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【日常】自己啓発セミナーに参加しまくって辿り着いたのは・・・。

初めて参加したセミナーは、僕の中で衝撃的なものだった。


●セミナーとの出会い

就活を機に僕は"セミナー"というものに参加するようになった。

これからの人生をより良くしましょう!とか、
本当に自分らしく生きるためには!とか、
みんなーー!金が欲しいかーーー!!!とか・・・笑

初めて参加したセミナーは、いわゆる就活セミナーと言われるもので、自己分析やグループディスカッションなどを体験した。

就活を始めたばかりで、右も左も分からない。
自己分析なんてどうすればいいの?学校の説明じゃよく分からない!

そんな状態だった僕にとって、「自分のやりたいことを仕事にする」という考え方は天地がひっくり返るほど衝撃的だった。

セミナー独特の熱気や周囲の人の影響もあったと思うが、胸が高鳴り、ワクワクが止まらなくなり、非常に前向きな気持ちになれる。

まるでライブに参加したような感覚の虜となり、僕は他のセミナーにも参加するようになった。

●セミナーって楽しい!

今まで知らなかっただけで、セミナーというのは意外とたくさんやってるものだった。

僕は主に知人から紹介されたセミナーに参加してたのだけど、セミナーズというサイトで1日では数え切れないほど開催されている。
毎週末のようにセミナーに参加し、その度に新しい知識を身につけていった。

成長の実感もあり、活き活きとした日々を過ごしている中、久々に高校の友人と飲み会をする機会がありました。

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●違和感の始まり

セミナーで成長を実感して元気いっぱいだった自分。
高校の友人とも楽しく話そうと思ってました。

飲み会が始まり、お互いの近況から話し始める。
その近況では、
大学ダルい、最近見たアニメの話、旅行の話、趣味の話などなど。


僕はセミナーで学んだ人生のこととか、将来の夢とか、そういう熱い話がしたい。
けれど、みんなが楽しそうにしてるのはごくごく普通の会話。

そのまま時間は経ち、結局話せずに飲み会は終わってしまった。


似たようなことは他の所でも起きた。久々に会った友人と話し始めても、大学での出来事など取り留めのない話をして終わる。
いつも消化不良のような感覚が残り、十分に楽しみきれなかった。

けれど、セミナーで知り合った友人と話すときは僕の話したい熱い話ができて楽しかった。

次第に話の会わない人のことは、"将来のことや自分の人生に目を向けていない人"というラベリングをしてしまっていました。

●天狗になってた僕。綺麗に鼻を折られる。

就職してからもセミナーに行ったりする生活は変わりませんでした。
仕事でも同期より成果を出すこともでき、自信は深まっていきました。

それと同時に、どんどんと自分って実は凄い人なのでは?と錯覚するようになりました。

(他の人は人生を無駄にしてる。僕はみんなが遊んでる間も勉強してる。)

そんなことを考えるようになり、趣味の話や遊んでる話をしている人を見ると、「そんなことに時間使ってるのね」みたいに考えたりしてました。
(改めて文章化するとめちゃくちゃ嫌なやつだな(笑))

しかし、そんな天狗になってた僕の鼻は、配属先の先輩に見事にへし折られることになったのです。

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配属先の先輩は、かなりインドアな人でした。

休日はほとんど家から出ずにゲーム。
趣味は音楽。
群れるのを好まず、積極的にコミュニケーションを取ろうとしない。

根暗っぽいなぁ・・・。
第一印象はそんな感じでした。
天狗になってた僕は、仕事で成果を出してすぐにその先輩を超えてやろうと思ってました。

しかし、結果的にその目標は叶いませんでした。

その先輩は、非常に知識の幅が広く、僕よりも圧倒的に仕事の能力が高かったのです。
仕事以外もそうでした。
クライアントと話をするときも、趣味の音楽の話で打ち解け、楽しそうに会話をする。
一方僕は、趣味などの話の切り口を掴めず、何も話せずに終わる。
明らかに多くの面で自分の方が劣っていました。

(あんなにセミナーとか行って励んでたのに、どうして・・・)

綺麗に鼻をポキっと折られ、僕は自信を無くしました。

●余暇を楽しんで起きた変化

人は自信を無くすと大人しくなるものです。
あんなに参加してたセミナーに参加しなくなり、ゆったりとした休日を過ごすようになりました。

繁華街をぶらぶら散歩したり、
映画をたくさん観たり、
コーヒーにどハマりして器具を揃え始めたり。

余暇ができたことで、遊ぶようになりました。
そんな日々を過ごしている中、友人と話す機会がありました。

友人「みやっち、最近どう〜?」

僕「最近はコーヒーにハマってる!」

友人「あ、いい趣味選んだね〜!」

僕「あざす 笑 まだ始めたばっかで全然何もわからないけどね〜」

・・・

あれ・・・気付いたら"普通"の会話ができてる。
そしてコーヒーを共通の話題で話していくうちに、

僕「コーヒーは日々を豊かにするよね〜(笑)こういう小さな幸せを感じるの大事だと思う」

友人「そうだね、そういうのの積み重ねが人生になってくもんね」

僕「ほんそれ。前に行ったセミナーでもそういう話聞いて大事だと思った」

・・・

そして徐々に将来の話や、日々考えてることなどの深い話になっていった。

(あ、普通の会話も、深い会話もできるようになってる・・・。)

いつの間にか、配属先の先輩のように会話ができるようになっていました。

そして気付きました。

どっちがいいとかではなく、両方必要なんだ。

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●中庸という考え方

古代中国の儒教という教えには、中庸という考え方があります。

【中庸(ちゅうよう)】
  極端ではないことや、偏っていないこと

自己啓発セミナーに入り浸ってた頃の僕は、偏っていた。
一方からの考えで世界を見て、人を見て、善し悪しを決めつけていた。

けれど、悪しと決めつけていたものを取り入れた結果、世界が広がった。
より毎日が豊かになったし、余裕も生まれた。

世の中にあるもので、どちらかが一方的に悪いものなんて、きっとない。
どっちも大切で、どっちも必要なんだと思う。

肉は太るからと野菜ばっか食べてたらたんぱく質不足になるし、
自己啓発ばっかしてると世間とギャップが生まれるし、
遊んでばっかいると何の目的もない人生になっちゃう。

中庸という考え方は、心を穏やかにする意味でも大切だと感じました。

●まとめ:フランスパンのうた

この記事を書いていたら、昔聴いた歌を思い出した。

なんとも間抜けな曲調と歌詞が印象に残りますが、実はこの歌はひたすら中庸の大切さを説いてます。(知らんけど!笑)

勉強ばっかしてたら体を壊すし、筋トレばっかしてたら落第しちゃう。
仕事ばっかしてたら彼女に振られるし、彼氏にメールばっかしてたらバイトクビになる。

大切なのは、バランスなんですね!
本日もありがとうございました!

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