「現在見学は受け付けていません」だったり、数ヵ月先まで一杯だったり、年に1日くらいしか開放していなかったりとかなり難しそう。スペインでは自治体レベルでは結構開放しているところが多いですが、国レベルだと結構難易度が高くてびっくり!

そんな中、ふらっと行けそうだったところに行ってみることにしました。


300年の歴史、スペイン国立図書館

まずは自由に見学できるということがウェブサイトに書いてあったのでスペイン国立図書館へ。

ちょっとした特別展を行う展示室もありそちらは入口は別。展示はあまり面白い題材ではなかったので、建物見学は正面玄関から入ります。日本の国会図書館と違って歴史を感じるとても立派な建物です。1711年にフェリペ5世によって設立されたという歴史ある国立図書館。

警備員に何の用事か聞かれたので「見学」と言うと、「玄関周辺と2階の部屋と少ししかないよ。」と言われましたがウェブサイトですでに確認済みだったので、「問題ないです」と言い入館。図書館なので当然書庫や閲覧室もあるのですが、そちらは入館証を作らないと入れないとのこと。アメリカの議会図書館を訪ねたときは、アメリカ在住者であれば20分くらいで入館証が作れるというので作って見学しましたが(現在は要予約で一般でも見学可)、スペインはかなりややこしそうだったので断念。

中は真っ白で彫刻がいくつか並んでいます。

階段もなかなか立派。1階に少し展示スペースがあり、2階へ。見学者はスペイン人の団体が1グループいましたが、そのほかは数人のみでした。

公式の行事が行われるという理事室。豪華なシャンデリアが下がっています。落ち着いた雰囲気。

それほど見どころはありませんがふらっと立ち寄れたので良かったです。

現マドリード市庁舎、白亜のシベレス宮殿

1909年にスペイン郵便電信電話局として開業したシベレス宮殿。2007年にマドリード市庁舎として生まれ変わりました。スペインに住んでいると街頭の広告やネット、テレビなどでよく目にする建物です。

目の前のシベレスの噴水がスケールが大きく見事。大地、農業、豊穣の象徴である古代ローマの女神キュベレを表したものだそう。

中に入るとその天井の高さに圧倒されます。郵便電信電話局時代のものと思われる窓口が残っています。展示スペースがいくつかあり、市の手続きなどはこの建物では行っていないようです。

上のギャラリーからの眺めも素晴らしいです。この建物の上に展望台がありそれを目当てに観光客がやって来るようですが、展望台へのエレベーターは入口にあるため奥まで入ってくる人はほとんどいないようです。

装飾も豪華。

天井のステンドグラスも美しいです。

ギャラリーは、1980年代の写真を見ると普通にオフィスがあり、かなり乱雑としています。

らせん状の階段があり美しい緑のタイルが敷き詰められていました。

とってもキュートな模様です。

オーバーツーリズムなどで事前予約が必要な観光スポットが多く、ふらっと立ち寄れるところが少なくなっている昨今、地味なスポットでもふらっと立ち寄れるのは嬉しいです。



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