2019年に読んでよかった本7冊

WEBデザインとコーディングの仕事をしているmuと申します。

今年は公私ともに不勉強を感じる一年でしたが、その中で助けられたなあ、という本をまとめてみました。

仕事柄、デザインやフロントエンド寄りの本が多くなっております。


マイクロインタラクション

私の知識はWEBに寄っており、アプリやコンポーネント単位から作るデザインに関して、知識が足らず。。そのことを実感したため、読み始めました。

こちらの本は一度さらっと読んだことのある本です。以前読んだ時には、「当たり前のことをすごく丁寧に説明している本」という印象だったのですが、今年読んだら印象が変わりました。

実際に新しくパーツを作る時、作ってみたパーツがしっくりこない時、助かる本です。トリガー、 ルール、フィードバック、ループとモード、というマイクロインタラクションの構造ごとにまとめられているため、作りたいパーツに関わるところを重点的に読み返しやすいです。

また、過去のマイクロインタラクションの成功・失敗とされるものも載っています。同じ失敗を繰り返さないようにするために、度々読み返したい一冊です。


デザイ二ング・インターフェイス

実はまだ読んでいる最中ですが、良さそうなので追加しました。

きっかけは、こちらのnoteの記事を見て。

確かに、重いです。ただ、辞書や教科書のように何度も読み返しやすい本でもあります。

個人的には、目次がわかりやすいので、是非見て欲しいです。目次と索引を兼ねているような感じになっています。小項目名(モーダルなパネル、パンくず、など)と項目の説明が1、2文書いてあります。その説明を見て、もっと読みたかったら、そのページまで移動すれば良いようになっています。専門用語と探したい内容が合致しない場合、網羅的に知りたい場合、とても助かる一冊です。


WEB+DB PRESS Vol.107
速攻改善 UIデザイン 銀の弾丸! オブジェクトベース設計

World IA Dayの講演を聞き、OOUIについてもっと詳しく知っておきたいなあと思い、購入しました。

実例として、メーラーやビデオカメラの操作画面のUI改善などが載っています。タスクベースからオブジェクトベースに変更した時のビフォーアフターも載っているので、効果が理解しやすかったです。


WEB+DB PRESS Vol.112
React/Vue.jsで実践!コンポーネント設計

実務でほんの少しReact触るのですが、エンジニアさんが作ってくれた環境で作業するだけになっており、どうにかしたいなあ、と思い手に取った雑誌です。

Atomic Design経験された方は分割の粒度で迷われると思うのですが、こちらの本で解決策を提示してもらえてたのが、とてもありがたいです。

React/Vue.jsの知識があまりない方でも読みやすいと思います。著者がフロントエンドデザイナーということもあり、かなり前提の状態から書いてくれています。

とても良書だと思いました。


デザインの骨格

インダストリアルデザイナーの山中俊治さんのエッセイがまとまった本です。


もし、長い休暇が取れた時、デザインの本を一冊持っていけるならば、この本を持っていくかもしれません。(そのくらい癒し系な本です)

工業系のデザイナーさんなので、プロダクトデザインの話がもちろん多いのですが、「地平線が見える場所で、目に入る範囲は何kmくらいか」「雨はかなり高い位置から降っているのになぜ痛くないのか」など、よく考えたら当たり前なのに考えたことなかったなぁ、ということも話題にしています。

また、文章がすごく上手です。
誇張は少なく、具体的だけど、人間らしい文章を書く方のようで、とても素敵です。


武器になる哲学

時々、哲学の知識があることを前提にしたもの(映画・小説・漫画)に遭遇することがあり。その度に「?」となるので、そろそろ多少理解があった方が良いなぁ、ということで読んだ本です。

ビジネスで役に立ちそうな哲学をまとめてくれているので、初心者さんでも読みやすいかと思います。

また、筆者の説明が大変さっぱりしていて、とても良いです。「歴史の文脈上、どういう点が重要だったのか」をわかりやすく説明してくれております。(文中では「ロックです」という言葉がかなり出てきます)

ただ、文章に関しては、個々の好みがあると思います。先に山口周さんのTwitterをご確認していただくのが良いかもしれません。


会計の世界史

税理士さんの言ってることが全然理解できない。度々、スミマセン...となり、「私に会計知識があれば、色々スムーズになるのでは」ということで読んだ本です。

私自身、単語と内容だけだと会計用語が全く覚えられないようで、苦手意識がありました。

こちらの本では、歴史の流れとともに解決するための仕組みとして、会計用語が出来てくるので分かりやすいです。

(私個人では、「何か問題があり、その解決策としての仕組み」という流れだったら覚えられる、ということがわかりました。)

まだ、自身の無知さを知った段階ではありますが、苦手意識が和らいだので、大変助かった本です。


2019年を振り返って

今年は、新しいものと接する大切さに気づかされた1年だったなぁ、と思いました。

新しいものを避けてしまっている現状を知るきっかけになりました。

来年は、本でも旅行でも技術でも、新しいものを楽しんで行ければと思いました。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?