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自分の闇を観る

"闇"というと、なんだか病んでいる感じがするが、ここでいうところの”闇”とは、いわゆる観たくない、認めたくない自分のこと。

でもこれ、どんなに良い人だろうと、誰にでもある側面。

表に対して裏の自分。
本当の自分。
素の自分。

とも言えるかもしれない。

普段の自分が”表”なら、陰な感情に支配されている時は”裏”みたいな感じで捉えてもらえるとわかりやすいと思う。

だからこそ、この部分を正しく認められないと、どんなに良い人生を願っても”叶わぬ夢”となる可能性が高いと思っている。

”闇”も含めて自分だからだ。

「片方の自分を認めながら、もう片方の自分(闇)を否定する。」と言うことは、結局自分を丸ごと認めていないということ。

しかし、「言うは易し行うは難し」である。


実際、自分を観ていても思うが、

自分は、
良い人だと思いたいし、
常識的であると思いたい
自分は正しいと思いたいし、
人には良く思われたい

観たくないような感情で言えば、
例えば、

怒り
イライラ
悲しみ
不安
恐怖
嫉妬 など

これらの、あまり向き合いたくないようなマイナス感情が出てくると、
「できるだけつき合いたくないな。」と思うし、これらの感情が出てくると、無意識的に感じないようにして観えないようにしていることもある。

それ以外にも、”酷い自分”と思えるような、”冷酷で残酷な感情”も本当は自分のものとして認めなければならないのだろうが、どうしても「”良い人”である自分とは異なる自分を認めたくないのだろう。」この”酷さ”を受け入れることが出来ないことがある。

自分が、本格的に”こころとからだ”の勉強を始めたとき、実はこの観たくない自分と向き合うということに、いささか抵抗を示していた。

”闇”を認めてしまうと、これまで取り繕っていた自分がばれて、素の自分の酷さに、真っ向から向き合わざるを得ないからだ。

実際、自分と向き合いだすと、”闇”とも思える部分が出るわ出るわ。

普段気にも留めていなかったが、「かなりの量の”本音”ともいえるネガティブ感情を抱え込んでいた。」ことに気づいてしまった。

幼い頃から、”人に迷惑を掛けない良い子”を要求されていた分、その反動も大きく、どれだけ自分を”良い人”と思いたかったのかが良く分かるほど。

そのせいもあったのだろう。
つい最近まで、常に自分の中に”得体の知れぬ不快感”がまとわりついていた。

理由は全く分からない。

でも、自分が認めたくないと思っていたもう一人の自分を認めだした頃から、実はこの不快感が無くなってきたのである。

とにかく、自分がどんなにネガティブな感情に支配されようとも否定せず、「今はそう思えるんだ」
「ま、いっか。それでも」
と、見て見ぬふりをせず、地道に一つずつ湧き出る感情につき合うことにしたのである。

時には、
「これは酷いな。こんな感情を本音に隠していたのか?」
と思えることもチラホラ。

「どれだけ、自分の感情を無視してきたのだろう。」
そう思えるようにもなった。

結局、ポジティブな感情だけ感じたくて、その裏に存在するネガティブな感情は無視して、あまり取り合ってこなかったということだ。

ポジティブもネガティブも”表裏一体”。

どちらかのみ存在することはできない。

とかく、ポジティブな感情を求めることを良しとする傾向があるが、それはネガティブを受け入れてはじめてできること。

「ありのままの自分を認めること。」
とも言い換えることが出来るだろう。

そうでなければ、似非ポジティブとなってしまい、”無意識レベルの自分”はその似非ポジティブが”偽の感情”であることを知っているため、結局自分に”嘘”をつくことになる。

この自分に対する”嘘”が、「あちこちに不具合を生じる一因にもなっているのでは?」と思っている。

わたしの場合は、”理由のない不快感”であり、”なんとなくうまくいかない出来事”であったり。

実は”悩みの本質”も、観たくない隠したい感情や事実の中にあることが多い。

それが理解できるようになってからは、無理にポジティブになろうとはせず、まずは現状自分が何を思っているのか、感じているのかという観点で自分を観るようにしている。

正直わたしの場合、ネガティブな感情が先に立っていることが多い。

だからなおのこと、観たくない自分をスルーしないように気をつけている。

ポジティブな自分も、ネガティブな自分も、”自分は自分”。
両方揃っているからこその自分。

「どんなに汚い感情が湧いたとしても、人間だから当たり前。」

最近は、そんな感じで気楽に自分を観るようにしている。


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