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あなたの「奈良から始まるリアル『サカつく』物語」が始まります。


2020年12月10日 奈良クラブの『メソッド部門新設・フリアン新監督就任に関するサポーター向け説明会』が奈良クラブYouTubeチャンネルNARA CLUB TVで公開されました。

この説明会で話された内容については映像をご覧になっていただくのが最善です。サッカー部分は丁寧に説明されており非常に興味を引く内容ですし何よりグッときます。後半部分の質疑応答も浜田社長が現状の奈良クラブと社会情勢&奈良の情勢などを含めて丁寧に回答されており、こちらもグッときます。

とにかく一度ご覧下さい!

などと熱く語っておりますが、今日私がnoteに書きたいことはその内容についてではありません。

書きたいこと、それは

浜田社長が会見の最後に発した言葉から感じた「奈良クラブのドアは開いている」という想いです。


矢部社長時代

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矢部社長時代はリアルサカつくというワードを良く目にしました。実際に矢部さん本人も「Road to J from NARA やべっちと奈良クラブの挑戦。奈良から始まるリアル「サカつく」物語。いつかは奈良にJリーグを! 」と銘打ってブログを書いておられました。


サカつくとは、セガから発売されている『プロサッカークラブをつくろう!』というサッカークラブ経営シミュレーションゲームの通称です。

奈良に戻った矢部次郎がゼロからサッカークラブを立ち上げてJリーグを目指す。矢部社長時代は彼のサカつく物語であったと思います。


中川社長時代

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2008年から11年間の奈良クラブはリアル「サカつく」矢部次郎物語でした。

しかし、2018年に奈良クラブに変革が起きます。

いわゆる『Nロゴ革命』です。

これに至った経緯は下記記事を読んでいただければ詳しく分かります。

この記事で矢部さんはこう語っています。

「ぼくの仕事のやり方はある意味、元Jリーガーで創始者というキャラクターありきで成り立っていたと思うんです。それを自分の中で整理できていないから、スタッフの力を発揮させてあげられなかったところもあった。」

これは、リアル「サカつく」物語の主人公が矢部次郎一人では限界を感じたということです。

その限界を打ち破るために中川社長時代では様々な改革がなされリアル「サカつく」物語は矢部次郎一人のものではなくなりました。

そのことが色々な面で反発を呼びましたが、多くのスタッフはリアル「サカつく」を自分事とし奈良クラブは変わっていきます。

そして、その流れはファン、サポーターにも波及し、こちらもリアル「サカつく」物語を自分事とするファン、サポーターが集まり奈良クラブは応援されることになりました。


矢部社長、中川社長時代のリアル「サカつく」共通点と問題点

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矢部社長時代はリアル「サカつく」を皆で支えた。

中川社長時代はリアル「サカつく」を皆で支えた。

奈良クラブを応援する皆が支えたという事実は共通しています。


では、その支えとなった人たちはどのように集まったのでしょうか。

矢部社長時代は矢部さんの活動で集まった人たち。

中川社長時代は奈良クラブの活動で集まった人たち。

リアル「サカつく」の中心は、中川社長時代に矢部さんという人からクラブへ変わったことで反発を招きましたが、リアル「サカつく」の中心が変わろうと奈良の皆に愛されるクラブを目指していることに変わりはなく何の問題もありません。

もう少し掘り下げます。


矢部社長時代は矢部次郎という人に集まったリアル「サカつく」

この場合は対象である矢部次郎本人を中心に物語は進みます。簡単に言うと「個」を中心に内輪だけで完結する物語です。

一方で、中川社長時代は奈良クラブに集まったリアル「サカつく」

こちらはクラブを中心に物語は進みます。クラブは個ではなく公です。公(おおやけ)に開かれた状態で物語を進めなければなりません。しかし、中川社長時代も矢部社長時代同様に実質は内輪だけで完結する物語でした。

そうです、問題点とはこの「内輪だけで完結する」という点です。

奈良クラブは奈良で活動し奈良の人々から愛されるクラブを目指しています。そんなクラブが内輪だけで完結するクラブであったなら、奈良の人々に広く愛されるクラブになるでしょうか。


浜田社長時代

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浜田社長が就任されて公開されたnoteです。

このnoteには浜田社長が2020年2月に奈良クラブ社長に就任してから、まず取り組んだ3つのテーマが書かれており、うち二つが「対話すること」「奈良クラブを昔から支えてくれていた方と向き合う」でした。

そして、その後もこの姿勢に変化はありません。そしてnoteで語られた「奈良クラブを昔から支えてくれた方」というのは私のようなにわかな1ファンに対しても同じでした。


クラブ運営において1ファンとの意見交換が良いのか悪いのか私には分かりません。しかし、奈良クラブを応援するものとして自分が発信したことへのクラブの真意を知れたことを非常に嬉しく思いました。

そして、こういった開かれた場での交流は特別なことではありません。


誰にでも開かれているのです。


また、下の記事ではクラブとサポーターとの関係を構築するためのサポーターズトラスト制度について話されており

今後奈良の地で受け入れられ、100年を超えるクラブになっていくには、奈良県社会との連携をもっと密に行っていき、信頼関係を作っていく必要があります。もちろん、この部分は創業者である矢部が長年取り組んできたことですが、クラブとして明確に注力していき、その結果、自然発生的に声が高まり、市民クラブとしての法整備を含めた形が整えばと考えています。


との言葉からも、「内輪感を打破して奈良クラブ主導ではなく応援する人たちからの想いを受け入れたい」そんなことを感じました。


内輪から公(おおやけ)へ

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冒頭に紹介した『メソッド部門新設・フリアン新監督就任に関するサポーター向け説明会』の動画の最後に浜田社長は語っています。


「クラブに対しての意見は直接言っていただいて良い。なんならクラブオフィスに来て語ってくれても全然かまいません。僕らは常にオープン」

「意見があれば僕はいつでも話を聞きます」


この言葉と先ほど紹介した実際の浜田社長の取り組みからクラブが公(おおやけ)になろうとする姿勢を感じます。

そして、その姿勢は今後の奈良クラブの方向性でもあると考えています。


真のリアル「サカつく」奈良クラブへ

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矢部社長時代は矢部次郎を中心とした内輪で作ったものをクラブとして共有していた。

中川社長時代はクラブを中心とした内輪で作ったものをクラブとして共有していた。

浜田社長はクラブを中心にすることは変えずに、内輪の状態を公(おおやけ)に変更して奈良クラブを応援する人たち皆と作ったものをクラブとして共有しようとしている。


皆の奈良クラブになるために

奈良の奈良クラブになるために


本当の意味で奈良から始まるリアル「サカつく」物語が始まりました。


奈良クラブの扉は開かれています。


あとは我々次第です。


いつかは奈良にJリーグを!


私は、奈良クラブと一緒になってリアル「サカつく」物語を楽しみたいと思っています。


最後に

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最後まで読んでいただきありがとうございました。

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