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ロンドンの知られざるもう一つの地下鉄、Mail Railへ!

世界一歴史のある地下鉄と言えばロンドンの地下鉄。1863年に開通し160年以上もの間乗客を輸送し続けています。その地下鉄とは別の地下鉄が過去ロンドンに存在していました。郵便の仕分けをする局と鉄道駅を結んだ、郵便物専用の地下鉄、Mail Railです。


ロンドンのMail Railとは?

Mail Railが開通する前、仕分け局や駅への郵便物の配送は車で行われていましたが、年々交通渋滞がひどくなり、郵便専用の地下鉄の建設案が浮上。Mail Railは1927年に開通し、2003年までの76年間使用されてきたそうです。

西はパディントン駅からオックスフォード・ストリートのデパート、セルフリッジの下を通ります。

そこから、一時期は世界最大規模の仕分け局であった、マウント・プレザント仕分け局へ。

さらに、リバプールストリート駅を通り、ホワイトチャペルの仕分け局までの10.5キロを結んでいました。

開通当初は8駅あったとのことですが、仕分け局の移転により2003年の廃線前はわずか3駅しか使用されていなかったそう。この郵便専用地下鉄は、廃線以来しばらく放置されていましたが、2017年にマウント・プレザント仕分け局にオープンした郵便博物館のMail Railと呼ばれるアトラクションとして生まれ変わりました。今回はこの郵便博物館のMail Railを訪ねます。

郵便専用地下鉄、Mail Railに乗車!

予約時間に行くとチケットをスキャンしてマウント・プレザント仕分け局の駅のホームで待ちます。

車両が乗客を乗せて到着しました。かなり小さな電車です。

これに乗り込んで出発♪

アナウンスを聞きながら進んでいきます。ピークの1930年代には一日に400万もの郵便を運んだそうです。

まるで炭鉱の電車にでも乗っているような気分。

次の駅に到着すると駅のホームの壁に映像が映し出され、使用されていた当時の様子などを再現。

残念ながら路線すべてを見ることはできず、二駅ほど行って戻って来る20分ほどの旅。楽しかったですがあっという間でした。

戻って来るとMail Railに関する展示があり、2003年まで働いていた人のインタビューの映像や使われていた車両などを見ることができます。揺れる電車に乗りながら郵便の仕分けを競うゲームもあり↓全体的に良くできていました。

郵便博物館で学ぶイギリスの郵便の歴史

Mail Railには斜め向かいにある郵便博物館の展示も含まれるのでそちらに移動です。

こちらではイギリスのロイヤルメールの歴史が学べます。配達に使われた乗り物が多数展示されています。

クラッシックで素晴らしい配達車がいくつも。

こんな車輪の大きい自転車で配達も。

ポストバスは配達だけでなく、過疎地で乗客も運んだそう。今は走っていませんが2017年くらいまで存在していたそうです。

歴代の配達員の制服を着用できたりも。

お土産屋さんにはロンドンの地下鉄に出現するドブネズミ(Rat)が売られています。

Mail Railも郵便博物館も興味深く、イギリスの郵便事情を知らなくても楽しめる内容でした。特にMail Railについては全く知識がなかったため、まさかロンドンの地下にもう一つの地下鉄が存在しているとは思わず驚きでした。

Mail Railは比較的人気なので事前予約がベターです。

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