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WAY DOWN WE GO
時々潔癖と言われることがある。飲み会の席でふと話す言葉から、隣に居座り絡んでくる酔っ払いのほとんどに、私は病的な潔癖症だと言われる。
TEARS DRY ON THEIR OWN人と一緒のベッドでは寝付けないし、狭い部屋で一緒に食事したときのお互いの生活音を気遣うことを想像しただけで息がつまる。誰かと結婚して一緒に暮らしたとしても、認められるか分からない味、ふと匂う自分のにおい、相手を失望させな
他人に魅力的な人ほど、心の深いところで病んでいる
掴んだ手を頬に寄せた。なめらかな肌に、おだやかな心音に、あたたかい体温に、もう一度触れたい。
愛とか恋とか欲望とか情とか自己満足とか、どの言葉も当てはまらない。ただもう一度触れたい。
髪のひとすじ 血の一滴 あなただけ
物に恨みはないとずっと思っていた。というより自分にそう言い聞かせていた。情に流されず、どんな時でも私情を絡めない判断ができる人間でありたいと強く願っていた。もう二度と会いたくない人からもらった物も、必要であれば使い、必要なければすぐに捨てられた。物はただの物だからだ。
しかし、つい先日、あんなに嫌っていた私情と欲まみれの自分と対面することになった。実家の片付けをしていたら、二階の物置に、大学に上
FOR MY DARKNESS
ここに置いて行こう
あなたを愛した日々を 一輪の薔薇をとなりに添えて
このときばかりは優しい風よ この身をさらって 痛いほどに
せめて鮮やかなうちに散ってほしい いつか必ず枯れ落ちてしまうのなら
いつも忘れたいと思っている、記憶の中のあなたに
本当の別れは静かだ
あなたの香りが風に馴染んで散って行く
思い返せば、憎んでいたときの方が強くあなたを想っていただろうか 別れ際よりも
目線の終わりも声の終わりも香りの終わりも抱きしめたかった あなたのものなら何もかも
子ども染みた見栄なんて張らずに 優しく
記憶の扉に鍵をかける
何かを生み出したいと思うのは、いつだって傷ついた後だったような気がする
心がなんらかの形状を持つとして、その外壁に傷を刻むような出来事があったとき 自らのなかのなにかが目を覚ます
皮膚の再生も諦めるような深い傷があるように いつまで経っても疼き続ける心の傷は誰にだってある
その時の心のざわめきを思い出させる程の衝撃があった時に 何かを生み出したいと思う
優しさも満たされた気持ちも自分にとって