プライド・パレードが禁止されたイスタンブール
イスタンブール到着の日、やたらと多くの警察官や機動隊が街中を警備していました。
海外の要人が来ているのか、何らかのデモが行われているのかと思ったのですが、ネットで調べてみると、プライド・パレードのために厳戒態勢だとのこと。
タクシム広場だけでなくイスティクラル通り周辺一帯やなどかなり広範囲で立ち入り禁止となっていて、ケーブルカーなど周辺を通る公共交通機関も運休。イスティクラル通りと言えば新市街の商店でにぎわうメインストリート。その裏通りも含めてかなりのレストランや商店があり、観光客も多く訪れるエリア。
最初は暴徒化したり、保守派と衝突したりするのを防ぐためかなと思っていたら、エルドアン大統領に任命されたイスタンブール知事が「伝統的な家族構成を脅かすいかなる活動を禁止する」とのこと。いわゆる男女の夫婦からなる伝統的な家族の価値観を守るためにプライドパレード自体を禁止する措置。
商店も売り上げを失うわけで、そこまでしてもプライドパレードを阻止したいという断固なスタンスがわかります。あとで欧米メディアを読むと、開催阻止に抗議をした人たちが何十人も逮捕されたそう。
トルコではLGBTであること自体は禁止されておらず、プライドパレードは最近まで開催されていたそうですが、ここ何年かでかなり取り締まりが厳しくなっているそう。
最初はイスティクラル通りをぶらぶらしてそのあたりのレストランでディナーと思っていたので急遽計画を変更する羽目に…
ここでいろいろ批判を書くつもりはないですが、こういうことが起こっている限り、トルコのEUへの道は絶対ないなと再確認した出来事でした。
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