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教会のオルガンが聴きたい

夕方オルガンを聴きに行く予定だけどまだ時間があったので

地下鉄の駅を出て、信号変わった気がして横断歩道を渡ってたらなんか・・前を見たらまだ信号赤だった。
後ろから聞こえる笑い声が自分へ向けられているかよりも申し訳ない気持ちと死なずに済ませてくれた何かへの感謝
それで、

あの先に・・・

守衛さんに声掛けしたけどそんな必要なかったかもと思いながら
階段を上ると

わーっ

それで、どこにあるのかと振り向くと

こんな所に来るのが夢だった

思春期の頃パイプオルガンにはまりました。音楽だけじゃなくヨーロッパのどこかにあるステンドグラスと石造りの大聖堂みたいな異世界への憧れも込みで。
だけどそんなところへ行ってみるでもなく、一時期大きなコンサートホールのオルガンをいろいろ聴きましたがあくまでホールなので昔思ったあの世界とは別物という感じで
最近日本にもオルガンのある教会がたくさんあることをしりましたが、でもあんな石の大聖堂なんかあるわけがなく・・

昔本で見たどこかみたい

と思ってたけど、今こんなところにいられることに

感慨深いというか

聖ルカ礼拝堂、病院の一部なので看護師さんとか患者さんの他に‥誰か知らないけど一人やってきてたたずみ写真を撮って帰っていく人が入れ替わり
でも静かなここにしばらくいて
誰か練習で弾いてくれないかと願っていると鍵を持った女性が戸を開けてどっか入っていったので
・・・!聴ける?
と思ったけど違った。

聴きたかったなぁ・・残響も含めて

よく見るとJIS規格のコンクリートブロックが積んであるとかいらんことで、毎週あのオルガンを聴かせてくれる時間もあるみたいだけど曜日的にちょっと難しいかな。
いつか必ずあのオルガンを聴かせてもらいに行こうと思う

もう一つ別な教会へ行ってみるつもりで外へ出ると見覚えのある建物が目に入ったので

築地本願寺

築地本願寺パイプオルガン持ってるんですよね、写真を貼っていいかはわからない。
たくさんの椅子があるので座らせてもらい、しばらくお香と目の前の後光の中にいたら湿ってた心が落ち着いて来たりする。
お寺の中にカフェがあったので

黒蜜抹茶ラテ

黒蜜下にたまっちゃってて最後だけ甘かった

窓から見える光景が

ちょっと外国っぽいかな

地下鉄のホームに入った瞬間に来た電車にたまたま乗ったらその後の乗り継ぎも偶然素晴らしくよくて・・ちょっと早すぎたかと思っていたけどでもいい時間で

関東学院大学礼拝堂

直前まで練習をしていたみたいでそれが少し聴けて、私はうれしかったけど
聴いちゃいけなかったのかな

このオルガンを聴きに来るのは3度目、コンサートホールなんかで見るのと比べちゃって小型かななんて思っちゃうけど
でもこれすごいんだよ足元から頭蓋骨まで揺さぶるようなペダルの鳴りが。
ホールのでっかいオルガンでも聴けなかったような・・
上の方の音もこう私に向けて刺さってくるというか
このオルガンのファンになりそうですよ。
この楽器輸入じゃなく日本人の手によるものらしい。
だれかがヨーロッパのオルガンを多湿な日本に入れても全然鳴らなくてダメだと言ってるのを読んだことを思い出しながら

前回もその前もペダルと下の手鍵盤が連結されて動いてるのをみて面白がっていた。
演奏中に助手が譜面台の下にあるあの引き出しみたいに見えるところを押すと上の第二鍵盤ごと奥へ動いて主鍵盤と連動するのを目で見ながら聴くことが出来た。
同時の音色の数も一気に増えてクライマックスに向かってゆく・・
そういうの知識で知ってはいるけど目の前で押し込むガタッ!みたいな音とともに見ながら聴けるというか立ち会えると感動と興奮みたいなのが来ますね。
あとペダルのふっとい低い音に空気が入るとなんでかしらないけどミシミシ!みたいな音がするとか、音楽と関係ないかもしれないけどそんなリアルはこの席に座って初めて知ることが出来る世界で

みんな短調で硬派な選曲、
オルガン聴きに行くとみんなブクステフーデを取り上げていて、なんて言うか暴れる系ロックな作曲家だったという事、彼がいなければあのバッハも完成しなかったという事を伝承でじゃなく音楽で教えてくれる。

演奏も硬派と感じたけどすごくよかった。
おまけのつもりで来たけど、この日ここへ来てよかったなと思いながら聴いてた。

これここまで読んでくださった方がもしいらっしゃいましたら、
どうもありがとございました。


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