見出し画像

スペイン風オムレツNo.1に輝いたマドリードのCasa Dani

日本では、スパニッシュオムレツとかスペイン風オムレツなどとも呼ばれているスペインを代表する料理の一つ、トルティーヤ

2019年にテネリフェで行われたコンペでスペインのトルティーヤ・ナンバーワンに選ばれたというマドリードのCasa Dani。実は私がこのお店のことを知ったのが2023年1月に起こったサルモネラ菌の食中毒。スペインの全国ニュースで取り上げられていて、どうやらすごい有名店のよう。マドリードの中心に近い市場にあり常に混み合い、その人気から市場内の数か所に店があるということ。

卵の保存状態に問題があったのではないかという噂でしたが、どうやら卵ではなく従業員から感染したよう。いずれにしても衛生上問題があったことは間違いないですが、行政指導の下改善がきちんと行われただろうと思い、行ってみることにしました。

サラマンカ地区のラパス市場内にあります。

マドリードの市場は建物に囲まれた真ん中にあるところが多く面白いです。バルセロナでは大抵大手スーパーが入ることが多いです。

入口はいくつかあります。こちらの方が市場という雰囲気の入口。

それほど大きくない市場ですが、いろいろなタイプのお店がありまあまあ充実していました。

きれいに並べられたお魚屋さん。

生ハムや肉を売るお店。

八百屋さん。

 初日のお昼時に市場の前を通りかかったので、Casa Daniを覗いてみるとまあまあ混んでいました。市場の外にもテラス席があります。

翌日朝一で訪れました。まだ数人いる程度で空いていました。

Casa Daniは1991年創業の家族経営で、現在は創業者の息子が二代目として継いでいるそう。創業当時は1日に2~3個作っていたそうですが、今ではなんでも平日は1日に300個、週末は500個の大きなトルティーヤを作るそうです。一つのトルティーヤは6食分くらいだと思うので、週末は1日に3千食分売れることになります。

種類は何があるか聞いてみるとジャガイモだけのものと、ジャガイモと玉ねぎのトルティーヤしかないということだったので、玉ねぎ入りのものを。お決まりでフォークが突き刺さって出てきます。卵は放し飼いの鶏の卵が使われ、ジャガイモはラマンチャ地方のものだとか。

食べてみるとジャガイモはもっちり、中はとろりとしていてとても美味しいです。見てください、このトロトロ感。

トルティーヤが美味しいお店でもパンは近所のパン屋さんの一番安いものが出てくるところが多いですが、こちらのは少し質の高いものでした。

今回の旅行でパンプローナやログローニョで食べたトルティーヤも結構美味しかったので甲乙付け難いですが、間違いなくトップクラス。バルセロナでトルティーヤが美味しいといわれるところよりも断然美味しいです。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?